【革靴】Aldenのコインローファーまとめ。ラストで変わるデザイン。【全6種のラスト】

はじめに

革靴の中でも幅広い世代で愛されているのはローファーではないでしょうか。

学生からビジネスマン、カジュアルな服装からフォーマルな服装にまで取り入れられる万能な革靴です。

そして、Aldenのでもローファーは人気。

今回はデザインをコインローファーに絞り、ラストによる特徴の違いを見ていきましょう。

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Aldenのコインローファー

こちらはコインローファーまたはペニーローファーと呼ばれるデザインです。

こう呼ばれるのには理由があり、昔は甲のストラップにある隙間にコイン(ペニー硬貨)を挟んでいたことに由来するようです。

また、モカ縫いが施されています。Aldenではモデルによってモカ縫いがハンドステッチとなります。数少ない職人の手で縫われたモカ縫いは立体的になっています。手縫いではなく、ミシンステッチのものもあります。

日本では学生の制服としても馴染みのあるデザインです。

そして、「ローファー」という言葉にも意味があり、「怠け者」という意味があります。

紐で縛ることなく履けることから、こんな名前になったとか、ならなかったとか。

Aldenではコインローファーだけでも、ラストや素材によって様々な型番のモデルが存在します。

今回はラストによる特徴を見ていきます。

では見ていきましょう。

バンラストの特徴

Aldenでコインローファーの定番といえば、こちらのバンラストを使用したモデルです。

バンラストはローファー用に作られたラスト(一部紐靴もありますが…)

バンラストは上の表を見てもわかるように、幅広のラストです。

Aldenで定番のバリーラストの次に位置付けられています。

モディファイドラストのような土踏まず部分がくびれてもいないのでどっしりとした安定感のあるラストです。

さらに、上から見ると…

アウトソールのエッジから垂直にモカ縫いが施されています。上から見ると、アウトソールのエッジを添うようなモカ縫いになっています。

モカ縫いの存在感が現れるようなラストだと思います。

海外モデルと日本モデルの違い

986(海外モデル)

99162(日本モデル)

出典:ラコタハウス

海外モデルと日本モデルは、両方ともバンラストですが、フィッティングとデザインが少し異なります。

見て欲しいのは、甲の部分

日本モデルはヴァンプ部分が長く、それにより履き口が狭くなっています。日本人の足型に合うようにフィッティングが調整されています。特にローファーは紐での調整ができないため、甲の部分の押さえが効いている方がフィッテイングが良くなります。

対して海外モデルは履き口が広くなります。足を見せれる範囲が広くなります。この辺は好みやフィッティングで選ぶのがいいと思いますが、海外で購入する場合は、海外モデルしか選べません。

また、スラップの穴飾りも異なります。日本モデルはストラップの穴飾りが「スキャグウェイ」と呼ばれるものになっています。J.M Westonのような雰囲気です。

そして海外モデルは「ハーフムーン」と呼ばれる半月円のデザインとなります。

どちらが好みでしょうか?

私は「ハーフムーン」の方が好みです。

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カプリラストの特徴

こちらはカプリラストです。

日本での展開はほとんどされていないラスト。

写真を見る限り、先ほどのバンラストと似ているラスト。

ですが、バンラストよりも細身になります。

上の表を見ても、バンラストよりも細身であることがわかります。

足が細い方には向いているラストです。

また、バンラストに比べるとモカ縫いが内側にあります。デザイン的にも、微妙にですが定番のバンラストと差別化ができます。

海外でよく見られるラストですので、海外でAldenを買う場合にはバンラストとカプリラストを履き比べて、フィットする方を選ぶといいと思います。

ストラップの穴飾りは「ハーフムーン」となります。

全体的に小ぶりな感じがするので、足が小さい方が履くと、足がより小さく見える感じがします。私が試着した時はそう感じました。それが苦手な方には好みとして合わないかもしれません。逆にバンラストの見た目のサイズ感がイマイチに感じる方は試して見るのをおすすめします。

日本でも一部のショップで別注されているようですので、探して見てはいかがでしょうか。

アバディーンラストの特徴

こちらはアバディーンラストのコインローファー。

コインローファーよりもタッセルローファーで見かけることが多いラストです。日本でアバディーンラストのコインローファーの展開は少ないように思います。

アバディーンラストは上の表からも見てわかるようにAldenの中で最も細身のラスト。

そのため、どちらかというとドレス寄りのデザインとなっています。カジュアルスタイルよりもスーツスタイルに合うようなモデルです。

ノーズはそこまで長くないので、イタリア靴のようなとんがったデザインではありません。なので、とんがった細身の靴が苦手だけど、細身のデザインが好きな方にはいいかもしれません。

そして、細身のためモカ縫いの形状もシャープな感じになっています。バンラストに比べるとモカ縫いは内側に施されています。上品な感じに見えます。

またストラップの穴飾りは「スキャグウェイ」で、ストラップはアウトソールまで伸びているフルストラップです。ストラップが破損した場合、アウトソールも併せて交換となる場合もあるようなので注意が必要です。

履き口は結構広めですので、幅と甲のフィッテイングでは日本人の足型に合いにくいかもしれません。

それでもドレスライクなローファーをお探しの方にはおすすめできる一足です。

グラントラストの特徴

ラコタハウスで展開されているモデル。

グラントラストの特徴を下の表で見ていきましょう。

グラントラストは表の中では真ん中に位置するラスト。

細くもなく幅が広いわけでもないラストです。

モディファイドラストを見ると外側から弧を描くようにノーズが伸びていますが、グラントラストはノーズがまっすぐ伸びています。実際にグラントラストのブーツを試着したことがありますが、履いた時に上から見るとまっすぐノーズが伸びているのがわかりやすいです。個人的にはデザインとして好みです。

ストラップの穴飾りは「ハーフムーン」です。こちらの方が愛らしい感じが個人的にします。

そしてモカ縫いは若干内側にあり、シャープな印象を受けます。カジュアルでもドレスライクな服装でも併せられるような感じがします。

また、ヒール部分にはフォクシングステッチと呼ばれるステッチが施されています。

バンラストのローファーには見られなかった仕様です。ラストによって、細かなステッチワークが異なってきます。

レイドンラストの特徴

こちらは私の所有するレイドンラストのコインローファーです。

Brogue別注のローファーになります。

こちらのラストの特徴も見ていきましょう。

先ほどのグラントラストとカプリラストの中間にあるラストです。

所有するモデルですので、贔屓目にはなりますが、カジュアルとドレスのバランスがいい、使いやすいラストだと思います。

グラントラストよりも外側が弧を描くようになっているので、ボリューム感が適度にあり、かつ、Aldenの中では細身のラストであるためスタイリッシュさも兼ね備えています。

購入の際はカプリラストとレイドンラストのローファーを履き比べましたが、見た目のサイズ感でいうとレイドンラストの方が大きくみえボリューム感があります。

ボリューム感もありつつ、細身にも見えるラストなので、カジュアルやきれい目の服装に合います。私はジーンズやチノパンに合わせています。

ストラップの穴飾りは「ハーフムーン」になります。

そしてヒールには「フォクシングステッチ」が施されています。

先ほどのグラントラストのローファーとディティールは同じです。ですが、こちらはBrogue別注ということもあり、アンティークエッジ仕様となります。

プラザラストの特徴

出典:https://www.supplyandadvise.com/products/alden-plaza-slip-on-black-calfskin-3557

こちらはプラザラストのローファーになります。

プラザラストの特徴は、トゥがスクエアになっていることです。

出典:https://www.supplyandadvise.com/products/alden-plaza-slip-on-black-calfskin-3557

上から見るとわかりやすいですが、これまで紹介したラストとは違い、トゥがスクエアになっています。

それに伴い、モカ縫いもスクエア形状になっています。

表を見ると、プラザラストは細身のラストです。

スクエアトゥで細身であるため、Aldenらしからぬ上品な印象を受けます。

Aldenはぽってりとしたボリューム感があり無骨な印象を受けるデザインが多いですが、その中でもプラザラストを使用したモデルは上品な佇まいです。ドレススタイルに合わせるにはいいラストだと思います。

日本ではほとんど見かけないラストです。海外に行った際に探して見てください。

ブルックスブラザーズのコインローファー

アメリカのブランドといえば、間違いなく名前にあがるのが…

Brooks Brothers 

Aldenとの関係も深く、Brooks  Brothersのコインローファーを作っていました。

バンラストに似ていますが、Brooks  Brothers専用のラストが使われているようです。

そして、こちらのローファーで特徴的なのは…

アンラインド仕様であることです。

アンラインドとは、ライニング(裏地)を使用せず、一枚の革でアッパーが形成されていることを示します。

そのため、表地と裏地の2枚構造のアッパーよりも、柔らかな履き心地となります。実際に私もローファーではないですが、アンラインドのAldenを所有しており、その柔らかさを経験しています。柔らかすぎるため、コードバン特有のモコ皺が定着しにくい印象がありますが、履き心地は最高です。革の硬さや皺の入り方によっては、足の甲に革が当たり靴擦れのような感じになることがたまにありますが、アンラインド仕様ではそういったことは起きませんでした。

またローファーの場合、素足で履く方もいるため、アンラインド仕様の方が素足で履いても快適だと思います。

しかしながら、現在では製造されていないようで、中古市場で探すしかありません。デッドストックでマイサイズを見つけたら、速攻で買いだと思います。

そして、なんといってもインソールのロゴもいいですね。

Alden別注の場合、Aldenのロゴと別注ショップのロゴが入りますが、Brooks  Brothersの場合はBrooks  Brothersだけのロゴです。だけど、デザインや作り方から、Aldenであることがわかります。

個人的にすごく欲しいです。

素材もいろいろ

Aldenのローファーにはコードバンをはじめとし、カーフやシボ革、スエードなどの素材が使われています。

そして、色も多種に渡っています。

別注品も含めると素材と色、ラストで何種類のモデルが存在するのかわかりません。

この中で初めて手にするのであれば、コードバンがおすすめです。

Aldenといえばコードバン。

これは揺るがない事実です。

Aldenを買うのであれば、コードバンを買うのがいいでしょう。しかしながら、昨今はコードバンが少なくなり、価格も高騰しているため、今日買いに行って手に入るものでもありません。手に入ったらラッキーです。

特に日本では、価格が高く、在庫数も少ないと思います。

なので買うのであれば、海外がいいと思います。

今回紹介したラストはバンラスト以外では、海外展開が主なラストです。

そして意外と在庫があったりします。私もこれまで香港と深圳のAlden取扱店に行きました。そこではコードバンの在庫があり、試着も難なくできました。狙い目はアジア圏のショップかもしれません。といっても、海外に行く機会がなければ買えませんが…

もし、すでにコードバンを持っているのであれば、カーフでもいいと思います。カーフの強みは水に濡れてもコードバンほど染みにならないことです。ローファーはやはり気軽に履きたいものです。天候を気にせず、スニーカーのようにサッと履きたい方にはカーフがいいと思います。

カーフは足馴染みもいいですので、少しきつめのサイズ感でも馴染んでいくと思います。経年変化もするのでヤレた感じを楽しみたいならカーフもありです。

スエード素材は起毛しているため、温かみのある素材感。そのため、

秋などに好まれる素材です。確かにブラウンなどの茶系の色は秋に似合いそうですが、それ以外の色ですと秋以外でも履けます。白のスエードなんかは夏場でもいいです。

またお手入れも簡単です。カーフやコードバンですとクリームを落としたり、塗ったり。場合によっては鏡面磨きを施したりとお手入れが面倒な部分があります。それに対して、スエード素材はクリームを塗らなくてもいいです。ブラッシングと栄養入りのスプレーを吹き掛ければ基本的なお手入れは終わりです。また、スプレーには撥水性が含まれているので、雨を弾いてくれます。梅雨時期や雨の日なんかにも履ける素材です。

個人的にはお手入れが好きなので、スエードだと物足りない感じがします。まだスエード素材のAldenは持っていないので、そろそろ欲しい感じはしますが…

まとめ

Aldenのコインローファーはいかがだったでしょうか。

ラストによってディティールが多少違いますし、見た目の雰囲気も変わります。フィット感も違いますので、ローファー選びの参考になれば幸いです。

今回紹介したラストの大半は海外展開が多いと思います。日本では別注品として、セレクトショップなどでの展開があると思います。是非探して見てください。

ローファーはフィット感も大事です。紐での調整ができないため、紐靴よりもフィッティングはシビアです。私もローファーを購入する際は、マイサイズの前後のサイズを試着しました。また、ラストや素材によってもフィット感が異なることもあります。サイズ表記に捉われず、試着した時の感覚で選ぶといいと思います。

ということで、今回はAldenのコインローファーについてまとめて見ました。

ではこの辺で

次回もお楽しみに

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