【革靴】オールデンのミリタリーラスト(379X)はどんなラスト?その特徴と履き心地をレビュー。

はじめに

日本で販売されているオールデンの中では定番ラストのひとつであるミリタリーラスト。

そんなミリタリーラストのオールデンを手に入れたので、今回はそのラストの特徴と履き心地をレビューします。

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ミリタリーラストについて

正確には379Xというラストで通称「ミリタリーラスト」と呼びます。379Xだとオールデンのモデル名と混同しそうなので、ここではミリタリーラストと言います。

ミリタリーラストは1940年代に開発されたものです。ですが1980年代以降は使われず…眠っていたラスト。

そして、1994年に日本のラコタハウスのリクエストに応えて復活したラストとなります。

それ故か、ミリタリーラストを使ったモデルのほとんどが日本で販売されています。海外ではほとんど展開されていませんが、別注品として販売しているショップもあります。

ミリタリーラストを採用した最初のモデルは…

タンカーブーツ

これがミリタリーラストを採用した最初のモデルです。

出典:ラコタハウス

型番は4545H

タンカーブーツの特徴はモカ縫い。

スキンステッチと呼ばれる縫い方で熟練の職人が手縫いで縫っています。

さらにソールにはプランテーションソールを採用し、履き心地がよくなっています。

▶︎オールデンのソールまとめ

2020年には、タンカーブーツとスターウォーズのコラボモデルも販売されています。

出典:ラコタハウス

ミリタリーラストの特徴

ミリタリーラストと呼ばれることから、軍用に開発されたラスト。そのため、多種多様な人種のいる軍人に対応され万人にあうラストです。

トゥ周りはラウンド形状でゆとりをもたせ、土踏まずの部分は絞られているのが特徴。さらに日本のリクエストによってヒールカップがやや小さめになっています。甲は比較的低く設計されており、全体的にやや小さめの作りです。そのため、バリーラストからハーフサイズアップでも履けると思います。ちなみに私はバリーラストからハーフサイズアップしています。

丸みのあるラウンドしたトゥ
土踏まずの部分がくびれている
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ミリタリーラストの履き心地

ミリタリーラストは履きやすいか否かで答えると…

履きやすいです。

多種多様な軍人に対応したミリタリーラストのため、日本人の足型にも合います。トゥ周りも比較的ゆったりしているので幅広の方でも、窮屈なく履けるのではないでしょうか。私の足幅は広くないので窮屈に感じることは全くありません。

土踏まずの部分は絞られているため、最初は少し違和感があります。ビルケンシュトックのような感じです。(履いていたことがある方にしかわかりませんが…)

スニーカーを主に履いている方だと、最初は違和感から痛みにつながるかもしれません。ビルケンシュトックを履いている私はそこまで違和感と痛みは感じませんでした。ですがビルケンシュトックを初めて履いた時は痛みがでました。

この土踏まずの絞りはアーチサポートとも呼ばれ、正しい歩行を促すものとなります。なので正しい歩行ができていなかった方が履くと最初は痛みがあります。徐々に痛みは緩和され、気づけば痛みがなくなり、心地の良い履き心地となります。

アーチサポートがある感じは履いてみたらすぐにわかります。試着だけでもすぐに体感できるので、まだ履いたことのない方はまずは試着をおすすめします。

ミリタリーラスト採用モデルのおすすめ

ラコタハウスの要望で生まれたラストだけあって、日本でミリタリーラストを採用したモデルは多くあります。セレクトショップでも別注品があるため、いろんなモデルから選ぶことができます。

そんな中から個人的におすすめしたいモデルは…

プレーントゥです。

どうしてプレーントゥなのか?

オン・オフで履けるからです。

ミリタリーラストはもともと、軍人がドレスユニフォーム用として履いていました。それならビジネスで履けないわけがありません。黒色を選べば、ビジネスの場面でも履けると思います。私の場合、スーツを着るような仕事ではないので、絶対に問題無く履けるとはいいにくいですが…

そして私がおすすめしたいのはカジュアルで履くことです。丸みのあるラウンドトゥはカジュアルな服装にもマッチします。足元を大人っぽく見せるのに役立つと思います。

軍パンにあわせて見るのもいいかもしれません。もしかしたやり過ぎ感があるかも…。個人的には好きな組み合わせです。

革の種類は何を選ぶ?

オールデンといえば、思い浮かぶのがコードバンです。

コードバンは馬の臀部の革で、独特の光沢と履き皺が特徴です。

オールデン=コードバンと呼ばれることも多く、コードバンを使用したモデルは多くあります。

もちろんミリタリーラストのコードバン仕様もあります。

それなら、ミリタリーラストのコードバンモデルがおすすめ? と言われると私はそうではありません。

個人的には、カーフがおすすめです。

繰り返しにはなりますが、ミリタリーラストは軍人が履いていたラスト。その当時、コードバンではなく、牛革が使われていたことでしょう。そんな歴史的な背景を考え、カーフ(牛革)にする。これがカーフをおすすめする理由のひとつです。

次にカーフは雨でも多少大丈夫という点です。履き心地が良い靴はいつでも履きたくなってしまいます。そんな時に雨が降っていても履くことができます。ですがレザーソールですと、雨が染み込んできてしまうこともあるので注意が必要です。

それに対してコードバンは…。コードバンはご存じの方も多いと思いますが雨に弱いです。雨に濡れると染みができやすく、晴れの日にしか履かない人も多いです。

天候をあまり気にせず履けるカーフは、気兼ねなく履けるのでおすすめです。

モデル紹介

53711/53713

ブラックとブラウンカーフのプレーントゥです。シンプルな見た目でサービスシューズのような雰囲気。オン・オフ問わず履ける一足です。

ソールにはウォーターロックソールが採用されています。このソールはオイルを含んだソールでレザーソールでありながら、雨にも多少強いです。さすがに雨の中、30分以上歩くと染み込んできますが…(経験談)さらに屈曲性に優れているのも特徴です。ソールの返りがよく、革靴は硬そうというイメージを変えてくれます。履いた初日から歩きやすいソールといえます。

53719

53719はカーフではなくキッド(山羊革)を使ったモデル。

耐水性と比較的柔らかな革で、実用性も抜群です。カーフとも質感が異なり、近くで見ると微細なシボ感が見て取れます。光沢もあり、カーフとの差別化ができるます。

カーフはすでに持ってるから、違う革が欲しい方におすすめできる一足です。

ソールはウォーターロックソールを採用し、屈曲性と耐水性があります。

購入場所と価格

ミリタリーラストは日本で主に展開されているモデルです。そのため、ラコタハウスをはじめとするオールデン取扱店で購入可能です。首都圏の各セレクトショップでも取扱があり、別注品もあります。

私が所有するミリタリーラストのプレーントゥはTOMORROWLAND別注です。色味が通常と異なり、ブラウンとグリーンが入り混じった革です。 

▶︎TOMORROWLAND別注のミリタリーラストのプレーントゥ

価格はカーフで…

103,400円

カーフでも10万円オーバーします。ちょっと躊躇する値段設定の感じがします。ちなみに海外ではコードバンモデルで10万円以下もあります。

革靴の場合、日本に比べて海外だと安く買えることは皆さんご存知かもしれません。しかし、ミリタリーラストは海外展開が少ないラスト。そのため、海外での購入は少し難しいです。

ですが全くないわけではありません。

香港にあるTassles というショップでは、別注としてVチップのミリタリーラストを販売しています。

素材はカーフで価格は…

5000香港ドル

日本円で

約71500円

約3万円ほど価格が下がります。香港に訪れた際にはチェックしてみてください。

▶︎Tassles別注Vチップのミリタリーラスト

さらに中国の天津にあるショップ

SOLOMAXでもミリタリーラストを取扱っています。行ったことはありませんが…

SOLOMAXのInstagramを見てみると、ミリタリーラストのプレーントゥである53711とVチップのコードバンがあります。

インソールにSOLOMAXの刻印がありますが、おそらく53711だと思います。

さらにVチップコードバンも見てみましょう。

日本での定番モデルである54321(モディファイドラスト)とは少し雰囲気が違っていいですね。インソールにはSOLOMAXの刻印があり、別注品になります。

価格は明記されていませんが、中国でのオールデンの価格は

カーフで約8万円

コードバンで約10万

日本よりも安く購入可能です。中国出張などで訪れた際はチェックしてみてください。

おわりに

オールデンのミリタリーラストは履きやすく毎日履きたくなってしまいます。

ミリタリーラストはコードバモデルが少ない印象です。なのでコードバンのオールデンを何足か所持していて、カーフも気になってきた方におすすめしたいです。

もちろん最初の一足としてもおすすめできますが、オールデンの最初の一足はコードバンを選ばれる方が多いと思います。2、3足目のオールデンとして選ぶのがいいと思います。実際私もそうです。最初の一足はコードバンでした。

ということで、今回はミリタリーラストの紹介でした。

次回もお楽しみに
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