- Aldenのラストの種類が知りたい
- 各ラストの特徴が知りたい
- おすすめのラストが知りたい
オールデンを選ぶ理由の一つにラストがあります。オールデンのラストは履き心地が良いと定評があり、特にモディファイドラストはその履き心地に魅了される方が多いです。
もちろんモディファイドラスト以外も履き心地の良いラストばかり。
そして、ラストは日本と海外で微妙に展開が異なっています。
この記事では私が知りうる限りのラスト15種類を紹介します。また、私の持つ7種類のラストを目的別にランキング形式で解説していきます。
オールデンのラストを選ぶ際の参考にしてください。
なぜAldenのラストは注目されるのか?
Aldenに限らず各革靴ブランドは多くのラストを持っています
Aldenは矯正靴を作っていた背景から、履き心地の良い実用的なラストが多いです。また、幅が広いラストが多いため、日本人に合いやすいラストが多いのも、日本でAldenが人気の理由です。そのため、他ブランドにはない履き心地を求めてAldenを買う人も多いです。
モディファイドラストはまさに矯正靴から生まれたラストです。ハイアーチの方向けに開発されたラストです。土踏まずのアーチを支えることで、安定した歩行ができます。
現代では扁平足の方も多いため、その方たちには土踏まずのアーチを鍛える意味もあります。アーチがきちんとあると疲労軽減にもなります。革靴なのに疲れにくい。これが履き心地がいいと言われる所以でもあります。
Aldenにはどんな種類のラストがあるの?
今回紹介するのは15種類のラストです
Aldenのラストは目的や靴のデザインによって様々なラストがあります。
現行で使われているのは12種類程度ですが、それ以外に昔のラストなども含めると20種類近くになるのではないでしょうか。今回は私が把握している15種類のラストを紹介します。
上の図を見ると、オールデンのラストは様々。幅広のものから細身のもまで網羅しています。自分に合うラストが見つかるはずです。
Trubalance:トゥルーバランスラスト
Modified:モディファイドラスト
特徴
オールデンを代表するラストの一つ。
土踏まずの部分が大きくえぐられるように絞られているのが特徴。そして、トゥとヒールには少しゆとりがあります。もともとハイアーチの方向けの矯正靴として生まれました。
土踏まずのフィット感がよく、歩行が安定するため疲れにくいラストです。
Vチップコードバンの54321に使われているのが有名で、他のデザインでも広く使われています。日本では別注品としてよく使われていますが、海外ではあまり見ないラストです。
モディファイドラストについてもっと知る
Barrie:バリーラスト
特徴
オールデンの中で最も使われているラスト。
土踏まずの絞りは緩やかで、トゥにはゆとりがあります。ロングノーズ気味でエレガントな印象です。
少し大きめの作りなので本来のusサイズよりもハーフサイズ又はワンサイズダウンで選ぶと良いでしょう。
私はハーフサイズダウンで選んでいます
バリーラストを使ったモデルとしてプレーントゥの990やロングウイングチップの975が有名です。
バリーラストについてもっと知る
Van:バンラスト
特徴
ローファー専用として作られたラスト。主にコインローファーに使われています。
幅広で日本人の足型にもあいやすいく。日本展開のコインローファーは履き口も狭まっており、甲のフィット感も良くなっています。
Tremont:トレモントラスト
特徴
バリーラストに似ていますが、ヒールカップがバリーラストよりも小さめになっています。日本展開のモデルにはほとんど採用されていないので馴染みがないラスト。
BROUE別注では「正宗」と名付けられたブラックコードバンのウイングチップを展開しています。
Grant:グラントラスト
特徴
多くのラストは外側が曲線を描きますが、グラントラストは左右の曲線がほぼ同じ。正面から見ると左右のバランスが良くきれいに見えます。
日本ではラコタハウス別注としてコインローファーや内羽根のキャップトゥが販売されています。海外ではブーツにも採用されています。
Leydon:レイドンラスト
特徴
土踏まずが適度に絞られ細身のシルエットとなっていますが、細すぎないのが特徴。
ドレスとカジュアルのバランスが取れたラストです。主にドレスライクなチャッカブーツなどに採用されています。
BROGUE別注からはレイドンラストのコインローファーが展開されています。
レイドンラストについてもっと知る
Copley:カプリラスト
特徴
海外展開されているペニーローファーなどに採用されていることが多いラスト。バンラストに比べると細身で華奢な印象があります。
日本展開はほとんどありませんが、たまに別注されることがあります。
Plaza:プラザラスト
特徴
土踏まずが絞られ細身のフォルム。さらにスクエアトゥになっているのが特徴的。
ノーズも長めでスタイリッシュなラストであるため、ドレスライクな印象です。
日本ではほとんど展開されていないラストですが、海外ではモデル展開が豊富です。キャップトゥやローファー、ブーツなどに採用されています。それぞれスクエアトゥになるので他ラストと比べるとデザインが特徴的になります。
プラザラストについてもっと知る
Hampton:ハンプトンラスト
特徴
細身のラストでトゥは緩やかにラウンドしています。ノーズが短めでクラシックな印象があるのが特徴。
ドレスシューズの内羽根のキャップトゥに採用されることが多いです。そこまでスタイリッシュな感じはしないのでオンオフ兼用のドレスシューズとして履くことができます。
ハンプトンラストについてもっと知る
Aberdeen:アバディーンラスト
特徴
オールデンの中で最も細身のラスト。細身のシルエットでドレスな印象を持ちます。
幅が狭くなっているのでバリーラストから比べるとハーフサイズアップした方がいいです。
アバディーンラストを使った主なモデルはタッセルローファーとNSTです。
Truflare:トゥルーフレア
特徴
現行モデルにはほぼ採用されていない古いラスト。
香港のTassels別注品の63088に採用されています。バリーラストに似たラストで、土踏まずが少し絞られているのが特徴。
トゥルーフレアラストについてもっと知る
379X:ミリタリーラスト
特徴
トゥがラウンドし、土踏まずが絞られたラスト。ヒールも小さめになっており、日本人にあいやすいラストです。
日本展開モデルに最初に採用されたため、日本では多くのモデルがあります。海外ではあまり展開されていませんが、徐々に増えてきた印象があります。
ミリタリーラストについてもっと知る
Kendall:ケンダルラスト
特徴
バリーラストのようにどっしりとしたたラスト。トゥがスクエアになっているのが特徴です。
別注品として展開されたことがありますが、現在はほぼ使われていません。
ケンダルラストについてもっと知る
TruLine:トゥルーラインラスト
特徴
土踏まずが絞られ、トゥはスクエアになっています。現行モデルでは使われていないラスト。
個人的ラストランキング
ここでは私が所有する7種類のラストを目的別にランキングにしました。ランキングではトップ3を発表しています。
所有するラストは以下の通りです。
- バリーラスト
- モディファイドラスト
- ミリタリーラスト
- プラザラスト
- ハンプトンラスト
- レイドンラスト
- トゥルーフレアラスト
履き心地ランキング
モディファイドラスト
アーチサポートによって、最初は土踏まずに違和感がありますが、履いていくうちに心地よくなります。
その点ではモディファイドラストは優れています。片足立ちした時に、バランスが取りやすい感じがします。これによって、歩いた時にもブレが少なく安定した歩行ができます。矯正靴から作られたラストならではです。
モディファイドラストのプレーントゥを見る
ミリタリーラスト
モディファイドラストの次に土踏まずが絞られていると言われています。
ですがモディファイドラストに慣れてしまうと、アートサポートを感じにくくなります。
ミリタリーラストのプレーントゥを見る
トゥルーフレアラスト
このラストは珍しいラストです。現行モデルにはほぼ使われていません。
私が最初に買ったAldenでもあり、1番履いているのでフィット感がいいです。あまり一般的ではないので、ランキングとしては3位にしました。
トゥルーフレアのVチップを見る
見た目ランキング(カジュアル)
バリーラスト
幅広ですが、ノーズが長めになっているので見た目としてはエレガントです。
バリーラストのウイングチップを見る
ミリタリーラスト
トゥがラウンドしており、ぽってりとした見た目です。
ビジネスシューズのような細くてシュッとした見た目とは対極にあるようなラストです。そのため、スーツスタイルよりもカジュアルスタイルで映えるラストです。
トゥルーフレアラスト
バリーラストとミリタリーラストをミックスしたような感じですので、こちらもカジュアルスタイルにマッチします。
見た目ランキング(ドレス)
プラザラスト
Aldenのラストの中でも細身のラストかつスクエアトゥになっています。
日本ではあまり見かけませんが、海外では意外と多くのモデルに採用されています。
プラザラストのキャップトゥを見る
レイドンラスト
そのため、ドレスとカジュアルのバランスがとれたラストと言えます。つま先に向かって細くなっていきますが、そこまで細すぎことはないので、オンオフで使いやすいラストです。
レイドンラストのローファーを見る
ハンプトンラスト
細身のラストですが、ノーズはそこまで長くありません。
イギリス靴のようなクラシカルなドレスシューズの見た目です。とんがったような細身のドレスシューズとは違います。
ハンプトンラストのセミブローグを見る
初めてのAldenにおすすめランキング
バリーラスト
Aldenで1番使われているラストのため、単純に手に入りやすいラストです。
モディファイドラスト
他のブランドではなかなか味わえない履き心地とAldenらしさがあるラストです。
Aldenのオリジナリティを感じるにはこのラストが1番です。
ミリタリーラスト
革靴を道具として見たときに、1番道具のように履けるラストです。
私自身も、履く革靴を決めてない時は、玄関でミリタリーラストのAldenについつい手が伸びてしまいます。
ラスト選びの注意点
ラストによってサイズ感が違うので注意してください
例えば、バリーラストは大きめのラストです。私はバリーラストをus7で履いています。これに対して、ハンプトンラストやプラザラストといった細身のラストはus7.5で履いています。ハーフサイズ違いますが、履いた感じは同じようなサイズ感です。
サイズ感に関しては別記事で紹介しています。そちらをご覧ください。
サイズ感について詳しく知る
まとめ
Aldenのラストは様々な種類がありますが、それぞれ特徴があり面白いです。
靴というと、デザインや履き心地に目がいきがちです。そのデザインや履き心地を決めているのはラストの要因が大きいです。
これからはラストに注目して革靴を選びをすると革靴選びももっと面白くなると思います。
ということで今回はこの辺で
コメント
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[…] オールデンラストをまとめた記事はこちらの記事が参考になります。 […]