- パラブーツは好きだけどシャンボードをスーツに合わせるのはちょっと…
- 今履いている革靴だと雨の時に不安…
- 丈夫で長く履けるビジネスシューズが欲しい
パラブーツといえばなんでしょうか?
また、パラブーツの成り立ちをみるとアウトドアシューズをルーツに持ちます。
さらにパラブーツの代名詞であるラバーソールなどカジュアルテイスト強めの革靴ブランドです。
ですがパラブーツの中にもドレスライン。つまりスーツに合わせるモデルもあります。シャンボードだとスーツに合わせにくい。だけどスーツにパラブーツを履きたい。
この記事では、そんなドレスラインのモデルを紹介します。シャンボードのイメージが強いので、こんな革靴もあるんだと新しい刺激にもなるはずです。
ビジネスシーンでも使いたい方はぜひ参考にしてください。
パラブーツの展開ライン
まずはパラブーツが展開するラインをみていきましょう。
パラブーツのHPをみると4つのラインに別れています。
- ビジネス
- スマートカジュアル
- スポーツウェア
- アウトドア
この中でスーツにもあわせられるのは…
もちろんビジネス
さらにオフィスカジュアルやジャケパンスタイルにも合わせられるのは…
スポーツカジュアル
ということで、
今回はビジネスとスポーツカジュアルで展開されているモデルの中で個人的にいいなと思ったモデルを紹介していきます。
その前に問題があります。
シャンボードはどのラインに含まれているでしょうか?
正解は…
スポーツウェアに分類されています。
なのでスーツに合わせるのは不向きという印象です。
ビジネスラインのパラブーツ
※画像の出典はパラブーツHPより
内羽根式ストレートチップ
Kensington
デザイン | 内羽根式ストレートチップ |
素材 | Demasqué noir |
製法 | グッドイヤー製法 |
アウトソール | レザーソール |
写真で見る限りは光沢感のあるレザーです。
ヒールの部分がグッと持ち上がったようになっています。
ヒールの抜けを防ぎ、フィット感を高めてくれそうです。
上から見るとパラブーツらしさが残っています。写真を見る限りロングノーズではなく、ふっくらしたような印象があります。
ぽてっとしたフォルムがパラブーツらしい感じがします。これくらいのフォルムならカジュアルにも落とし込めそうです。
Oscar
デザイン | 内羽根式ストレートチップ |
素材 | Teinté scotch |
製法 | グッドイヤー製法 |
アウトソール | レザーソール |
明るいブラウンのストレートチップ。明るめのスーツに合わせられる一足です。
上から見ても、トゥに向かって細くなっています。よりドレッシーな印象です。
Lodi
デザイン | 内羽根式ストレートチップ |
素材 | Lisse noir |
製法 | グッドイヤー製法 |
アウトソール | レザーソール |
黒のストレートチップ。
黒のストレートチップですと先程のKensingtonがあります。
リスレザーはシャンボードにも使われている水に強いレザーです。デザインの違いは次の写真で見ていきましょう。
横から見るとステッチのデザインなど細かな部分が少し異なります。また、ノーズが長めになっています。
上から見てもノーズの長さがわかります。
また、トゥがスクエアになっています。
スクエアトゥはビスポークシューズなどによく見られるデザインです。この辺はデザインの好みが別れるかもしれません。
内羽根式プレーントゥ
Allegro
デザイン | 内羽根式プレーントゥ |
素材 | Lisse noir |
製法 | グッドイヤー製法 |
アウトソール | レザーソール |
内羽根式のプレーントゥ。
こちらもフォーマルな場面でよく履かれるデザインです。素材はリスレザーで雨でも安心です。
ノーズは長めになっているように思います。ステッチの感じなど先程のOscarに近いデザインです。
上から見ても、トゥがシャープになっており、より細身でドレッシーな印象を持ちます。
スーツに合わせると映える一足ではないでしょうか。
外羽根式ストレートチップ
Schubert
デザイン | 外羽根式ストレートチップ |
素材 | Lisse noir |
製法 | グッドイヤー製法 |
アウトソール | ラバーソール |
外羽根式のストレートチップ。
ソールがラバーソルであるため、横から見ると若干厚みがあることがわかります。
ですが、パラブーツの中のラバーソールの中では厚みが抑えられたソールです。
また、リスレザーを使っていることもあり、ラバーソールとの組み合わせで雨でも履ける一足です。
そこまで細すぎない感じがします。
スーツに合わせるのがいいと思いますが、カジュアルでも履けそうです。
内羽根式クォーターブローグ
Brahms
デザイン | 内羽根式クォーターブローグ |
素材 | Lisse noir |
製法 | グッドイヤー製法 |
アウトソール | レザーソール |
パーフォレーション(穴飾り)が美しいクォーターブローグです。
通常のストレートチップよりも華やかない印象があります。
ヒールの部分までパーフォレーションが伸びているのが特徴的です。
トゥの部分の切り替えしと羽根の部分にパーフォレーションが施されています。一見シンプルながら、シンプルすぎないデザインです。
内羽根式フルブローグ
Fullham
デザイン | 内羽根式フルブローグ |
素材 | Lis noir |
製法 | グッドイヤー製法 |
アウトソール | ラバーソール |
ウイングチップ、メダリオン、パーフォレーションなど華やかな印象があるフルブローグです。
ヨーロッパの靴らしくショートウイングです。
横から見るとパーフォレーションが実に美しいです。
トゥの部分はウイングチップとメダリオンが施されています。
ウイングチップの面積も広いように感じます。
外羽根式プレーントゥ
Chopin
デザイン | 外羽根式プレーントゥ |
素材 | Lisse noir |
製法 | グッドイヤー製法 |
アウトソール | ラバーソール |
一枚革で作られているプレーントゥです。
素材はリスレザー、ソールはラバソールですの雨の日も安心です。
羽根の部分以外、余計なステッチなどがなくシンプルな横顔です。
ラバーソールですので若干のソールの厚みが見て取れます。
細すぎない感じがします。ノーズが少し長めになっているので、品の良さを感じます。
こちらは茶色(Choco)もありますので、スーツの色によって靴の色も選べます。
外羽根プレーントゥのおすすめブランドをもっと見る
ダブルモンクストラップ
Vivaldi
デザイン | ダブルモンクストラップ |
素材 | Lisse chêne |
製法 | グッドイヤー製法 |
アウトソール | ラバーソール |
ダブルモンクストラップです。
2つのストラップでフィット感を調整します。
紐靴よりもフィット感が落ちてしまうと思いますが、その分着脱のし易さが増します。
トゥの部分にステッチが入り、ストレートチップになっています。そこまで細身の印象はないのでカジュアルにも履けそうです。
ちなみに黒色もあります。
スマートカジュアルライン
内羽根式ストレートチップ
Montaigne
デザイン | 内羽根式ストレートチップ |
素材 | Lisse noir |
製法 | ノルヴェージャン製法 |
アウトソール | ラバーソール |
内羽根式のストレートチップ。
リスレザーとラバソールですので雨の日も安心です。
この製法は登山靴で使われる製法で堅牢性と防水性があります。
ノーズはあまり長くなく、ビジネスラインのよりもぽてっとした印象があります。
ビジネスにもカジュアルにも使える一足だと思います。
外羽根式ストレートチップ
Londres
デザイン | 外羽根式ストレートチップ |
素材 | Lisse noir |
製法 | グッドイヤー製法 |
アウトソール | ラバーソール |
外羽根式のストレートチップ。
こちらもリスレザーとラバーソールです。
若干ノーズが長くなっています。
トゥはスクエアトゥです。
全体的には細身の感じがします。
外羽根式プレーントゥ
Lazare
デザイン | 外羽根式プレーントゥ |
素材 | Lisse wenge |
製法 | グッドイヤー製法 |
アウトソール | ラバーソール |
外羽根式のプレーントゥ。
シンプルな見た目でスーツにもカジュアルにも合わせられます。
革の切り替えしがあるプレーントゥです。
インソールが紫色なのがおしゃれです。若干細身な感じがします。
色はダークブラウンですが、ブラックもあります。
Uチップ
Rousseau
デザイン | Uチップ |
素材 | Lisse noir |
製法 | ノルヴェージャン製法 |
アウトソール | ラバーソール |
トゥにステッチのあるスプリットトゥのUチップです。
ノーズが少し長めにとられています。横から見てもスマートに見えます。
Uチップだとカジュアルな印象もありますが、全体的に細身に仕上がっておりスタイリッシュです。スーツにも合わせられます。
私の所有するパラブーツの中にSandがあります。これはRousseauのコードバン仕様です。レビュー記事もあるのでご覧ください。
サンドのレビューを見る
Chambord
デザイン | Uチップ |
素材 | Lisse/Grain |
製法 | グッドイヤー製法 |
アウトソール | ラバーソール |
パラブーツの中で良く耳にするシャンボード。
横から見ると通常のシャンボードとの違いがわかります。
- 緑タグが無い
- ラバーソールの種類が違う
- 製法が違う
この3点が違います。緑のタグは上の写真を見てわかる通りありません。
アウトソールは薄いラバーソールを使っています。クッション性と横から見たときのソールの厚みが異なります。
また、製法はグッドイヤー製法です。通常のシャンボードはノルヴェージャン製法ですので製法が異なります。ウェルトのボリュームがグッドイヤー製法の方が少ないので、よりスマートに見えます。
上から見ると、よく見たことのあるシャンボードです。スーツとカジュアルに合わせるならこちらのシャンボードの方がいいと思います。
写真のシャンボードは、グレインレザーですがリスレザーもあります。色もブラック、ブラウン、ダークブラウンなど選ぶことができます。
シャンボードのレビューを見る
まとめ
パラブーツのビジネスライン・スマートカジュアルラインの特徴をまとめると…
- 細身のシルエット
- グッドイヤー製法
- レザーソール
- 薄目のラバーソール
一部のモデルはノルヴェージャン製法ですが、多くのモデルは上記の特徴があります。
パラブーツの製法の中でノルヴェージャン製法というものがあります。これは登山靴に使われるような製法でウェルトがゴツくなります。
それに対してグッドイヤー製法は、多くの高級靴に用いられる製法です。ノルヴェージャン製法に比べるとウェルトがすっきりしており、全体的な細身のシルエットのバランスを崩しません。ということで、ビジネスライン・スマートカジュアルラインに多く採用されている製法です。
アウトソールについて
アウトソールに関してはビジネスラインでレザーソールが採用されています。
レザーソール
皮革の密度を上げる製法で作られており、革が硬く頑丈で水を通しにくい特徴があります。
ラバーソール
土踏まずの部分が薄くなっており、ソールの返りがいいのが特徴です。
また、横から見た時もレザーソールのような見た目となり、エレガントさを持っています。
ソールについてもっと知る
おわりに
スーツに合うパラブーツはいかがだったでしょうか。
パラブーツというと、どうしてもシャンボードやミカエルのようなカジュアルに合わせるようなモデルを思い浮かべます。
ですが、パラブーツのラインナップを見ていくと、そこにはオンでもオフでも使えるモデルがありました。歴史のあるブランドですから当然と言えば当然ですが…
パラブーツをオン・オフ問わず履きたい方に今回の内容が参考になれば幸いです。
では、今回はこの辺で
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