はじめに
日本製。ハンドメイド。レザー。
こんな言葉に弱いthe old riverです。
ということで、今回紹介するのは日本製のスニーカー。しかも、レザーを使用しています。
昨今のハイテクスニーカーブームに反して、こちらはローテク、クラシック感のあるスニーカー。
気取らず、楽に履ける一足です。
では、紹介していきましょう。
スピングルムーヴSPM-168
ブランド | SPINGLE MOVE(スピングルムーヴ) |
モデル | SPM-168 |
素材 | スムースレザー |
製法 | バルカナイズ製法 |
こちらが日本製のスニーカー。
まずはスピングルムーヴがどんなブランドなのか見ていきましょう。
スピングルムーヴとは
広島県府中市で誕生したブランド。
日本人の足型を研究し、究極の履き心地を追求しているブランド。その技術力や品質が海外で着目されました。その後、ヨーロッパで認められたことで、日本国内でも人気が出てきました。
SPINGLE という名前の由来
「SPINGLE」は、私たちがつくった“造語”です。
SPINGLE MOVEのロゴマークは私達の願いが込められています。私たちが作る靴の成長軸がコマのように回転し、螺旋(らせん)を描きながらどんどん上に伸び続けいつしか、たくさんの方に愛される靴になってほしい。回転の意の【spin(スピン)】+常に動き続ける現在進行形の【ing】+【グルグル】回る様子=SPINGLE(スピングル)というのが言葉の由来です。
ロゴマークの下、「bingo , japan」には、私たちの工場がある職人気質あふれる地、広島県備後(びんご)地区から世界へ発信するブランドへという願いを込めています。
皆さまに愛されるスニーカーブランドに成長できるよう、今日も回り続けています。
素材へのこだわり
スニーカーの素材といえばなんでしょうか。
化学繊維が多いと思いますが、スピングルムーヴでは多種多様な革を使っています。
スピングルムーヴで取り扱っているレザーは…
カンガルー、牛、馬、豚、ラクダ、ゴード(山羊)、シープ(羊)、クロコダイル、パイソン(ヘビ)、リザード(トカゲ)、イール(ウナギ)、珍しいものではシャーク(鮫)など
一足15万円で販売されたクロコダイルレザーモデルもあったとか…
今までに見たことない靴を作りたいという思いが感じられます。
製法のこだわり
バルカナイズ製法
これは1839年にアメリカで誕生したスニーカーの基本製法です。硫黄を加えたゴム底と靴本体を接着し、釜にいれ熱と圧力をかける製法です。
手作業によって行われるため、労力と手間暇がかかります。生産効率が悪いため、この製法で靴作りをしている会社はスピングルムーヴを含め国内にわずか3社のみとなっています。
詳しい製法についてはスピングルムーヴ公式サイトをご覧ください。
[blogcard url=”https://www.spingle.jp/craftsmanship/vulcanize/”]
どうでしょうか。
スピングルムーヴについてわかってきましたか。
ここからは私の所有するスピングルムーヴを見ていきましょう。
写真で見るスピングルムーヴ
Front
正面から見るとスピングルムーヴの特徴的な部分が見えてきます。
それが、ソールです。
ソールが剃り上がってアッパーを巻き込んでいるような独特のデザインです。
これが…
バルカナイズ製法で生み出されたものです。
ソールとアッパーの結合が強い。ソールが剥がれにくい。型崩れしにくい。という特徴があります。
Side
ソールは薄く、昨今の厚底スニーカーブームに反するような感じです。
ですが、ローテクでクラシックなデザインは流行りに流されない定番デザインだと思います。長く履けるスニーカーは製法だけでなくデザインからも言えます。
Back
つま先と同じく踵部もソールがアッパーを巻き込んだようになっています。
実に特徴的なソールです。
Outsole
ちょっと汚いですが…
アウトソールは比較的薄く、クッション性がないように思いますが、そんなことはありません。意外とクッション感があります。
クッション性に関しては、アウトソールというよりもインソールに秘密があると思います。
Insole
黒ずんだ箇所で、なんとなくインソールの形状がわかるでしょうか?
足裏に合わせて凹凸があります。そのため、履いた瞬間は違和感があります。それを履いていくと心地よいフィット感になります。
特にこの部分はぼこっとなっています。
インソールに特徴があるので思い浮かぶのはビルケンシュトック。私も所有しています。ビルケンシュトックほど凹凸がはっきりしてないように感じますが、クッション性はスピングルムーヴの方が上です。
サイズが独特⁉︎
「靴のサイズは何ですか?」
と聞かれると、○○cmとかus○などと答えると思います。ですが、スピングルムーヴのサイズ表記は…
S、M、Lといったようになっています。
詳しくは下の表をご覧ください。
XS | SS | S | M | L | LL | XL | XXL |
22.5 | 23.5 | 24.5 | 25.5 | 26.5 | 27.5 | 28.5 | 29.5 |
※数字の単位はcmです。例 XS=22.5cm
1cm刻みでサイズが変わります。さらに捨て寸がある作りになっているので通常よりも長めのサイズ感です。サイズに迷われた場合は大きいサイズを選び靴紐で調整した方がいいです。
ペアルックにおすすめ
一つのモデルに対してXS〜XXLまでのサイズ展開があるため、同じデザインの靴をカップルで履くことができます。
私は妻と同じ色、デザインでペアルックで買いました。
こんな風にペアルックで買うのもおすすめできます。
こんな感じで履いてます
おすすめはカンガルーレザー
おすすめはカンガルーレザーと書きながら、私が買ったのは牛革です。
「なぜ牛革にしたのか?」と問われると…
妻と同じモデルにするため、男女で履ける定番デザインにしたかった。牛革の方が数千円安かった。2人のサイズの在庫があった。
こんな感じで牛革を選びました。店員さんからはカンガルーレザーをおすすめされたのですが、気に入ったデザインのものが無く、確か在庫もなかったのでやめました。
ですが、スピングルムーヴで人気なのは…
カンガルーレザーです。
カンガルーレザーで思い浮かぶのは、サッカーのスパイクです。ボールを靴で蹴るわけですから、まず丈夫でなければいけません。さらに走る時には軽さも必要ですし、柔らかな履き心地も必要です。
こう書くとカンガルーレザーの特徴がわかりますね。そうですカンガルーレザーの特徴は…
- 軽い
- 丈夫
- 柔らかい
の3つです。
サッカーという過酷な状況で使われていることからも、優秀なレザーであることは間違いないです。
スニーカーでカンガルーレザーを使っているのも珍しいので、スピングルムーヴのカンガルーレザーを選んでみてはいかがでしょうか。
おわりに
スピングルムーヴはいかがだったでしょうか。
様々なレザーが使われており、製法などもこだわりが見えるブランドではないでしょうか。
私は昨今流行のハイテクスニーカーのようなド派手なスニーカーはあまり好みでは無く。このようなこだわりのあるプロダクトが好きです。
多くのスニーカーが中国や東南アジアで作られている中、日本製にこだわっているのも好きな点です。日本製だから最高というわけではなく、日本のブランドが日本で作っているというところに良さがあります。これは個人的なこだわりですが…
昔ながらの製法で作られていますので、スニーカーを語る上で一足は持っていた方がいいかもしれませんね。
「昔はバルカナイズ製法でスニーカーが作られて…ウンタラカンタラ」
下手したらうざがられますけど…
ということで、今回はこの辺で
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