- チャーチの定番モデルが知りたい
- チャーチの特徴って何?
イギリス靴ブランドの中でも知名度が高いのが…
Church’s(チャーチ)
歴史も長く名作と呼ばれるモデルがあります。
しかしながら、歴史の中でいくつかの転換期がありました。各転換期でチャーチの評価も変わっています。
オールドチャーチと呼ばれる昔のモデルが好きな方もいますし、現代のモダンな印象のモデルが好きな方もいます。
この記事では「チャーチがなぜ人気なのか?」「チャーチの特徴は何か?」「定番と呼ばれているモデルは何か?」について徹底的に解説していきます。
Church’s:チャーチとは?
1873年にトーマス・チャーチと彼の三人の息子によって小さな工房から始まりました。
1912年にはロンドンに1号店がオープン。1929年に海外初ショップがニューヨークで誕生しました。
そしてチャーチは「革靴の常識を変えた歴史」があります。
今では当たり前のこと
最初に取り入れたのはチャーチだったんですね
また、熱狂的なファンの存在もあります。チャーチはプラダの傘下というのは有名な話。プラダ傘下に入ってからは、よりトレンドを意識したモデルが販売されました。
しかし、旧モデルとのギャップが強くプラダ傘下前のモデルがフューチャーされる結果となりました。それ故「オールドチャーチ」というのはプレミアがついたり、高値で取引されたりなどしています。
こういった宝探し感は男心をくすぐります
今回はオールドチャーチではなく現行のチャーチの紹介をします。
現行チャーチ
現行チャーチは
ドレスシューズの名作…
- コンサル
- ディプロマット
- チェットウィンド
プレーントゥの名作…
- シャノン
ウイングチップの名作…
- グラフトン
- バーウィット
といったモデルがあります。
どれも人気のあるモデルです。オールドチャーチにも同じモデルが存在しますが、現行モデルと旧モデルの違いはラストにあります。
ラストの違いによって現行がいいのか、旧型がいいのか、好みが分かれるところです。
チャーチの特徴
チャーチのラスト
ここではチャーチの名作ラストを3つ紹介します。
それが…
- ラスト173
- ラスト81
- ラスト103
各ラストともチャーチの人気モデルに採用されています。
どんな特徴があるのかそれぞれ見ていきましょう。
ラスト173
2003年に誕生したラスト。
ラスト173はラスト100とラスト73を組み合わせたラスト。
そしてラスト73は1940年に登場したもの。つま先がセミスクエアトゥで丸くもなく角張っていもいない絶妙なバランスのラスト。
この2つのラストを融合したのがラスト173。
ラスト100のフィッティングをベースにしラスト73のトゥの形状を継承しています。
チャーチの人気モデルであるコンサルやディプロマット、チェットウィンドに採用されています。
ラスト81
ボリューミーなラストのためドレスラインよりもカジュアルラインのモデルに採用されています。
代表的な採用モデルはバーウッドです。
ラスト103
ラスト103はトゥが丸みを帯びているのが特徴。
ゆとりのあるつま先でボリューム感のあるラストです。
チャーチのレザー
チャーチ特有のレザーといえば…
ポリッシュドバインダーカーフ
簡単に言えばカーフに樹脂加工した革のこと。
一般的にはガラスレザーと呼ばれます。ガラスレザーは水に強かったり、手入れをそこまでしなくても良いメリットがある一方で、履き皺からひび割れが生じてしまうというデメリットも持ち合わせています。
しかし、チャーチのポリッシュドバインダーカーフは上質なカーフに特殊加工を施しているため、一般的なガラスレザーに比べるとはるかにひび割れが起きにくくなっています。それでいて、水に強くメンテナンスもそこまでしなくても良いという素晴らしい革です。
コードバンに似た光沢感も魅力的です。
「雨の日にも履きたい」「メンテナンスがめんどくさい」と思っている方はポリッシュドバインダーカーフがおすすめです。
光沢感が少し苦手な方や革本来の質感を楽しみたい方は通常のカーフがおすすめ。チャーチはタンナーを公表していませんが、安定して質の良いカーフを使用しています。お手入れをしてエイジングを楽しみたい方はカーフがいいです。
さらにコードバンも稀ですが展開があります。私はシャノンのコードバンを所有しています。赤みの強いコードバンで、コードバン靴で有名なオールデンとは違った色味を楽しむことができます。
詳しくは下記の記事をチェック↓
ドレスシューズのおすすめチャーチ
ドレスシューズのおすすめは…
- コンサル
- ディプロマット
- チェットウィンド
この3モデルです。
そして違いは装飾の有無とそのデザインです。それぞれ見ていきましょう。
コンサル
黒のストレートチップといえば…
コンサル
ストレートチップはビジネスから冠婚葬祭まで履けるフォーマルシーンでの万能靴です。一足持っておくだけで、どんな場面でも対応してくれます。
どれがいいか迷われているなら、これを買えば後悔しないはずです
ディプロマット
内羽根セミブローグの…
ディプロマット
セミブローグはストレートチップにブローグ(穴飾り)を施したデザインのこと。
華やかな印象がありますが、やり過ぎない装飾でビジネスシーンでも履くことができます。ジャケパンスタイルなどカジュアルダウンしたビジネス服の中でよくマッチしてくれるはずです。
セミブローグはビジネスシーンでも丁度いいデザインです
チェットウィンド
内羽根フルブローグの…
チェットウィンド
フルブローグはウイングチップにブローグを施したデザインのこと。セミブローグよりも装飾性があるため、さらに華やかな印象です。
ドレスシューズの中ではカジュアルよりな印象です。
ドレスライクな革靴が好きで、オンオフ兼用で履きたい方におすすめ
プレーントゥのおすすめチャーチ
シャノン
プレーントゥの定番モデルといえば…
シャノン
ボリューム感のあるラスト103を採用したプレーントゥはチャーチのもつエレガントさに加えて重厚感もあります。
全体的にボリューミーですので、カジュアルスタイルにもマッチしやすいです。個人的にはジーンズスタイルとの相性がいいと思います。
スーツスタイルなら足元に程よいボリューム感を出しくれます。カチッと決めたスーツスタイルを少しオシャレに演出してくれます。
シャノンはプレーントゥの定番モデルとして人気がありますね
ウイングチップのおすすめチャーチ
バーウッド
内羽根フルブローグの…
バーウッド
先程のチェットウィンドも同様のデザインですが、違いはラストです。
バーウッドはラスト81が使われており、ショートノーズでトゥが丸みを帯びています。クラシカルなフォルムでチェットウィンドよりもボリューム感があります。よりカジュアルスタイルにもマッチします。
好みは大きく分かれると思いますが、インパクトは絶大です。これは見た目で選んで良いと思います。好きなら買いです。
スタッズ仕様は女性に似合いそうですね
グラフトン
外羽根フルブローグといえば…
グラフトン
トリッカーズに代表されるような外羽根のフルブローグはカントリーテイストが強め。
グラフトンもストームウェルトでダブルレザーといった堅牢性がある仕様となっています。
しかしながらドレスラインで使われているラスト173を採用していることで、フォルムは品のある趣となっています。
外羽根のということもあり、甲周りのフィット感を調整することができます。甲が高くて内羽根が合わない方は外羽根を試してみる価値はあります。
フォルムはドレスライクですので、オンオフ兼用で使ってもいいですね
チャーチの価格
チャーチの正規取扱店のBRITISH MADEでの販売価格は…
9万円前後です。
ですが、ネットで探すと7万円前後で見つかります。
これらは並行輸入品として売られているものです。今回紹介したものも販売されているため、サイズがわかっている場合はネットで購入した方がお得に買うことができます。
まとめ
チャーチのおすすめモデルはいかがだったでしょうか。
イギリスの老舗革靴ブランドのチャーチはプラダに買収されて以降、クラシックとモダンを融合した印象を受けます。
バーウッドのスタッズ仕様といったインパクトのあるモデルはその代表格ではないでしょうか。
さらにチャーチは女性向けのモデル・サイズも展開しています。カップルや夫婦で同じモデルを履くこともできます。チャーチのペアルックなんかオシャレですね。
個人的にはシャノンのペアルックか、バーウッドのペアルック(女性がスタッズ仕様)がいいのかなと妄想しています。
今回は定番モデルを紹介しましたが、もちろん他のモデルも展開があります。また、旧チャーチといった廃盤となったモデルも人気があります。宝探しのように探している方も多くいます。
年代によってチャーチのスタイルも微妙に変わっているので、年代違いで揃えてみるのも面白いですね。いろんな楽しみ方ができるのがチャーチの魅力でもあります。
ということで今回はこの辺で
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