- プレメンテって何?
- 革靴を買った後は何をしたらいいの?
- 道具は何を使えば良いの?
新品で革靴を買った後に何をしたら良いのか知っていますか?
すべきことはプレメンテです。(プレメンテナンス)
プレメンテは最初のお手入れと言う意味です。
プレメンテをする理由は…
- 革への栄養補給
- 革を柔らかくする
新品の革靴は長らく保管されていた可能性もあるため、乾燥状態です。そのため、革用のクリームを塗ることで栄養と潤いを与えていきます。
そうすると革が柔らかくなるため、靴擦れ防止にも繋がります。
ではプレメンテに何が必要なのでしょうか?
プレメンテで重要なのはデリケートクリームです。これは水分が多く含まれたクリームで、乾燥状態の革へ潤いを与えてくれます。
その他は普段のお手入れ道具と基本的に同じです。
この記事ではプレメンテに必要な道具から方法まで徹底解説していきます。
プレメンテ手順
以下の順にプレメンテを進めていきます。
馬毛ブラシを使って靴表面の埃を落としていきます。
クリーナーを使って靴表面の汚れを落とします。
乾燥状態の革へ栄養と潤いを与えていきます。
油分を入れることで革に艶感が生まれます。
豚毛ブラシでブラッシングしクリームを全体に伸ばし、さらに光沢を出していきます。
布で革表面を乾拭きし余分なクリームを除去していきます。
デリケートクリームは水分が多く、革に浸透しやすいです。最初の栄養補給として優れています。
プレメンテ道具
基本的に普段のお手入れ道具と変わりませんが、必ず揃えて欲しいのが先程も述べた…
デリケートクリームです。
馬毛ブラシ
汚れと埃落としに使います。
馬毛ブラシは毛足が長く、コバの隙間の埃も掻き出すことができます。プレメンテに限らず革靴を履く前後でブラッシングすると革靴の簡易お手入れになります。
豚毛ブラシ
艶出しに使います。
馬毛よりも硬さがあり、クリーム塗布後にブラッシングして革全体にクリームを押し込んでいきます。そうすると革に艶が出てきます。
デリケートクリーム
栄養・保革のクリームです。
水分が多めで革に浸透しやすいです。最初の栄養補給クリームとして必ず使用します。乾燥状態の革にも有効です。
またヌメ革など色が変わりやすいデリケートな革にも適しています。
油性クリーム
栄養・保革の他、ロウが含まれているので艶が出ます。
ロウ分が含まれている油性クリーム。各ブランドで若干違いますが、サフィールのクレムは艶が出やすいためおすすめです。
クリーナー
汚れ落としに使います。
コロンブスのツーフェスローションは水性・油性クリームを落とす成分が含まれています。これ1本で大体の汚れを落とすことができる万能クリーナーです。
ワックスを落とす場合は、ワックス落としのクリーナーを使った方が早く確実に落とすことができます。
布(コットン)
汚れ落とし、乾拭きに使います。
布はいらなくなったTシャツなどでも代用できます。汚れ落とし時はざらっとした質感の布がおすすめです。
お手入れ道具は下記の記事でも紹介しています。
プレメンテ
ここからは手順に従いプレメンテを行なっていきます。
まずは、靴紐を外してスタンバイ。
①埃落とし
馬毛ブラシを使って埃落とし。コバやベロのところも忘れずにブラッシングしましょう。
②汚れ落とし
布にクリーナーをつけて、軽く拭いていきましょう。
新品靴ですとそこまで汚れがないと思いますので軽くでいいです。
③デリケートクリーム塗布
デリケートクリームを使って乾燥状態の革に栄養を与えて保革しましょう。
写真のように手でやってもいいですし、クリーム塗布用のブラシを使ってもいいです。
④油性クリーム塗布
ロウが含まれるクリームを塗って自然な光沢を出していきます。塗っただけではマットな感じですので、この後にブラッシングします。
今回は無色のクリームを使います。最初はこの色合いを楽しみたいので色クリームを使いません。
好みに応じて色付きクリームを使うといいでしょう。
⑤艶出し
豚毛ブラシを使ってブラッシングします。ブラッシングしたところから艶が出てきます。全体を満遍なくブラッシングしてください。
⑥乾拭き
余分なクリームを除去します。余分なクリームは汚れになりますのできちんと拭き取っておきましょう。
完成
新品なのであまり代わり映えしませんが、若干艶が出ています。革に栄養も補給したのでこれから履いていきます。
履き下ろし
善は急げ。もう履き下ろしました。
まとめ
購入後にするプレメンテはいかがだったでしょうか。
プレメンテでは必ずデリケートクリームを使いましょう。なぜならデリケートクリームは水分多めで革に浸透しやすいからです。
デリケートクリームなら塗りすぎてもそこまで問題はないです。水性ですので、汚れにはなりません。しかし、乾拭きは忘れないように。表面がベタベタしていると埃が付着しやすく、埃が革の水分を吸収してしまいます。
埃をつけないためにも日々のブラッシングも忘れずに。
プレメンテ後は好みに応じて鏡面磨きをしてもいいですね。鏡面磨きの方法は下記で解説しています。
ではこの辺で
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