- オールデンのミリタリーラストが気になる
- 履き心地の良いラストを探している
- 他ブランドの靴が足に合わない
オールデンは矯正靴を作っていた過去があり、履き心地の良いラストを多く展開しています。
有名なラストでいうとモディファイドラスト。このラストは土踏まずのアーチサポートが特徴的なラストです。
そのため、万人に合いやすいラストといえます。他ブランドの革靴が足に合わない方や履き心地の面で革靴を敬遠している方にはぜひとも履いて欲しいラストです。
ラストの特徴としては…
- 適度なアーチサポート
- 開放的なトゥ形状
となります。
アーチサポートがあることで履いた時のフィット感が良くなります。また、ラウンドしたトゥ形状をしており、つま先の圧迫感は少ないです。
幅広の足型でも圧迫感はほとんどないはずです。そして、幅が広くない方には土踏まずをフィットさせているので、靴内部で足が動くことも少なくなります。
つまり、万人に合いやすいラストといえます。
この記事ではミリタリーラストについて徹底解説していきます。
ミリタリーラストについて
ミリタリーラストは1940年代に開発されたものです。ですが1980年代以降は使われず…眠っていたラスト。
そして、1994年に日本のラコタハウスのリクエストに応えて復活したラストとなります。
それ故か、ミリタリーラストを使ったモデルのほとんどが日本で販売されています。海外ではほとんど展開されていませんが、別注品として販売しているショップもあります。
ミリタリーラストを採用した最初のモデルは…
タンカーブーツ
これがミリタリーラストを採用した最初のモデルです。
型番は4545H
タンカーブーツの特徴はモカ縫い。
スキンステッチと呼ばれる縫い方で熟練の職人が手縫いで縫っています。
さらにソールにはプランテーションソールを採用し、履き心地がよくなっています。
2020年には、タンカーブーツとスターウォーズのコラボモデルも販売されています。
ミリタリーラストの特徴
ミリタリーラストと呼ばれることから、軍用に開発されたラスト。そのため、多種多様な人種のいる軍人に対応され万人にあうラストです。
こういった特徴がミリタリーラストにあります。
オールデンで1番使われているバリーラストに比べると小さめになっているため、バリーラストをお持ちの方はワンサイズアップでミリタリーラストを選ぶといいと思います。
ちなみに私はバリーラストからハーフサイズアップしています。
ラウンドしたトゥ形状
つま先に注目すると丸みを帯びていることがわかります。
これによって、幅や指の方に左右されず、どんな足型でもラウンドしたつま先内に納めることができます。
また、トゥがラウンドしていることで私服と合わせてもOK。
カジュアル見えするため、カジュアルな革靴をお探しの方にもぴったりです。
カジュアル革靴の詳しい解説は下記の記事をご覧ください。
アーチサポートのある土踏まず
このように土踏まず部が絞られていることがわかります。
これをアーチサポートといい、履いた時に土踏まずがグッと押されたような感覚になります。
アーチが崩れていると歩行が安定せず、疲れやすくなります。それを改善しているのがアーチサポートです。
個人的にはスニーカーよりも疲れにくいのではと感じています。
ミリタリーラストの履き心地
ミリタリーラストは履きやすいか否かで答えると…
履きやすいです。
土踏まずの部分は絞られているため、最初は少し違和感があります。ビルケンシュトックのような感じです。(履いていたことがある方にしかわかりませんが…)
スニーカーを主に履いている方だと、最初は違和感から痛みにつながるかもしれません。ビルケンシュトックを履いている私はそこまで違和感と痛みは感じませんでした。ですがビルケンシュトックを初めて履いた時は痛みがでました。
この土踏まずの絞りはアーチサポートとも呼ばれ、正しい歩行を促すものとなります。なので正しい歩行ができていなかった方が履くと最初は痛みがあります。徐々に痛みは緩和され、気づけば痛みがなくなり、心地の良い履き心地となります。
ミリタリーラストのサイズ感は小さめ
ミリタリーラストは私の感覚的には標準のusサイズまたは少し小さめに作られているように感じます。
特にオールデンの定番ラストであるバリーラストに比べると、ミリタリーラストはハーフサイズ大きめを選ぶと良いです。
参考までに私のラストによるサイズの表を以下に載せておきます。
ラスト | サイズ | フィット感 |
ミリタリー | us 7.5 | ジャスト |
バリー | us 7 | ジャスト |
モディファイド | us 7.5 | ちょっと緩い |
ハンプトン | us 7.5 | ジャスト |
プラザ | us 7.5 | ジャスト |
レイドン(ローファー) | us 7 | ジャスト |
他ブランドのサイズについては下記の記事にまとめています。パラブーツやチャーチなどをお持ちの方は下記を参考にしてください。
ミリタリーラスト採用モデルのおすすめ
そんな中から個人的におすすめしたいモデルは…
プレーントゥです。
どうしてプレーントゥなのか?
オン・オフで履けるからです。
それならビジネスで履けないわけがありません。黒色を選べば、ビジネスの場面でも履けると思います。私の場合、スーツを着るような仕事ではないので、絶対に問題無く履けるとはいいにくいですが…
そして私がおすすめしたいのはカジュアルで履くことです。丸みのあるラウンドトゥはカジュアルな服装にもマッチします。足元を大人っぽく見せるのに役立つと思います。
軍パンにあわせて見るのもいいかもしれません。もしかしたやり過ぎ感があるかも…。個人的には好きな組み合わせです。
革の種類は何を選ぶ?
オールデンといえば、思い浮かぶのがコードバンです。
コードバンは馬の臀部の革で、独特の光沢と履き皺が特徴です。
オールデン=コードバンと呼ばれることも多く、コードバンを使用したモデルは多くあります。
もちろんミリタリーラストのコードバン仕様もあります。
それなら、ミリタリーラストのコードバンモデルがおすすめ? と言われると私はそうではありません。
個人的には、カーフがおすすめです
繰り返しにはなりますが、ミリタリーラストは軍人が履いていたラスト。
その当時、コードバンではなく、牛革が使われていたことでしょう。そんな歴史的な背景を考え、カーフ(牛革)にする。これがカーフをおすすめする理由のひとつです。
次にカーフは雨でも多少大丈夫という点です。履き心地が良い靴はいつでも履きたくなってしまいます。そんな時に雨が降っていても履くことができます。ですがレザーソールですと、雨が染み込んできてしまうこともあるので注意が必要です。
それに対してコードバンは…。コードバンはご存じの方も多いと思いますが雨に弱いです。雨に濡れると染みができやすく、晴れの日にしか履かない人も多いです。
天候をあまり気にせず履けるカーフは、気兼ねなく履けるのでおすすめです。
モデル紹介
53711/53713
ブラックとブラウンカーフのプレーントゥです。シンプルな見た目でサービスシューズのような雰囲気。オン・オフ問わず履ける一足です。
ソールにはウォーターロックソールが採用されています。
53719
53719はカーフではなくキッド(山羊革)を使ったモデル。
耐水性と比較的柔らかな革で、実用性も抜群です。カーフとも質感が異なり、近くで見ると微細なシボ感が見て取れます。光沢もあり、カーフとの差別化ができるます。
カーフはすでに持ってるから、違う革が欲しい方におすすめできる一足です。
ソールはウォーターロックソールを採用し、屈曲性と耐水性があります。
おわりに
オールデンのミリタリーラストは履きやすく毎日履きたくなってしまいます。
ミリタリーラストはコードバモデルが少ない印象です。なのでコードバンのオールデンを何足か所持していて、カーフも気になってきた方におすすめしたいです。
もちろん最初の一足としてもおすすめできますが、オールデンの最初の一足はコードバンを選ばれる方が多いと思います。2、3足目のオールデンとして選ぶのがいいと思います。実際私もそうです。最初の一足はコードバンでした。
ということで、今回はこの辺で
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