- 10年前の革靴の値段が知りたい
- 革靴の値上がり率が知りたい
昨今、革靴の値段がだいぶ上がっています。
以前は、もっと安かったのに今はこんな値段なの?とびっくりしている方も多いと思います。
逆に今の値段を知っている方は以前はどれくらいの値段だったのと疑問に思っている方もいるかと思います。
そこで今回は、私が9ブランドをピックアップして、10年前と今の値段の値上げ率を紹介していきます。
革靴の値上げ率
今回ピックアップしたブランドは9ブランドです。
以下がピックアップしたブランドです。
- Alden / オールデン
- Allen Edmonds / アレンエドモンズ
- EDWARD GREEN / エドワードグリーン
- Church’s / チャーチ
- Crockett&Jones / クロケット&ジョーンズ
- JOHN LOBB / ジョンロブ
- J.M.Weston / ジェイエムウエストン
- Paraboot / パラブーツ
- Tricker’s / トリッカーズ
この9ブランドの値上げ率をランキング形式で紹介していきます。
値上げ率を求めるにあたって各ブランドからさらに3つのモデルをピックアップし、そのモデルの過去と今の値段の平均値を求めました。
そこから以下の計算式を使っています。
(現在の値段ー過去の値段)/ 過去の値段 X 100
この計算式を使い値上げ率を%で表します。
ランキングが下位のブランドから順番に紹介していきます。
9位 Allen Edmonds / アレンエドモンズ
モデル | 過去の値段 | 平均 | 現在の値段 | 平均 | 値上げ率 |
パークアベニュー | ¥58,800 | ¥57,400 | ¥78,000 | ¥78,000 | 36% |
フィフスアベニュー | ¥58,800 | ¥78,000 | |||
ストランド | ¥54,600 | ¥78,000 |
アレンエドモンズはアメリカのブランド。
鉄の釘やシャンクといった金属部品を使わないことで、柔らかな履き心地になっています。
そんなアレンエドモンズが9位となりました。
値上げ率は36%となり、過去の値段からすると約2万円の値上げとなっています。現在での価格は78,000円と10万円以下の値段となっているので、昨今の欧米ブランドの中では、割りと良心的な価格設定な感じがあります。
しかしんがら、革靴ブランドの中では少し知名度が低い感じがあります。
ブランドを意識して革靴を選びたい方からすると微妙なブランドですが、履き心地を重視している方からすると良いブランドです。
8位 JOHN LOBB / ジョンロブ
モデル | 過去の値段 | 平均 | 現在の値段 | 平均 | 値上げ率 |
シティⅡ | ¥152,250 | ¥176,750 | ¥203,500 | ¥246,033 | 39% |
フィリップⅡ | ¥215,250 | ¥294,800 | |||
ロペス | ¥162,750 | ¥239,800 |
革靴の王様と呼ばれるジョンロブ。
憧れに思っている方も多いはずです。
そんなジョンロブが値上げ率としては8位となりました。
値上げ率は39%となっていますが、ジョンロブはそもそも価格が高いです。
10年前でも17万円ほどの値段です。そして現在では20万円を超え、モデルによっては30万円近くなっています。
ですので、39%の値上げ率ですが、価格としては7万円ほど上がっています。
7位 Paraboot / パラブーツ
モデル | 過去の値段 | 平均 | 現在の値段 | 平均 | 値上げ率 |
ウィルアム | ¥63,000 | ¥67,200 | ¥96,800 | ¥97,533 | 45% |
アドニス | ¥69,300 | ¥99,000 | |||
シャンボード | ¥69,300 | ¥96,800 |
ファッション雑誌でも多く取り上げれており、革靴好きの方だけでなくファッション好きの方からも注目を浴びているのがパラブーツ。
ラバーソールがパラブーツのアイコンでもあります。
その他にも登山靴を作っていた背景もあるため、ノルヴェージャンウェルト製法という防水性の高い製法で作られているのも魅力です。
また、カジュアルラインのモデルに関してはパラブーツの緑色のタグがついています。これは他ブランドではなかなかないディテールなので、パラブーツを履いていることが一目でわかります。
そんなパラブーツの値上げ率は45%となっており、第7位となりました。
約3万円ほどの値上げとなり、現在では10万円をちょっと下回る値段です。
パラブーツは若い人からも人気があるブランドですので、個人的には10万円以上にはなって欲しくないと思っています。
まぁすでにほぼ10万円ではありますが…
6位 EDWARD GREEN / エドワードグリーン
モデル | 過去の値段 | 平均 | 現在の値段 | 平均 | 値上げ率 |
ガドガン | ¥131,250 | ¥134,750 | ¥204,600 | ¥218,900 | 62% |
チェルシー | ¥131,250 | ¥204,600 | |||
ドーヴァー | ¥141,750 | ¥247,500 |
イギリス最高峰の革靴ブランドでもあり、ジョンロブよりも質がいいと言われていたりもします。
個人的にはジョンロブはハイブランドのような華やかさがある一方、エドワードグリーンは職人気質が強い感じがります。
革靴としての完成度を究極的に高めたブランドといった印象です。
そんなエドワードグリーンの値上げ率は62%となり6位という順位になりました。
現在の価格は20万円を超えており、10年前からすると8万円ほどの値上げとなっています。
5位 Crockett&Jones / クロケット&ジョーンズ
モデル | 過去の価格 | 平均 | 現在の価格 | 平均 | 値上げ率 |
モールトン | ¥69,300 | ¥68,600 | ¥115,500 | ¥113,667 | 66% |
オードリー | ¥76,650 | ¥132,000 | |||
チャートシー | ¥59,850 | ¥93,500 |
日本での人気が高くセレクトショップ別注なども多くあります。
値上げ率は66%となっています。
クロケット&ジョーンズは歴史あるイギリスブランドにも関わらず10万円以下で販売されているイメージがありましたが、昨今の材料や人件費の高騰などがあり、10万円を超すモデルが出てきています。
過去の値段を知っている方からすると倍近い値上げとなっているため、以前購入していた方からすると高くなったといった印象が強いかもしれません。
4位 J.M.Weston / ジェイエムウエストン
モデル | 過去の価格 | 平均 | 現在の価格 | 平均 | 値上げ率 |
ゴルフ | ¥94,500 | ¥92,750 | ¥154,000 | ¥159,500 | 72% |
ローファー | ¥76,650 | ¥137,500 | |||
サイドゴアブーツ | ¥107,100 | ¥187,000 |
フランスの人気ブランド「ウエストン」。
豊富なウィズ展開で自分に合ったサイズ・フィッティングを選べるのが特徴。
Uチップのゴルフやローファーが人気です。
そんなウエストンの値上げ率は72%となり、4位となりました。
元々10万円近い価格で高級ブランドというイメージが合ったので、値上げをして10万円中盤になっていても、個人的には、他ブランドに比べるとそこまで驚きが少ない感じもします。
3位 Alden / オールデン
モデル | 過去の価格 | 平均 | 現在の価格 | 平均 | 値上げ率 |
990 | ¥99,750 | ¥90,650 | ¥184,800 | ¥166,100 | 83% |
54331 | ¥99,750 | ¥182,600 | |||
54411 | ¥72,450 | ¥130,900 |
ラストにもこだわりがあり、履き心地のいいラストを多く所有しています。
ファッション好きにも愛されているオールデンの値上げ率は83%でした。
驚きなのは10年ほど前はコードバンモデルが10万円を切るで値段なことです。私がオールデンを知った時には10万円越えの値段だったので、高いイメージが強いですが、以前は10万円以下でも購入することができたんですね。
そこから10年の歳月を得て、現在のコードバンの価格は約18万円。20万円に近い価格となっています。
コードバン自体、希少な革でもあり、目にする機会も少ないので、プレミア的な観点から20万円近い価格でも買う人はいると思います。
2位 Tricker’s / トリッカーズ
モデル | 過去の価格 | 平均 | 現在の価格 | 平均 | 値上げ率 |
モールトン | ¥65,100 | ¥63,000 | ¥132,000 | ¥124,667 | 98% |
バートン | ¥64,050 | ¥121,000 | |||
ウッドストック | ¥59,850 | ¥121,000 |
すでに200年近い歴史を持つブランドですが、意外にも10年ほど前の価格は6万円台と比較的、良心的な価格でした。
しかし、2019年くらいから徐々に値上げが始まり、気がつくと10万円以上となり、10年間で98%の値上げ率。
約2倍の価格となっています。
トリッカーズを持っている私としては、非常に高くなった印象が強いブランドです。
以前の価格を知っている方からすると手が出しにくい価格です。
1位 Church’s / チャーチ
モデル | 過去の価格 | 平均 | 現在の価格 | 平均 | 値上げ率 |
シャノン | ¥85,050 | ¥77,350 | ¥181,500 | ¥177,833 | 130% |
コンサル | ¥71,400 | ¥176,000 | |||
ディプロマット | ¥75,600 | ¥176,000 |
値上げ率が100%を超えて、堂々1位に輝いたのがチャーチです。
しかしながら、現在はプラダ傘下となり、以前とは少しテイストが変わっています。
クラシックな以前のスタイルから、より現代的なモダンなスタイルへと変更しています。
そのためか、以前のスタイルが好きな方はオールドチャーチや旧チャーチと呼ばれる靴を探している人も多くいます。
値上げ率は130%と10年前から2倍以上の値上げとなり、現在は主要モデルが18万円ほどと20万円近い価格です。
しかし、質が向上しているわけでもなく、逆に昔のオールドチャーチの方がクオリティが高いといった意見もあり、値上げに対して不満を持つ方も多いです。
おそらくプラダ傘下になったことで、ターゲット層を変更し富裕層向けにブランディングし直したのかと思います。
イギリスの良心とも呼ばれてブランドですが、現在は残念ながら良心的な価格ではないため、以前からのチャーチファンにとっては残念な値上げとなっている感じがあります。
まとめ
革靴ブランドの値上げ率はいかがだったでしょうか。
昔の革靴は安かったという方がいらっしゃいますが、実際に調べてみるとその通りです。今回は10年前の価格からの値上げ率を見てみましたが、実際は2019年くらいから、各ブランドが一斉に値上げに踏み切っています。
4年くらいの間でも値上げが進行している状況で、これからも値上げしていくのか、それとも値上げしないのかは気になるところです。
おそらく値下がりすることはないはずですので、欲しい革靴があったら、今のうちに買うことをおすすめします。
買いたい時が買い時です。
ということで今回はこの辺で。
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