【革靴比較】パラブーツのUチップ3モデルを比較。シャンボード/アヴィニョン/サンド(ルソー)

はじめに

革靴のデザインの中で好きなのはUチップ。このブログやInstagramをご覧の方ならお気づきかと思います。

そんな私が気づけばパラブーツのUチップが3足になっていました。それぞれデザインやフィット感など微妙に違います。

どう違うのかなど書いていきます。

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Uチップ3モデルを紹介

私が所有するパラブーツのUチップはこちらです。

  • シャンボード(Chambord)
  • アヴィニョン(Avignon)
  • サンド(Sand)

シャンボード(Chambord)

モデルシャンボード
素材リスレザー
ソールテックスソール
製法ノルヴェージャン製法

Uチップの代表格といえばシャンボード。日本で人気のあるモデルです。

アヴィニョン(Avignon )

モデルアヴィニョン
素材リスレザー
ソールグリフソール
製法ノルヴェージャン製法

本国フランスでの人気はシャンボードよりあると言われているアヴィニョン。

サンド(Sand)

モデルサンド
素材コードバン
ソールギャラクシーソール
製法ノルヴェージャン製法

珍しいモデルのサンド。あまり情報がありません。ルソーのコードバンモデルだと思います。

3モデルを比較

ここでは3モデルを比較していきます。比較する際にはパラブーツの定番モデルであるシャンボードとアヴィニョン・サンドを比較します。

比較項目は以下です。

  • デザイン
  • アウトソール
  • 製法
  • サイズ感/フィット感
  • 素材

デザイン比較

3モデルとも共通するのはモカ縫いによるUチップであることです。

そして、その違いは…

ステッチがデザインを変える

シャンボードとアヴィニョン/サンドで最もわかりやすいデザインの違いはトゥ先端にステッチがあるか無いかです。ステッチがある場合、スプリットトゥと呼ぶこともあります。名前の通りトゥ(つま先)がスプリット(わかれている)しているからです。

では、実際に見てみましょう。

左:アヴィニョン 右:シャンボード
左:サンド 右:シャンボード

デザインの違いがわかりましたでしょうか。そして、写真を見るともう一つ異なる点が見えてくると思います。

それが…

モカ縫いの違い

アヴィニョン/サンドのモカ縫いは平面的、シャンボードのモカ縫いは立体的に見えます。

アヴィニョン/サンドに用いられているモカ縫いは…

乗せモカといいます。

甲部を上に乗せて縫い付ける手法です。下図参照

それに対して、シャンボードのモカ縫いは

拝みモカといいます。

甲部とサイドを持ち上げて縫いつける手法です。そのため、盛り上がったようなモカ縫いとなります。

見た目としては、乗せモカの方がドレッシーに見えます。私の所有するUチップは乗せモカが多いです。

モカ縫いについては好みがわかれるところではないでしょうか。

ドレッシーさやスマートさがいいなら乗せモカ。

カジュアル感が欲しいなら拝みモカ。

個人的にはこう思います。

また、拝みモカの注意点としてモカ割れが生じる可能性があります。

口が開いたようにぱっくりと割れてしまうことがあります。経年変化と捉えてあまり気にしない方がいいかもしれません。

パラブーツのタグ位置と有無

パラブーツの特徴的なものの一つに緑色のタグがあると思います。モデルによってタグの位置が変わっていたり、なかったりするので確認してみましょう。

シャンボードのタグ位置

シャンボードのタグ位置は写真を見てわかる通りサイドについています。そしてタグは下向きについています。

アヴィニョンのタグ位置

アヴィニョンのタグはサイドについています。履き口周辺についており、上向きに取り付けられています。少し、シャンボードと取り付け位置は異なります。

サンドのタグ位置

サンドのタグ位置と書きましたが、サンドにはタグはありません。ドレスラインのモデルにはタグはついておりません。タグがついているとどうしてもカジュアル感がでてしまうのでついていないと思います。

タグが与える印象

タグの有無で靴の印象も変わります。

タグがあるとカジュアルな印象をあたえ、無いとフォーマルな印象があります。どんな場面で履くかによって、タグが有無を選んだ方がいいと思います。

私の場合、革靴をデニムと合わせることが多いです。そのため、革靴に対してフォーマルな印象よりもカジュアルな印象を与える靴の方が好みです。

アウトソール比較

アウトソールの比較をします。パラブーツの代名詞であるラバーソール。この3モデルにもラバーソールが使われています。

各モデルで採用されているラバーソールに違いがあるので見ていきましょう。

シャンボード:テックスソール

シャンボードに使われいるソールはテックスソールと言います。通常、ミッドソールにコルクが充填されていますが、テックスソールの場合はゴムで代用しています。そのため、ゴムならではのクッション性が特徴です。

実際に履いてみると他の革靴よりも圧倒的にクッション性があります。歩いていて疲れにくいソールであると言えます。

アヴィニョン:グリフソール

アヴィニョンのようなセミドレスラインに使われているのがグリフソール。厚みが少し抑えられています。また、踵も一体構造となっているのが特徴。

厚みが抑えられていてもクッション性は健在。ソールパターンがギザギザしており、グリップ力も高いソールです。雨の日に履いても滑りにくいです。

サンド:ギャラクシーソール

ドレスラインに採用されているソール。先ほどのグリフソールよりもさらに厚みが抑えられている印象。横から見たときにレザーソールのような印象を与えてくれるのがこのソールの特徴。

テックスソールとグリフソールと比べるとクッション性が劣ります。少し硬い感じがします。ですがラバーソールのグリップ力があるため、滑りやすい場所でも快適に歩くことができます。

あくまでもエレガントさを優先させたようなソールです。

ノルヴェージャン製法

3モデルとも共通している点が製法です。

それが…

ノルヴェージャン製法

主に登山靴などに用いられる製法です。堅牢で防水性があるのが特徴です。

高級靴で主に採用されている製法にグッドイヤー製法があります。グッドイヤー製法とノルヴェージャン製法の違いは以下の図の通りです。

参考文献

サイズ感/フィット感比較

まず初めに各モデルの私のサイズを確認します。

モデルサイズukフィット感
シャンボード6ゆとりあり
アヴィニョン5.5タイト
サンド6ゆとりあり

シャンボードはインソールを入れたフィット感です。

シャンボードはインソールを入れた状態でも薄手の靴下を履くと羽根が完全に閉じてしまいます。甲高ですので、甲が高い人にはいいと思いますが普通の甲の高さの人には羽根が閉じ気味になると思います。

アヴィニョンはだいぶタイトサイズを選びました。シャンボードに比べ甲が高くないので、多くの人に合うと思います。約1年履いていますが、まだタイトです。履き始めがキツイ感じがし、少し履くと慣れます。しかし、夕方くらいから少し痛みが出てきます。ちょっとサイズをミスったかなと思います。6で良かったかな。

サンドは全体的に少しゆとりがあります。といっても脱げる感覚はありません。薄手の靴下を履くと羽根が完全に閉じてしまいます。ハーフサイズ下げるとアヴィニョンのようにタイトになるかもしれないので微妙なサイズ感です。

素材比較

素材に関してはシャンボードとアヴィニョンが同じになります。

その素材が…

リスレザーです。

オイルが含まれたオイルドレザーで雨にも強い特徴があります。また、ブラッシングするだけでも艶が出てくる革です。一つ難点があるとすれば、長い間履かないと革表面に白っぽいブルームが現れることです。ブラッシングすれば消えるので特に問題ないのですが、ちょっとカビのような感じがします。

ブルームが現れた状態

そして、サンドの素材ですが、こちらの素材はなんと…

コードバンです。

こちらのコードバンはホーウィン社のものです。オールデンのコードバンでもお馴染みのホーウィン社です。

コードバンの特徴は、光沢と履き皺です。

波打ったような皺とワックスで光らせたような光沢が特徴です。私の所有するコードバンの中でも特にこのサンドの皺は美しいです。

素材は選べる

私の所有するシャンボードとアヴィニョンはリスレザーですが、素材違いも販売されています。

ヌバックコードバンスエードなどがあります。

また別注品でコンビレザーなどもありますので、気に入った素材を選んでみてください。

まとめ

同じUチップといっても各モデルでディティールが異なります。

デザインの好みで決めるのもいいですが、フィット感が異なるので、必ずしも選んだ靴が足に合うとは限りません。

そんな時に諦めるのか他モデルを選ぶのかは悩みどころです。

私の場合は、シャンボードが欲しかったですが、足に合いませんでした。そのため、アヴィニョンを選びました。その後、コードバンの靴が欲しいと思い、ちょうどフリマサイトに出品されていたサンドを購入しました。

それでもシャンボードへの憧れがあり、中古ですが購入しました。フィット感ではイマイチですが、やっぱり欲しかった靴ということもあり気に入っています。

フィット感で選ぶのか、デザインで選ぶのか、ブランドで選ぶのか、各々革靴の選び方があると思います。

今回の比較が革靴選びのお役に立てれば幸いです。

では、今回はこの辺で

次回もお楽しみに
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