- 革靴のお手入れ方法が知りたい
- どんな道具が必要なの?
- おすすめの道具はあるの?
革靴のお手入れをしていますか?
「革靴は一生モノ」と呼ばれることもあるほど長く履けるモノです。しかし、それも手入れあってこそ。
靴磨きがブームになっている昨今、靴のお手入れに関心を持つ人も増えているのではないでしょうか。
実は私もそのひとり。手入れをしたら長く履ける。10年、20年、一生モノ。そんな魅力に魅了され気づけば革靴が増えてきました。
基本的に手入れは自分でします。実は結構簡単に革靴のお手入れはできます。
簡単な手順は…
- 埃落とし
- 汚れ落とし
- 靴クリームを塗布
- ブラッシング
- 乾拭き
お手入れだけなら簡単で、数十分でできます。それだけで革靴が生まれ変わります。
この記事では、靴のお手入れ方法から必要な道具まで徹底解説していきます。
革靴のお手入れ ー手順ー
まずはお手入れ手順を簡単にご紹介。
馬毛ブラシを使い、靴表面の埃や汚れを落としていきます。
このブラッシングは革靴を履く前後でもした方がいいです。
クリーナを使って靴表面の汚れを落としていきます。
ここでいう汚れとは、以前に塗ったクリームやワックスのことを示しています。
革の栄養補給と艶出しのために油分のあるクリームを塗ります。
新品の革靴や長期間お手入れしていなかった場合など、革が乾燥している場合は、油性クリームの前にデリケートクリームを塗って革に潤いを与えます。
豚毛ブラシを使ってブラッシングし、クリームを全体に伸ばし、さらに艶出しを行います
布で革表面を乾拭きし余分なクリームを取り除きます。
余分なクリームが残っているとそれが汚れの原因にもなりますし、色付きのクリームの場合はパンツの裾に色移りします。必ず余分なクリームを取り除くようにしましょう。
ここまでが今回のテーマである革靴のお手入れです。
この後に、さらにピカピカにしたい場合は、鏡面磨きをします。鏡面磨きの方法は下記で詳しく解説しています。

お手入れ道具
次にお手入れに必要なモノを紹介。
馬毛ブラシ
用途
埃落としに使います。馬毛ブラシよりも柔らかいため、コバの隙間の埃も掻き出せます。
私は馬毛ブラシを2つ持ち、1つは玄関、1つはメンテナンス道具入れに入れています。玄関に置く理由は履く前と後で必ずブラッシングするためです。
玄関に置いて置くだけで埃が付着していますので、履く前にブラッシングします。帰ってきた後は、外でついた汚れや埃を取るためにブラッシングします。
豚毛ブラシ
用途
クリームを塗布した後のブラッシングに使います。
馬毛ブラシよりも硬いため、クリームを革の中に押し込むことができます。また、クリームをムラなく全体に行き渡らせるために使います。
ブラッシングをすることで艶が増し、お手入れ前と後の違いが出てきます。
布(コットン)


用途
革の汚れを落とす際に、クリーナーの液体をつけて拭くために使います。
指に巻き付けて使うため、細長く切っています。要らないTシャツを使ってもいいですが、私は要らないTシャツがないので、布を買っています。
白色の方が汚れがどの程度落ちているかわかりやすいです。
シューツリー
用途
靴の型崩れと履き皺を伸ばすために使います。普段履かない時には、こちらを靴に入れ靴の形をキープします。
履き皺を伸ばしその部分にクリームを塗り込むためにお手入れ時も使用します。ブランド純正もありますが、値段が高いです。ノーブランド品は価格が安いです。先が割れるタイプの方が幅広の靴にも対応し多くの靴形状に合います。
クリーナー
用途
汚れ落としに使います。
ここで言う汚れとは、前回のクリームとワックスです。使用するクリーナーは、ブートブラックのツーフェイスローションです。こちらは、水性と油性汚れを落とすことができます。
クリームの汚れが水性、ワックスの汚れが油性と考え、その両方の汚れを落とすことができるため万能です。

デリケートクリーム
用途
革に潤いと栄養を与えるクリームです。新品・中古で購入した際は、プレメンテで使用します。
長期間保管された革靴は乾燥状態にありますので、デリケートクリームで保湿します。また、水洗いした後にも使います。こちらも保湿のために行います。シャワーをした後に化粧水をつけるイメージです。

油性クリーム
用途
革に栄養を与え、保革・保湿するために用います。革の色と同じクリームを使うことで、補色することもできます。
様々な色がありますので、ご自身の革靴に合わせて色を選ぶといいとです。無色もありますので無色+有色で揃えるといいと思います。
デリケートクリームと違う点はロウが含まれていることです。そのため、このクリームを塗った後でブラッシングすると光沢が生まれます。靴がきれいになったと思う瞬間でもあります。
コバインキ
用途
コバの補色に使います。
最初の方は必要ないと思います。コバが削れ色が落ちてきた思ったら使ってください。普段は気にならないかもしれませんが、コバの補色を行うと靴が引き締まったように感じます。
実際のお手入れ
手順とお手入れ道具を紹介しましたので、実際にお手入れを始めましょう。
まずは靴紐を取ってシューツリーを入れます。そして、以下の手順でお手入れスタートです。
馬毛ブラシを使い、靴表面の埃や汚れを落としていきます。
このブラッシングは革靴を履く前後でもした方がいいです。
クリーナを使って靴表面の汚れを落としていきます。
ここでいう汚れとは、以前に塗ったクリームやワックスのことを示しています。
革の栄養補給と艶出しのために油分のあるクリームを塗ります。
新品の革靴や長期間お手入れしていなかった場合など、革が乾燥している場合は、油性クリームの前にデリケートクリームを塗って革に潤いを与えます。
豚毛ブラシを使ってブラッシングし、クリームを全体に伸ばし、さらに艶出しを行います
布で革表面を乾拭きし余分なクリームを取り除きます。
余分なクリームが残っているとそれが汚れの原因にもなりますし、色付きのクリームの場合はパンツの裾に色移りします。必ず余分なクリームを取り除くようにしましょう。
※写真はイメージです

まずはシューツリーを入れます。
シューツリーを入れることで型崩れを防止でき、履き皺も伸びます。
お手入れ時だけでなく、靴を履かない時には入れておきましょう。
①埃落とし

馬毛ブラシは毛足が長く、少し柔らかさもあるため、コバの間の埃を掻き出しくれます。
また、ブラッシングについては革靴を履く前と後ですることで、靴を長持ちさせることができます。日々のお手入れも大切です。
②汚れ落とし

布にクリーナーをつけ、靴の表面を拭いて行きます。

左がクリーナーを使った後です。艶がなくなりマットな感じになります。
ワンポイント

ワックスは油性の汚れのため、水性クリーナーでは落ちにくいです。油性の靴クリームを使うとワックスが溶けて落ちやすくなります。
また、ワックス専用のクリーナーもあります。下記の記事で詳しく紹介しているのでご覧ください。

③クリーム塗布
新品・中古のプレメンテまたは革が乾燥していたらデリケートクリームを使い、革がそこまで乾燥していなければ油性クリームだけでも十分です。
クリームは指またはペネトレイトブラシを使い塗り込んでいきます。ちなみに私は指を使います。
ペネトレイトブラシはクリームの色によって使い分けなければなりません。ちょっとめんどくさいので指でしています。
デリケートクリーム

乳液のような感じでトロトロしています。乾燥した革に塗ると染み込んで行きます。
革がしっとりするまで塗っていきましょう。
油性クリーム

ロウを含んだクリームはデリケートクリームと触った感じが違います。歯磨き粉のような感じ。
こちらは薄く伸ばすように塗っていきましょう。
色付きクリームを使う

革靴の色によってクリームの色を変えてもいいです。
黒い靴なら黒いクリーム。茶色なら茶色のクリームといった感じです。
茶系の革靴の場合、革靴の色と同じ色か薄い色を使うのが一般的です。
私の場合は革靴の色より少し濃い色を使っています。単純に濃い色が好きなので濃い色を塗ってエイジングさせています。
④ブラッシング

豚毛ブラシを使ってブラッシングします。
下の写真を見てください。

左がブラッシング後、右がブラッシング前です。
ブラッシングした後は全体的に光沢が出ていることがわかります。
⑤乾拭き

布を指に巻き付け、革表面を拭いて行きます。
完成

靴に新品の時のような輝きが戻ってきました。
いやっ新品の時よりも輝いているような。クリームで栄養と保革を行うことで、乾燥による革のひび割れを防ぐことができます。長く革靴を愛用するために数ヶ月に1回のメンテナンスをしましょう。
また、コバが削れ色が抜けてきたらコバインキで染色しましょう。

靴によってコバの色が違うので注意しましょう。
私は茶色と黒のコバインキを持っています。
おわりに
革靴のお手入れということで、革靴を長く履いていくためのお手入れ方法を紹介しました。
自分ですることで、革靴に愛着が生まれますので、ぜひお試しください。
また、鏡面磨きについては下記で解説しています。

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