- 再販されたと聞いて気になっている
- インラインのジーンズと何が違うの?
- 結局買いなの?
2020AWで販売され2021SSで再販されたユニクロUのセルビッジジーンズ。
セルビッジデニムを使って3,990円という高コスパのジーンズ。
でも本当にコスパがいいか気になりますよね。
さらにユニクロUを手がけているのは世界的デザイナーのクリストフ・ルメール氏。あの世界的ブランド「エルメス」のデザイナーを務めあげた方。
ハイブランドで使われるデニム生地に世界的デザイナーのデザイン。
この2つが組み合わさって3,990円。
何を迷うことがあるのでしょうか。コスパ最強と言わざるを得ません。
デニム初心者からデニム好きまで満足させるようなジーンズです。
この記事ではそんなユニクロUのセルビッジジーンズを詳しく解説していきます。
ぜひ購入の参考にしてください。
また、購入検討資料として下記の記事もご覧ください。下記の記事では経年変化と縮むについて解説しています。
ユニクロのジーンズってどうなの?
素材にこだわったコスパの良いジーンズです
ユニクロではカイハラのデニム生地を使っています。しかもセルビッジです。
カイハラデニム
カイハラのデニム生地といえば、日本だけでなく世界的にも有名なデニム生地です。
さらに、セルビッジ生地もポイントです。セルビッジとは旧式の力織機を使って織られた生地のことです。独特のムラがあるため、穿き込んでいくとヴィンテージジーンズのような色落ちが見られます。
そのことから、レプリカジーンズなどこだわりを持ったジーンズブランドに使われることが多いです。
セルビッジを使ったジーンズは安くても1万円。レプリカジーンズとなると2万円以上はします。さらにハイブランドのロゴが入れば、5万円を軽く超えてくるでしょう。そんな生地をユニクロ価格で手に入れられるとなれば、コスパがいいとしか言いようがありません。
新製品のUNIQLO Uのセルビッジジーンズってどうなの?
このジーンズの良さは…
- コスパ
- 素材
- シルエット
- ディテール
この4点がいいなと思ったポイントです。
それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。
コスパがいい
こちらのジーンズの価格は3,990円です。
この価格は皆さんの目にどう映るでしょうか?
安い?高い?妥当?
これから説明するこのジーンズの良さを知れば、おそらくコスパがいいと思うはずです。
素材
UNIQLO Uの新作ではカイハラデニムが使用されているとの表記はありません。UNIQLO Uとして販売されているため、カイハラデニムの表記を入れていないのか、それともカイハラデニムではないのか、というのは不明です。
ユニクロの商品概要にはこのように書かれています。
・13オンスの本格的なセルビッジデニムを使用。
・はき込むことで、色落ちやヒゲなどの経年変化を楽しむことができる。
※ユニクロHP
ですが、セルビッジ生地が使われているのは事実です。
この部分を見ればセルビッジかどうかは簡単にわかります。写真のようになっているのがセルビッジです。
セルビッジは通称「ミミ」と呼ばれます。赤い糸が見れる場合、赤ミミと呼ばれます。赤ミミはリーバイスなんかが有名です。UNIQLO Uではピンク色の糸が使われています。通常のユニクロジーンズでは赤ミミです。
セルビッジは何がいいの?
と問われると「色落ち」と「アタリ」と答えます。
こちらは私の所有するセルビッジデニムです。まだまだ育成中ですが、このように色落ちが進んでいきます。
また、ミミがあることでミミに沿ったアタリが出てきます。
新品状態ではアタリはありませんが、穿き込むとこのようなアタリが現れます。これはミミがあるからこそのアタリです。ジーンズ好きからすると「おっ」と思われる箇所です。ジーンズ好きでなければどうでもいい部分かも知れません…
このようにこだわりのある生地が使われており、これが3,990円で手に入るならコスパがいいです。
そしてもう一点気になったのが新品の状態です。ジーンズは新品の状態で、ワンウォッシュまたはリジットで販売されています。
ワンウォッシュはその名の通り、一度洗いをかけてある状態です。ジーンズは洗うと縮みが起きます。ワンウォッシュは縮ませた状態ということになります。そのため、購入後も大きくサイズが変わることはありません。しかし、生地が少し柔らかくなるため、メリハリのあるヒゲやアタリがでないこともあります。
リジットは一度も洗いをかけていない状態です。ジーンズは生地表面に糊がつけてあり、パリッとした質感になります。硬さがあるため、その状態から穿き込むとメリハリのあるヒゲやアタリが出ます。しかし、洗うと縮んでしまうため、サイズ感が大きく変わったり、ヒゲやアタリの場所がズレてしまうこともあります。
どちらもメリット・デメリットがあります。そして、UNIQLO Uのジーンズはというとリジットに近いパリッとした質感です。表面も少し光沢感が残っています。この状態から穿いていけば、いい感じのヒゲやアタリが出るはずです。
普段はワンウォッシュのジーンズを買うことが多い私ですが、今回は洗わずにこの状態から穿いていきます。
また、新品状態のUNIQLO Uジーンズは、少し黒っぽい色合いになっています。ブランドによって新品状態の色合いというのは違います。青っぽいのもあれば黒っぽいのもあります。
手持ちのジーンズの中では新品の時のリゾルトに近いのではないかと思います。なので、色が落ちていくと淡い青色になっていくのではないかと予想しています。実際穿き込んでみないと色落ちはわかりませんが…
シルエット
太めの美ストレートシルエットです
ヒップからストンと落ちるようなストレートシルエット。変に体のラインを拾わないシルエットなので、体型を選ばずに穿けます。
私が所有するジーンズはResolute710、orSlow107、FULLCOUNT1108と比較的細身のジーンズが多いです。こちらのジーンズと比べるとUNIQLO Uのジーンズは太めになります。
しかし、太くなっても野暮ったさはなく、体のラインをうまく隠すようなストレートシルエットとなります。Resoluteのジーンズとは違った、足をきれいに見せてくれるシルエットです。
これぞUNIQLO Uだからなせるシルエットではないでしょうか。そして太いといってもワイドパンツほどではありません。ワイドパンツに比べれば細く、細身のジーンズに比べると太いといった感じです。
実際に写真で見ていきましょう。
サイズはW30になります。身長は172cmです。
Front
正面から見ると、ストンと落ちるようなストレートシルエットであることがわかります。
私も長年スポーツをしていたこともあり太もも周りは太い方です。そんな私でも、このジーンズでは太ももが強調されることはありません。細過ぎず、太過ぎず、ちょうどいいシルエットです。
Side
サイドのシルエットが好きです。
ヒップからストンと落ちるようになっており、お尻周りのラインを拾っていません。きれいに見えるシルエットです。
Back
正面と同じように太過ぎず、細過ぎずのシルエットです。
他ブランドとシルエット比較
参考までにリゾルトとオアスロウのジーンズとシルエットの比較をしていきましょう。
UNIQLO U vs. Resolute710
UNIQLO U vs. orSlow107
これまで細身のジーンズを穿いてきた方にはUNIQLO Uのジーンズは新鮮だと思います。逆に太めのTHEジーンズを穿いてきた方には、野暮ったさを感じさせないシルエットに感じるのではないでしょうか。
ディティール
ジーンズ好きには少し違和感を感じるディティールです
Front
ディティールを排除したのが顕著に現れているのが、フロントのポケット周りです。
通常のジーンズでは、ポケットの端にリベットが打ち込まれています。さらに、右手側のポケットには何を入れるかわからない小さなコインポケットが付いています。
これに対しUNIQLO Uのジーンズを見ていきましょう。
こちらのジーンズではポケットの端にリベットはありません。代わりに閂止めと呼ばれるステッチによる補強になっています。
さらにコインポケットは独特な形状になっています。しかも意外と深いです。何を入れるのかよくわかりませんが、コインポケットが目立ちにくく、一見するとないのではと錯覚させるようになっています。
そしてトップボタンも見てみましょう。
トップボタンは何も刻印されていません。
通常ラインのユニクロジーンズですとUNIQLOと刻印されています。また他ブランドでも、ブランド名を刻印されていることが多いです。
フロントはジッパーフライになっています。個人的にはボタンフライの方が独特のアタリが出て、ヴィンテージライクなジーンズでは好きです。
しかし、こちらのUNIQLO Uのジーンズに関しは無駄を省いたようなシンプルなデザイン。ここにボタンフライの独特なアタリがでないジーパーフライの方がこのジーンズには向いていると感じます。
またジッパーフライの色はシルバーです。ジーンズに使われる金具の色はゴールドが多いですが、こちらではシルバーが使われています。見えない部分ではありますが、このようなディティールとなっています。
裾
セルビッジデニムですので、ロールアップするとミミが見えます。このようにちょっとロールアップして、ミミを見せるのがセルビッジデニムの醍醐味です。もちろんあえて見せないのもありですね。
レングスの長さ的に、私はロールアップした方がきれいに見えるのでロールアップしてます。
そして足元には革靴。これがいいんです。
そして裾は最初からチェーンステッチで仕上げれています。レングスは裾上げなしで穿けるような長さになっているので、チェーンステッチを残したまま穿くことができます。
「チェーンステッチって何?」と思った方は以下の記事で解説しています。
Back
またバックポケットは大きめになっています。
どことなくペインターパンツのような感じにも見えます。体のラインを拾わないシルエットなので、大きめのポケットでも形が崩れずきれいに見えます。
ジーンズとしてのディティールを排除しつつ、ちょっと変わったディティールを盛り込み、全体的にシンプルなデザインに仕上がっています。シンプル過ぎるデザインが、逆にセルビッジジーンズとしてはオリジナリティを放っています。
王道のジーンズが好きな方にはセルビッジなのにこのディティールは物足りなさというか、邪道な感じもしてしまうかもしれません。
せっかくヴィンテージライクなセルビッジを使っているのにって感じで。
ですが、王道ジーンズは他ブランドで広く展開されています。あえてセルビッジを使ったこのようなディティールにしたのはセンスというか、オリジナリティを感じます。
UNIQLO Uだからこそのデザインと言えます
これでお値段3,990円
もう一度言いますがコスパが良いです
素材、シルエット、ディティール。
品質へのこだわりとデザインへのこだわりを感じます。これで3,990円ならコスパがいいとしか言わざるを得ません。
おそらくセルビッジを使っているジーンズを5000円以下で販売できるブランドはユニクロをおいて他にないと思います。むしろ1万円以下でもないと思います。さらに、世界的なデザイナーであるクリストフルメールがデザインしたとあったら、ユニクロ以外のブランドネームが付いたら、いったいいくらになるのでしょうか。
とりあえず買って損はしない価格です。少しでも興味を持っていただけたら、買ってみるのをおすすめします。
セルビッジ以外もある
セルビッジ以外にもUNIQLO Uからジーンズが展開されています。こちらのジーンズは4色展開です。
加工されていないオフホワイトとブラック。
加工されているダークグレイとブルーになっています。
セルビッジではなく、さらにワンウォッシュされている感じなので、最初から柔らかさがあります。セルビッジにこだわりがなく、ファッションとして楽に穿きたい場合はこちらを選ぶといいと思います。価格とシルエットは同じなので、シルエットが気に入った方は色違いで購入してもいいのではないでしょうか。2本買っても1万円しないですからね。
まとめ
UNIQLO Uの新作セルビッジジーンズはいかがだったでしょうか。
コスパ素材シルエットディティール全てにおいて、満足できる1本に仕上がっています。この価格なら買って損はしないと思います。
セルビッジジーンズが気になっている方に最初のジーンズとしておすすめできるジーンズです。
オンラインストアでは在庫が少ない、または、無くなっているので、気になった方は早めにチェックしてください。店舗では在庫が残っている場合もあるので、お近くのUNIQLOに行って探してみてください。
私は、中国の広州在住です。広州のUNIQLOでは在庫があったので店舗で購入しました。店舗で購入するとサイズ違いでシルエットを比較することができます。自分の好きなシルエットを探してください。
最近のユニクロは気になるアイテムが多いですね。
コメント
コメント一覧 (2件)
再販を買う予定でめっちゃ参考になったいい記事だったけど洗濯後の縮みも書いて欲しかった
コメントありがとうございます。
確かに洗濯後の縮みを書いた方が多くの方の参考になりますね。次回からは洗濯後の縮みを計測して記載したいと思います。
ちなみに数値として縮みは計測していませんが、見た目と感覚的にはそこまで縮みは発生していませんでした。