皆さんは好きな革靴ブランドがありますか?
私はオールデンが好きです。
でもオールデンっていろんな種類のモデルがあって選ぶのに迷ってしまいます。
まぁそれが楽しいってのも好きな理由の一つではあるんですけど…
そしてオールデンといえば素材に特徴があります。
なんといってもコードバン。
これがオールデンらしい素材。
ですが、今回はコードバンではなくカーフについて書いていきます。
オールデンのカーフもいいんですよ。
履いてみてわかったオールデンのカーフの良いところとおすすめの理由を紹介していきます。
オールデンのカーフをおすすめする理由
オールデンのカーフをおすすめする理由と書いてるのに、最初に言いたいことがあります。
それは…
オールデンを初めて買うならコードバンが良いです
ぶっちゃけますと「最初のオールデンは何がいいですか?」と問われれば、迷わず答えるのは「コードバンモデルがいいですよ」です。
なぜかって?
それは、オールデンといえばコードバンだからです。
コードバンなくしてはオールデンを語れないと思います。
しかし、コードバンをすでに持っている方には、今回のタイトル通り「オールデンのカーフもおすすめですよ」と言いたいです。
その理由を今回は書いていきます。
ではさっそく。
オールデンのカーフをおすすめする理由は…
- 気を使わず履ける道具のような存在
- 柔らかなフィット感で足当たりがいい
- ヤレ感が出る経年変化がいい
- 中古だと意外と手頃な値段
ではそれぞれを詳しく見ていきましょう。
ちなみに私が所有するオールデンのカーフは以下の記事で紹介しています。
気を使わず履ける道具のような存在
「おしゃれは足元から」と言われるように靴っておしゃれアイテムの感じがあります。
ですが、靴っておしゃれアイテムである前に道具だと私は思います。
人の足を守ったり、歩行を安定させたりと用途に応じて様々な靴があります。
そして、現代において革靴の役割ってドレスアイテム。ビジネスシーンなどのフォーマルな場で着用するものです。
気軽に履きたいならスニーカーがありますしね。
そう考えるとオールデンのカーフはドレスアイテムってよりは、道具に近い感じがあります。
なぜかというと、そもそもオールデンは矯正靴を作っていた過去があるからです。
その代表格がモディファイドラストとミリタリーラスト。
ちょっと見てみましょう。
いかがでしょうか?
お持ちのビジネスシューズと見比べてください。
なんか微妙なシルエットではないでしょうか?
モディファイドラストはボールジョイント部の幅が取られており、そこからつま先先端にかけてぐいっと曲がっています。
ミリタリーラストはつま先が大きくラウンドしておりぽってりとした印象です。
どちらもきれいなシルエットかというと微妙な感じがします。
しかし、この形状にすることでトゥにゆとりがあり、圧迫感の少ない履きやすいフィット感となります。履き心地を考えて作られてフォルムということになります。
他にも特徴的な部分があるのですが、今回は割愛します。気になる方は下記の記事をご覧ください
これが道具と思う一例です。
さらに、カーフというのもポイント。
オールデンといえばコードバンと答える方が大半だと思います。コードバンは希少性があり、さらに見た目も他の革になり光沢感があり特別感が強いです。その反面、水に濡れると染みになりやすかったりと繊細な面もあります。
それ故に、コードバンは気を使う素材です。
対してカーフはどうでしょうか?
言ってしまえばカーフも繊細な革ではあるのですが、コードバンほど気を気を遣わなくても良いです。むしろ適当に使って味が出てくるような感じがします。
カーフの経年変化については後述しますが、ヤレ感が出て、道具らしさを感じます。
ということで、まとめると…
- 履きやすさにこだわった故の歪なフォルム
- コードバンほど気を遣わなくても良いカーフ
これが気を遣わずに履ける道具のような存在と思った理由です。
柔らかなフィット感で履き心地が良い
履き心地はラストによって変わります。
オールデンは先ほども少し触れたように履き心地にこだわったラストです。そのためラストによる履き心地は文句なしに良いです。
さらに履き心地に関係するのが素材。
オールデンで使われているメイン素材はコードバンとカーフ。
ではどちらが履き心地が良いのかというと…
カーフです。
私は断然カーフの方が履き心地が良いと思っています
理由としては革の硬さの違いです。
コードバンは比較的硬めです。
カーフは比較的柔らかめです。
履いた時に触れる足の甲や指の部分の感覚が違います。
例えば甲の部分。
夏場は薄い靴下やアンクルソックスをよく履きます。そう言った時に甲の部分がちょっと擦れる感じがあります。擦れる部分はライニングなのでコードバン素材ではないのですが、コードバンの硬さあるためライニングが柔軟に曲がってくれていないように思います。
対してカーフは、甲の部分が擦れる感覚はほとんどありません。カーフの方が柔軟性があるため、履いた時に足に沿ってフィットしている感じです。ストレスフリーで履くことができます。
ということで柔らかなフィット感が良い方にはカーフの方がおすすめです。
ヤレ感が出る経年変化が良い
これは好みにもよりますけど、個人的にはお気に入りのポイント。
それがヤレ感が出ている経年変化です。
決してきれいな経年変化とはいえませんが。このやつれた感じが道具のような存在のオールデンとの相性がいいんです。特にプレーントゥのヤレ感はたまりません。
どうですか?
このヤレ感。
この深い皺が入り一見するとだらしなく見えますが、それがこの靴の魅力なんです。
なんといえば良いんでしょうか。
例えるなら、女性から見るかっこいい男性と男性から見るかっこいい男性は違うって感じですかね。
(あまりピンとこなかった方はスルーしていただいて結構です)
道具として見れるオールデンだからこそカーフのエイジングがたまらなく良いと思います。
中古だと意外とお手頃な値段
オールデンの販売価格って知ってますか?
結構お高めなんですよ。
コードバンで約13万円
カーフで約10万円
どうでしょうか。
正直めっちゃ高いです。
この値段でも満足できる品質なら良いのですが、品質だけを見るとオールデンは意外とイマイチなところもあります。ステッチが曲がっていたり、インソールの塗装が革の表面に残っていたり、インソールの型番やサイズ表いが隠れてしまっていたり。
どちらかといえば、品質で選ぶというよりはロマンで選ぶって感じがします。
履いたら気分が上がる靴。何年経っても履きたいと思える靴。傷がついても愛おしく思える靴。
それがオールデン。
ちょっと話がズレました。話を戻しましょう。
単純に10万円の革靴ってどうですか?
正直高いです
しかも10万円を出せば オールデン以上の品質をもつブランドが他にもあります。10万円以下のブランドは選択肢が広いです。
そんな中で10万円のカーフを選ぶかというと…
正直微妙です
もちろん好きであれば買えば良いのですが、買おうと思ってすぐ買えるものでもありません…
もう少し値段が低ければ、買いやすいというのが本音です。
じゃあどうすれば良いのかというと…
中古靴を探すのがおすすめです。
実は私もオールデンのカーフは中古で購入しました
新品価格が10万円のカーフに対して、中古市場で探すと半額以下で買うことができます。
状態にもよりますが、2万円〜5万円の間で見つかります。
私は3万円前後で購入しました
ということで中古市場で探してみるとカーフはお得に買うことができます。
中古靴に対してマイナスイメージがある人もいると思いますが、中古靴は全然悪くないです。
なぜならオールデンのような革靴はしっかりした作りになっているので、修理して履くことができます。修理がいらない状態ならメンテナンスをするだけで履けます。逆にエイジングされているのを付加価値と見ればよりお得感が増すと思います。
ちなみにこちら↓が中古で購入したオールデンです。
簡単にお手入れしてこの状態。これで3万円ほどでした。
新品の1/3ほどの価格。
前述した通り、ヤレた感じが好きなので中古で買っても私は満足できるものでした。
もしカーフのオールデンが気になっているのであれば中古から始めてみるのをおすすめします。
中古靴に関しての注意点などは下記の記事にまとめているのでそちらを参考にしてください。
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まとめ
オールデンのカーフはいかがだったでしょうか。
正直にいうと最初のオールデンは何が良いかと問われるとコードバンをおすすめします。なぜならオールデンらしさと所有欲を満たすのはコードバンの方が強いからです。
しかし、すでにコードバンを持っている方や中古靴でも良いからオールデンの靴が欲しいという方にはカーフをおすすめします。理由は前述した通りです。
そしてカーフのオールデンは使い勝手が良いです。困ったらカーフを履けば良いかなと思えるほどです。
私もよくカーフのオールデンを履きます
私はコードバンもカーフも両方持っていますが、意外と履いているはカーフの方だと思います。
やはりコードバンは天候が気になって履けないことがあるので。
ここまで読むとカーフが気になってきたと思います。
皆さんも是非カーフのオールデンを手に取ってみてください。
ということで今回はこの辺で。
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