- モディファイドラストとミリタリーラストって何が違うの?
- どっちのラストがおすすめ?
オールデンはラストが有名です。
特にモディファイドラストはオールデンを象徴するようなラストで人気があります。
そしてこのモディファイドラストに近いラストとしてミリタリーラストがあります。
どちらも土踏まずが絞られておりアーチサポートがあるラスト。
履いてみると土踏まずが押されている感覚があります。
しかしながらこの2つのラストは結構違う特徴があります。
この記事ではモディファイドラストとミリタリーラストを徹底比較していきます。
オールデンのラスト
オールデンでは様々なラストが展開されています。矯正靴を作っていただけあって、それぞれのラストは履きやすいです。
このラストの中で、日本でよく展開されているのが…
- バリーラスト
- モディファイドラスト
- ミリタリーラスト
- バンラスト
- アバディーンラスト
- トゥルーバランスラスト
この他にもショップ別注で上の表にあるラストが使われたりしますが、主にこの6つのラストが日本で展開されています。
この中で今回はモディファイドラストとミリタリーラストを比較します。
モディファイドラストvsミリタリーラスト
この2つのラストは土踏まずの部分に特徴があります。
実際に2つのラストを見てみましょう。
いかがでしょうか。
土踏まずの部分をみると絞られていることがわかります。この部分はアーチサポートとも言います。
まずはアーチサポートの比較をしていきましょう。
アーチサポート比較
モディファイドラストとミリタリーラストでは土踏まずの絞られ具合が異なります。
実際に並べてみると違いが見えてきます。
違いがわかるでしょうか。
モディファイドラストの方がより土踏まずが絞られていることがわかります。そのため、モディファイドラストの方が履いた時に土踏まずが「ぐっ」と押される感覚があります。
ミリタリーラストも土踏まずが絞られていますが、モディファイドラスト程ではありません。しかし、オールデンの中ではモディファイドラストの次に絞られているので、土踏まずが押されている感覚はあります。
この辺は好みにもよります。もしかしたら扁平足の方がモディファイドラストを履くと痛くなるかもしれません。その際はミリタリーラストの方が絞りが抑えられているので履きやすいと思います。
幅と見た目
続いて、幅と見た目を見ていきましょう。
幅に関しては、どちらも似たような感じです。オールデンの中では両ラストとも幅広です。個人的には両ラストとも締め付けられる感覚はなく、長時間(8時間以上)履いていても、小指が当たって痛くなる感覚もありません。
幅はそこまでの違いが見られませんが、見た目は違いが見られます。
つま先に注目して下の写真を見てください。
つま先の形状に違いが見られます。
ミリタリーラストの方が丸みのある形状で、モディファイドラストはシャープな印象があります。
- 丸みのあるぽてっとしたフォルムはミリタリーラスト
- 細身でシュッとしたフォルムがモディファイドラスト
個人的にはミリタリーラストのつま先にボリューム感のあるフォルムが好きです。カジュアルにマッチするデザインだと思います。
モディファイドラストはどちらかというと、ジャケパンスタイルのようなきっちりしたスタイルに似合いそうです。まぁこれは個人的な意見で、私はどちらのラストもカジュアル、特にデニムに合わせます。
モディファイドラストvsミリタリーラストの一般的な仕様比較
モディファイドラストの一般的な仕様
ここではモディファイドラストが採用されたモデルの一般的な仕様を紹介します。
モディファイドラストが採用された最も有名なモデルは
54321 通称「Vチップ」だと思います。
ということで、こちらの仕様を見ていきましょう。
54321の仕様
素材 | コードバン |
アウトソール | シングルレザーソール |
ヒール | アーコヒール |
54321はコードバンで、オールデンを象徴する素材が使われています。もちろん、カーフやスエード素材もあります。素材が変わると型番も変わります。
続いてアウトソールを見ていきましょう。
アウトソールはシングルレザーソールが使われています。
他のラストでは、ダブルソールやプランテーションソール、ブリックソールなどのクッション性が高いソールが使われていたりします。ですが、モディファイドラストでは基本的に使われません(別注品であるかもしれませんが…)
また、シングルソールは見た目にも影響します。ソールが薄い分、見た目もスッキリしてシャープな印象を与えます。
ソールの色は写真のようなナチュラルなものと、黒いものがあります。
さらにヒールにも注目してください。ヒールにはアーコヒールと呼ばれるものが使われています。左右非対称になった形状で、土踏まずの方が長くなっています。アーチサポートのある土踏まず部を長くすることで、アーチサポートをより強調する狙いがあるのではないでしょうか(予想)
ミリタリーラストの一般的な仕様
ここではミリタリーラスト採用モデルの一般的な仕様を紹介します。
ミリタリーラストが最初に採用されたのはタンカーブーツですが、モディファイドラストは54321の短靴を紹介したので、ミリタリーラストも短靴にします。
ミリタリーラストを採用した代表的なモデルは…
53711です。
53711の仕様
素材 | カーフ |
アウトソール | ウォーターロックソール |
ヒール | ニュースターバーストヒール |
ミリタリーラストではカーフモデルが多い印象があります。
ラコタハウスやなとりやで展開されている短靴のモデルはカーフが多いです。コードバンがないわけではなく、ネットを探すとミリタリーラストのプレーントゥコードバンがあります。あまり見かけませんが…。ちなみにタンカーブーツはコードバンです。
続いてアウトソールを見ていきましょう。
プレーントゥのミリタリーラストにはウォーターロックソールが採用されることが多いです。
雨の中、30分以上歩くと染み込んでくる感覚があったので、防水というわけではありません。通常のレザーソールよりも水に強いって感じです。
オイルが含まれている分、ソールの柔らかさを感じます。シングルソールも相まって、ソールの屈曲性は抜群にいいです。なんなら全力疾走できます。革靴のイメージにありそうな硬さは全くありません。
ヒールにはおそらくニュースターバーストヒールが使われています。
「おそらく」というのはミリタリーラストに使われるヒールには旧Aldenロゴが付いているからです。ラコタハウスのHPに載っているニュースターバーストヒールには旧Aldenロゴが付いていないので「おそらく」と書いています。
ちなみにタンカーブーツにはプランテーションソールという柔らかいクレープソールがつけられています。別注品などで短靴のミリタリーラストにも採用されていたりします。
両ラストの仕様比較
モディファイドラストとミリタリーラストの仕様で大きく違うのはアウトソールとヒールです。
一般的にモディファイドラストはシングルレザーソールとアーコヒールの組み合わせ。アーチサポートに特化した組み合わせだと思います。
ミリタリーラストはウォーターロックソールとニュースターバーストヒールの組み合わせ。天候をあまり気にせず履ける組み合わせだと思います。
このような違いがありました。
アウトソールやヒールは履いた時に見えないので、正直そこまで気にしない部分かもしれません。しかし、見えない部分にも違いがあります。僅かな違いかもしれませんが、比較してみました。
まとめ
モディファイドラストとミリタリーラストの比較はいかがだったでしょうか。
ラストとしての違いは
- 土踏まずの絞り具合
- つま先の形状
仕様としての違いは
- レザーソールの種類の違い
- ヒールの違い
皆さんはどちらのラストが好みでしょうか。
どちらも名作と言われるラスト。
どっちがいいのか。
迷いますね。
個人的には…
オールデンを初めて購入する方にはモディファイドラストをおすすめしたいです。
なぜなら、他のブランドにはない履き心地を体験できるからです。オールデンを語る上でも外せないラストだと思います。
そして、ミリタリーラストはカジュアルな服装に革靴を履きたい方におすすめしたいです。
ビジネスライクな細身の革靴と違い、ミリタリーラストはつま先に丸みがあります。この丸みがカジュアルな服装にマッチすると思います。さらに履きやすい。休みの日のショッピングで歩き回っても革靴なのに疲れにくい。そんなラストです。
ということで、今回はモディファイドラストとミリタリーラストについてでした。
では今回はこの辺で
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