はじめに
時々、ブランドは違う角モデル名が同じ製品を目にすることがあります。それは、私の所有する革靴にもあります。
それが…
シャンボード
2つのブランドが同じモデル名を持っています。
その2つのブランドが…
ジョンロブとパラブーツ
シャンボードと聞くとパラブーツのイメージが強いと思います。しかし、ジョンロブにもシャンボードの名を冠したモデルがあります。
今回はそれぞれのシャンボードの違いを見ていきましょう。
ジョンロブとパラブーツのシャンボード
まずはそれぞれのシャンボードの基本情報を見ていきましょう。
ジョンロブのシャンボード
素材 | カーフ |
アウトソール | レザーソール |
パラブーツのシャンボード
素材 | リスレザー |
アウトソール | テックスソール |
シャンボード比較
ジョンロブとパラブーツのシャンボードを比較していきましょう。
まずはデザイン。
デザイン比較
トゥの違い
デザインの種類としては、両方ともUチップになります。ですが、ジョンロブの方にはトゥ先端にステッチがあり、スプリットトゥとなります。
さらにU字に縫われたモカ縫いにも違いがあります。
まずUの形が異なります。これはラストの影響が大きいです。ジョンロブの方はトゥ先端に向かって細くなります。そのため、Uの字もVに近い形になっています。パラブーツはきれいなU字です。
モカ縫いの違い
また、モカ縫いの種類も異なります。
ジョンロブが…
乗せモカ
パラブーツが…
拝みモカ
このようにモカ縫いの種類も異なります。
甲の高さ
パラブーツは大きめの作りです。特に甲が高い印象があります。
対してジョンロブのシャンボードは甲が高くありません。
実際に比べてみましょう。
横から見てみる
横から見ると甲の高さの違いが見えてくると思います。奥にあるパラブーツの方が全体的に高くなっているのがわかります。
斜めから見てみる
斜めから見ても大きさの違いがわかります。
パラブーツの方が全体的に膨らんでいるような感じがします。実際に履いてみてもパラブーツの方が大きく、羽根が全て閉じます。
ジョンロブは羽根が閉じることなく全体的にタイトです。
後ろから見てみる
後ろから見ても甲の高さの違いが分かります。
また、ヒールカップの深さも異なることがわかります。パラブーツの方が深さがあります。パラブーツは厚手の靴下を履くことを想定しているため、深めのヒールカップになっています。
ヒールカップの収まりでいうとジョンロブの方がいいです。
アウトソールとラストの違い
アウトソールの違いとラストの特徴を見ていきましょう。
ジョンロブのシャンボード
アウトソール
ジョンロブのアウトソールはレザーです。硬さのあるレザーソールで耐久性があります。路面によってはカツカツと音がなります。
長年履くためには耐久性がありいいと思いますが、慣れるまでに時間がかかります。
ラストの特徴
ボールジョイントのところは幅があり、そこからトゥに向かって細くなっています。細身の印象があり、エレガントなUチップです。
パラブーツのシャンボード
アウトソール
パラブーツの代名詞であるラバーソールです。シャンボードに採用されているのはテックスソールというものです。厚みのあるラバーソールですのでクッション製が抜群です。
ラストの特徴
土踏まずの部分にくびれが若干ありますが、ヒールからつま先まで同じ幅を維持しているような感じです。捨て寸がほとんど取られてなく、サイズを間違えると親指の先が靴の中で当たります。
製法の違い
ジョンロブとパラブーツで製法が違います。
- ジョンロブはグッドイヤー製法
- パラブーツはノルヴェージャン製法
それぞれの違いは以下の図を見てください。
まとめ
比較した項目を表にしてみましょう。
ジョンロブ | パラブーツ | |
デザイン | スプリットトゥ | Uチップ |
モカ縫い | 乗せモカ | 拝みモカ |
甲高さ | 低い | 高い |
アウトソール | レザーソール | ラバーソール |
製法 | グッドイヤー製法 | ノルヴェージャン製法 |
いかがでしょうか。モデル名は同じでもブランドが違えば、デザインやソールなどが違います。
皆さんはどちらが好みですか?
私は………
どちらもいい。
ということで、皆さんも2つのシャンボードが気に入りましたら、是非手に入れてください。
では、今回はこの辺で
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