【革靴】Paraboot購入ガイド。店舗や通販で買う前に知っておきたい4つのこと。

はじめに

カジュアル使いや雨の日に履ける革靴として人気のあるパラブーツ。ファッションアイテムとしても浸透しており、多くのメディアでも取り上げられています。

今回はそんなパラブーツを買う前に知っておきたいことを紹介します。

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パラブーツを買う前に知っておきたいこと

パラブーツは決してやすい革靴ではありません。買った後に後悔しないよう、パラブーツについていくつかのことを知っておきましょう。

店舗で実物を見れば簡単にわかる部分もありますが、なかなか店舗に行けない方や近くに取扱店がない方には是非とも参考にして欲しいです。

今回知っておきたいことは4つに絞りました。

それが…

  • アウトソール
  • 素材
  • ラスト・サイズ感
  • 製法

この4つになります。

おそらく最初に欲しいと思うモデルはデザインや雰囲気で決めたと思います。もちろんそれで決めてもいいのですが、上記の4つのことを知ると「もしかしたらこっちの方がいいかも」と思うかもしれません。買った後にそんなことを思うと後悔するので、買う前に確認しておきましょう。

ではそれぞれ見ていきましょう。

アウトソール

パラブーツといえば…

ラバーソールです。

パラブーツは革靴ブランドとしては唯一、自社でラバーソールを生産しているブランドです。ラバーソールに並々ならぬこだわりを持ちます。それもそのはず、パラブーツのブランド名もゴムの素材を輸入する「パラ港」に由来するからです。

そして一口にラバーソールといってもいくつか種類があります。それぞれ特徴もあるので確認していきましょう。

ラバーソールは5種類あります。

  • テックスソール
  • グリフソール
  • マルシェソール
  • アクティブソール
  • マリンソール

モデルによって使い分けられています。それぞれの特徴を見ていきましょう。

テックスソール

出典:パラブーツ

パラブーツの中でも人気のあるモデル「シャンボード」に採用されているソールが、こちらの…

テックスソールです。

特徴的なのは、ミッドソールとアウトソールの間にコルクが含まれていないことです。コルクの代わりにゴムのフィンとシャンクが内蔵されています。

革靴の硬いイメージはほぼなく、スニーカーに近い柔らかなクッション性があります。カジュアル使いで、長時間歩く場合には最適なソールです。

グリフソール

出典:パラブーツ

フランス本国で人気のある「アヴィニョン」に採用されているのがこちらの…

グリフソールです。

主にセミドレスラインのモデルに採用されているソールで、厚みが少し抑えられたソールになります。厚みが抑えられていますが、ラバーソール特有のクッション性は保たれています。

ソールパターンが特徴的でギザギザしています。これによって、グリップ力が増し、ツルツルした路面でも快適に歩くことができます。

マルシェソール

出典:パラブーツ

登山靴をルーツにもつチロリアンシューズの「ミカエル」に採用されているのが…

マルシェソールです。

1cmの厚さがあるソールで、ボリューム感のあるソールです。ソールパターンが特徴的で、中央の突起のような部分から放射状に広がるようになっています。これによって力が均等に分散され、疲れにくくなるそうです。

ミカエルの他ダブルモンクの「ウィリアム」にも採用されています。

アクティブソール

出典:パラブーツ

主にドレスラインで使われているのが、こちらの…

アクティブソールです。

グリフソールよりもさらに厚みが抑えられたソールです。そのため、サイドから見た時にレザーソールのような雰囲気を持ちます。

厚みが抑えられた分、クッション性は他のラバーソールよりも劣ります。少し硬さのあるソールです。

ですが、ラバーソールの特性であるグリップ力は健在です。

マリンソール

出典:パラブーツ

デッキシューズである「バース」に採用されているのが、こちらの…

マリンソールです。

デッキシューズは船乗りが甲板で作業するためのシューズ。滑りにくくするため、ソールパターンが特徴的です。横棒と吸盤のような形状があり、効率よく水を排出します。それによって乾いた路面と同じように歩けます。

ソールの注意点

基本的にソールはモデルによって決まっています。シャンボードならテックスソール。といったいった感じです。しかし、ドレスラインになるとソールが変わることがあります。例えばシャンボードは通常モデルとドレスモデルがあります。ドレスモデルになるとアクティブソールが採用されています。それによって少しクッション性が変わります。ソールの厚みも変わり、雰囲気も変わってきます。

また、パラブーツのソールはオリジナルソールです。そのため、ソール交換の際はパラブーツショップ以外では他社製のソールとなります。

素材

パラブーツは雨に強いと聞いたことがあるかもしれませんが、これは素材も関係しています。素材によっては雨に弱いものもあるので注意しましょう。

パラブーツで主に使われている素材は…

  • スムースレザー
  • リスレザー
  • グレインレザー
  • スエード
  • コードバン

基本的にはコードバン以外は雨でも履けますが、雨の日におすすめしたいのが、リスレザーです。その理由と他の素材の特徴も見ていきましょう。

スムースレザー

出典:パラブーツ

表面が滑らかなレザー。

革靴と聞いた時に最初に思い浮かぶ一般的なレザーです。と言ってもパラブーツは上質な革を使用しているので、写真からも美しい艶感を感じます。

リスレザー

出典:パラブーツ

パラブーツでは定番のレザー。

リスレザーといいオイルが含まれているレザーです。オイルが含まれているため、長期間置いておくとオイルが革表面に浮き出て白っぽくなります。

これをブルームと言います。

ブルームが出るとこんな感じになります。ブラッシングをすると消えるのでご安心を。ドライヤーで温めるとすぐに消えるようですが、革を痛める可能性があるのでブラッシングをおすすめします。

ブラッシングすると右のようになります。元々オイルが浮き出たものなので、ブラッシングするだけでも艶感が出ます。

またオイルが含まれるため雨にも強いです。水を弾きやすく、かつ、雨染みにもなりにくいので雨の日に履いて大丈夫です。

グレインレザー

出典:パラブーツ

グレインレザーはシボ革のことを言います。革表面に凹凸があるのが特徴です。

シボ革は雨に強く、さらに傷にも強い(傷が目立ちにくい)です。またシボが独特の表情を見せてくれます。

定番のシャンボードやウィリアムにも採用されていますが、あまり履いてる人を見かけません。特にシャンボードは多くの人が履いているので、それと差別化するためにグレインレザーを選ぶのもいいかもしれません。

ヌバックレザー

出典:パラブーツ

ヌバックは革の銀面(表面)を毛羽立たせたものになります。革の登山靴にもよく使われている素材です。

最初はマットな質感ですが、使い込んで手入れをしていくうちに輝きが増していきます。まるでコードバンのような輝きを放つこともあります。経年変化が楽しみな革です。

登山靴にも使われるような素材ですので、もちろん水にも強く雨の日でも履けます。

こちらも定番のリスレザーと差別化したい方にはおすすめです。ですが、取り扱っているショップが少なく、手に入れるのが難しいかもしれません。

スエード

出典:パラブーツ

スエードはヌバックとは反対の面である革の床面(裏面)を毛羽立たせた革です。ヌバックよりも毛足が長く、温かみのある素材感です。

スエードはお手入れが簡単で、ブラッシングとスエード用スプレーで事足ります。スエードスプレーには撥水・防水性があるので、雨の日対策としても有効です。

お手入れが面倒と思う方にはおすすめです。

コードバン

コードバンは馬の臀部の革です。牛革にはない光沢と履き皺が特徴です。

コードバンといえばAldenが有名ですが、パラブーツのコードバンはAldenと同じくホーウィン社のものを使用しています。

色はブラックとバーガンディですが、パラブーツのバーガンディはAldenのものよりも赤みが強い印象です。もしかしたらAldenのバーガンディとは違うかもしれません。

またコードバンは雨に濡れると光沢が失われたり、雨染みになりやすいです。そのため雨の日に履かない方がいいです。雨に強いと呼ばれるパラブーツですがコードバンだけは雨の日に履いてはいけません。

コードバンモデルはシャンボードとアヴィニョンで展開しています。私が所有しているものはサンドというモデルで日本での展開はありません。

各素材の注意点

革によって特徴が異なります。モデルによっては採用していない革もあります。またショップ別注モデルでは、上記以外の革やコンビレザーなどもあります。

気に入った革を選ぶのがいいと思いますが、最初に手に入れるなら…

リスレザーがおすすめです。

雨に強く天候を気にせず履くことができます。頻繁にお手入れしなくてもブラッシングだけで艶感が持つのでメンテナンスも楽です。

ラスト・サイズ

パラブーツはラストによってサイズ感が異なります。

ラストについては下記の記事に書いてありますのでご覧ください。

ここではパラブーツの中でも人気のある…

  • シャンボード
  • ウィリアム
  • ミカエル

この3つのラストについて見ていきましょう。

シャンボードのラスト

出典:パラブーツ

シャンボードは283ラストが使われています。

このラストは細身でありながらトゥに丸みがあります。また甲が高くなっています。甲高の方にはいいですが、大半の方はシャンボードは甲が高すぎると思います。ジャストサイズで履くと羽が閉じてしまうと思います。

対策としてはインソールやタンパッド、靴下で調整するしかありません。人気のあるモデルですが、フィッティングが1番難しいラストだと思います。

ウィリアムのラストについて

出典:パラブーツ

ウィリアムとアヴィニョンは194ラストが使われています。

こちらのラストはトゥがシャープになり、ドレスライクなラストになります。甲も低め(標準)に設計されており、多くの人にフィットしやすいラストです。

見た目はシャープで細い感じがしますが、幅はシャンボードに比べると広めになっているので幅が特別広い方でなければ問題なく履けます。

ミカエルのラストについて

出典:パラブーツ

ミカエルは110ラストが使われています。

昔の登山靴であるチロリアンシューズなので、厚手の靴下を想定したラストです。そのため、全体的にゆとりのあるラストとなっています。

フィッテイングの際の注意点

ラストによってサイズ感や特徴が違います。

フィッテイングの際に注意する点があります。

シャンボードやミカエルはアウトドアシューズよりのラストであるため、ある程度厚みのある靴下で履くことを想定しています。そのため、薄手の靴下で試着するとフィット感が悪いです。フィット感を良くするには厚みのある靴下で履くことをおすすめします。

どうしても薄手の靴下(ビジネスソックやカバーソックスなど)で履きたい場合はインソールなどで調整しないといけません。パラブーツ専門店では購入の際にインソールを入れてサイズ調整をしてくれるサービスがあります。これはインソールを完全に内蔵するものです。修理対応となるため、数日から数週間の日数がかかります。これを利用してもいいと思います。

私もシャンボードのフィッテングには苦労しています。サイズ・フィット感を高める方法を記事にしてますので、参考までにご覧ください。

製法

パラブーツを選ぶ際に知っておきたい製法は…

ノルヴェージャン製法

グッドイヤー製法

この2つの製法です。

グッドイヤー製法は高級革靴では一般的な製法です。ソール交換が何度でも行える製法です。最初は硬めですが、履きこむことでコルクが沈み込みフィット感が良くなります。革靴を永く使うためには最適な製法です。

そしてもう一つの製法が…

ノルヴェージャン製法です。こちらの製法は登山靴で良く見られる製法です、グッドイヤー製法よりも堅牢で防水性の高い製法となります。ウェルトに特徴があります。

グッドイヤー製法とノルヴェージャン製法の違いは下記の使いがわかりやすいです。

出典:最高級靴読本

シャンボード、ウィリアム、アヴィニョン、ミカエルなど定番モデルはこのノルヴェージャン製法となっています。

グッドイヤー製法はドレスラインに属するモデルに採用されています。グッドイヤー製法の方がドレスライクな見た目にマッチするためです。

どちらもソール交換が可能な製法で永く履いていける製法です。防水性を気にする方でしたら、より堅牢な作りのノルヴェージャン製法がおすすめです。

すっきりした見た目が好きな方にはグッドイヤー製法がおすすめです。

まとめ

知っておきたい4つのことはいかがだったでしょうか。

  • モデルによってラバーソールの種類が異なる
  • 雨に強い素材を選ぶのがおすすめ
  • ラストによってサイズ感が異なる
  • 防水性を求めるならノルヴェージャン製法

これらのことを頭に入れてパラブーツのモデルを選んでください。

私自身、購入する前には事前に色々と調べておきます。事前に得た知識と実際見た時にこれがあれかとわかるのが好きだからです。また知らないことを店員さんに教えてもらった時にも事前にある程度の知識があると理解が深まります。個人的にはそれがたまらなく面白いです。

皆さんも今回の4つのことを頭に入れて店舗に行くと「なるほど」と思うことが多いと思います。

また欲しいモデルが選びやすくもなると思います。それか知識があることで逆に悩むことになるかもしれません…

ということで今回はこの辺で

次回もお楽しみに

おすすめモデル

下記の記事でパラブーツのおすすめモデルを紹介しています。よろしければご覧ください。

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