- ジョンロブのシャンボードが気になる
- どんなディテールなの?
革靴の王様「ジョンロブ」
革靴好きな方なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
実はジョンロブは2つあります。
ロンドンにあるビスポークシューズを作製するジョンロブ。通称「ロブロンドン」
エルメス傘下で既成靴を作製するパリを拠点とするジョンロブ。通称「ロブパリ」
基本的に「ジョンロブ」といった時はエルメス傘下のロブパリのことを指します。
そして今回紹介するシャンボードもロブパリのもの。しかしながら、現在ではバイリクエスト、オーダーでしか購入ができないようです。
私は中古で購入しました。
中古でも出回ることがあるため、購入を検討している方は中古市場を探してみると良いでしょう。
この記事ではジョンロブのシャンボードについて徹底解説していきます。
シャンボードの基本情報
ブランド | JOHN LOBB (ジョンロブ) |
モデル | Chambord (シャンボード) |
こちらはUチップのシャンボードです。
シャンボードと聞くと目に浮かぶのはこの靴↓パラブーツのシャンボード。
モデル名は同じですがブランドとデザインが違います。
私が手に入れたのはジョンロブのシャンボードです。
実はジョンロブとパラブーツは関係があり、ジョンロブのカジュアルラインの靴をパラブーツが作っていたことがあります。そのため、ジョンロブとパラブーツにはウィリアムという同モデル名の靴が存在します。
このシャンボードもそれに近いのではと推測はできますが、見た目は全然違います。おそらく、モデル名がかぶってしまっただけでしょうか。
シャンボードの外観レビュー
Front:ハンドステッチ・スキンステッチを使ったモカ縫い
また、トゥの先端にもう1本ステッチがあります。これがあるとスプリットトゥとも呼んだりします。
そして、トゥの先端はスキンステッチと呼ばれる縫い目が表に出てこない縫い方。職人技の光る仕様です。
さらにモカ縫いもハンドステッチ、随所に手の込んだこだわりが見られます。
Side:美しさのあるサイドのフォルム
シャープな印象を受ける横顔です。
外羽根にはなりますが、一枚革で作るワンピース構造の外羽根のため、ステッチが少なくなっています。ステッチが少ないとドレスの印象が強くなります。どことなく品を感じます。
そして、ヒールには革がもう一枚縫われています。
ヒール形状は下図のようになっています。ヒールを収めるような形状です。踵抜けの心配はないです。
しかし、形状的に足の形が会っていないと靴擦れするかもしれません。私はしませんでしたが…
くるぶし辺りも下がっていますので当たることはないです。
Vチップ(Uチップ)は他にも所有していますが、それぞれ少しずつ違います。
簡単にSideの違いを紹介します。
それぞれ、似ているようで少し違っています。
モカ縫いの形状やサイドのステッチワークなど違いが見て取れます。
やはりステッチワークが少ないとドレスの印象が強くなります。ステッチが多いとカジュアルな印象があります。
こういったステッチワークから革靴選びをしているのも良いですね。
Uチップについては下記でも紹介しています。
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ヒールカップは小さい感じがします。ヒールの収まりがいいです。
Outsole
レザーソールですが、とても硬い履き心地です。硬い地面だとコツコツと足音がします。
中古のため、全オーナーがどの程度履いていたのかわかりませんが、まだ硬さが残っています。これから、柔らかな履き心地になるのかどうか。
履き皺
中古で購入のため、すでに履き皺が入っております。
きめ細やかな皺が入っており、革質の良さがうかがえます。色はブラウンで、若干のムラがあります。このムラもいい味を出しています。
シャンボードのエイジングサンプル
エイジングをご覧ください
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おわりに
ジョンロブのシャンボードはいかがだったでしょうか。
所有するUチップの中では細身でシャープな印象があります。ブラウンなのでエイジングでどう変わるのかも楽しみです。
細身なラストなので、若干の圧迫感があります。我慢できないほどではないですが、長時間履いていると少し痛くなります。今後、革が柔らかくなってフィットするのを期待しています。
Uチップの靴もだいぶ増えてきました。1週間のローテンションが組めそうです。今後、それぞれの違いについても書いていこうと思います。
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