【Paraboot CHAMBORD徹底解説】ジーンズとの相性抜群‼︎カジュアル革靴ならシャンボードで決まり(だけど…)

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  • なんでシャンボードは人気があるの?
  • サイズ感はどう?
  • 履き心地はどう?
  • 結構高いから買うかどうか迷っている

雑誌等のメディアでも引っ張りだこの革靴といえばパラブーツのシャンボード。

私がカジュアル革靴に魅了されたきっかけの革靴でもあります

人気の秘密はやはりカジュアルで履きやすいこと。

特にジーンズとの相性は抜群で、リゾルトのデザイナーである林氏がジーンズに合わせているのが有名です。これをきっかけにシャンボードが欲しくなった方も多いはずです。

なぜカジュアルで履きやすいかというと、ボリュームのあるフォルムとU字のモカ縫い、厚みのあるラバーソール。これがどことなくスニーカーライクであるため、ジーンズといったカジュアルパンツとの相性がいいです。

カジュアルで革靴が履きたくなったら、シャンボードは本当におすすめです。

しかし、問題点もあります。

それがサイズとフィット感が合わないこと

なぜかというと甲高で意外と細身のラスト。これが日本人にはなかなか合いません。

私にはあまりフィットしていません。

日本人に多いと言われているのが甲高・幅広の足型。これを聞くと甲高なら合いやすいと思うはず。しかし、シャンボードは甲が高すぎます。パラブーツの店員さんも「日本人でもここまで甲高の人は少ないですね」と言っていました。

そして、日本人の幅広の足型に対して細身のラスト。実際、若い人の中には細身の足型の方も多く、意外と窮屈感はありません。私は特に幅がキツイといった感覚はありません。

フィット感が合いにくいというのはちょっと微妙な点です。しかし、サイズ感の調整をするとその点を解消することもできます。

履き心地は良いです。ラバーソールのクッション性が「本当に革靴⁉︎」と思わせるほど良いです。革靴に履きなれていない方におすすめです。

価格は結構高く7万円ほど。ちょっと手が出しにくいです。

価格の面で迷われている方は、この記事を参考に購入検討をしていください。

シャンボードについて徹底解説していきます。

この記事でわかること

パラブーツ・シャンボードの基本情報を紹介

ブランドパラブーツ
モデルシャンボード
素材リスレザー
アウトソールテックスソール
製法ノルヴェージャン製法

パラブーツの定番であるシャンボード。

デザインはUチップ。モカ縫いがU字になっていることからそう呼ばれます。

そして、パラブーツといえば名前の由来にもなっているラバーソール。シャンボードのラバーソールは特にクッション性に優れています。

なぜかというとシャンボードに使われているラバーオールはコルクがなく、全てラバーで作られています。ラバーが持つクッション性を最大限に活かしているからです。

また、アッパーレザーにはリスレザーと呼ばれるオイルがたっぷり含まれた革が使われており、水に濡れても大丈夫な仕様となっています。

ラバーソールとリスレザーから雨の日に履ける革靴としても人気があります。

では、これから外観を見ていきましょう。

シャンボードのディテール

Front:Uチップが特徴的

正面から見るとモカ縫いのU字がわかりやすいです。

若干左右でU字の幅が違います。個体差でしょうか?

または、中古で購入したので、全オーナーの足幅の影響もあるかもしれません。

革靴と聞くと細身の靴を想像する方も多いと思いますがシャンボードはそんな印象はありません。(実際のラストは若干細身ですが…)

どちらかというとカジュアル寄りの革靴です。

ぽてっとしたこのデザインはカジュアルに合わせやすく、特にデニムとの相性は抜群にいいです。

Side:緑色のパラブーツタグがアクセント

Outside
Inside

※お手入れ前の写真のため、革表面にプルームが現れています。

サイドから見るとモカ縫いが立ち上がっているように見えます。

これは「拝みモカ」と言われる縫い方のためです。

甲部とサイドを持ち上げるようにして縫っています。そのため、サイドから見ると立体的に見えます。

緑のパラブーツタグ

そして、パラブーツといえばこの緑のタグだと思います。

パラブーツの他モデルにもこのタグはついています。これがあることでパラブーツであることが一目でわかります。

また、タグがあることでカジュアル感が増します。私はカジュアルに革靴を合わせることが多いので、このディティールは好きです。

しかし、スーツに合わせる方にはカジュアル過ぎるため取ってしまう方もいるようです。

ちなみにシャンボードにはドレスラインもあります。そちらですと最初からダグがありません。

Back:ヒールカップは大きめ

ヒールカップは大きめで深いように感じます。シャンボードの特徴は大きめの作り。

アウトドアシューズがベースのため厚みのある靴下を履くことを想定しているためです。

つまり、厚手の靴下を履いても靴に収まるように大きめの作り、そしてヒールカップも深めになっています。

ビジネスで履くような薄い靴下を履くと、ヒールの収まりが悪く感じるかもしれません。私は悪く感じる人のひとりです。

なのでシャンボードを履くときはスポーツソックスのような中厚手の靴下を履きます

Outsole:クッション性抜群のラバーソール

テックスソール

シャンボードの使われているアウトソールはテックスソールと言います。

テックスソールの特徴はミッドソールにコルクが使われておらず、その代わりとしてゴムを使用していることです。そのため、クッション性に優れたソールです。

実際に履いてみるとそのクッション性は、革靴の中で相当優れています

私は20足以上の革靴を所有していますが、その中でクッション性は上位です。

ですが、「クッション性が良い=履き心地が良い」とならないのも革靴です。実際はフィット感が履き心地を決めています。

とはいってもクッション性が良いのは革靴に慣れていない方にはプラスになります。

ここは残念‼︎モカ割れ

正面写真でも見たようにシャンボードの特徴は「拝みモカ」のモカ縫いです。

そして、このモカ縫いにはちょっとした弱点があります。

それが…

モカ割れです。

モカ割れとは、上の写真の赤丸部分を見てわかるように、口が開いたようにぱっくりと割れることです。機能性上では特に問題はないです。

見た目的には少し残念な感じになります。特に履き皺ができる部分は屈曲するためモカ割れが起こりやすい箇所。

モカ割れは気をつけてもなるときはなります。仕方のないことです。

モカ割れをあまり気にせず、うまく付き合っていった方がいいかもしれません。経年変化と捉えて、モカ割れもアジにしましょう。

ノルヴェージャン製法

パラブーツを語る上で重要になってくるのがこの…

ノルヴェージャン製法です。

上の写真を見るとアッパーとソールが縫い付けられているウェルトが特徴的です。

一般的に高級靴に用いられる製法はグッドイヤー製法です。

グッドイヤー製法

両方ともソール交換が可能な製法となります。

何が違うのかというと、機能面でノルヴェージャン製法は防水性に優れた製法です。製法の違いは下の図を参照してください。

大きく違うのはL字上に縫われたウェルトです。そして、2本の糸がウェルト部に見えます。

実際にシャンボードをよく見ると2本の糸が見えます。グッドイヤー製法では1本です。

堅牢で防水性に優れていることからノルヴェージャン製法は登山靴に多く用いられる製法です。アウトドアシューズをルーツに持つパラブーツらしい製法であると言えます。

サイズ感とフィッティング、歩き心地はどうなの?

サイズ感は大きくてフィッティングは微妙…

シャンボードは大きめの作りと良く言われますが、個人的にもそう思います。

特に甲高な印象があり、私の甲の高さには合っていません。そのため、インソールをいれてシャンボードを履いています。

シャンボードのサイズ感とフィッテイングに関しては、下の記事に詳しく書いています。まだご覧になっていない方は是非ご覧ください。

インソールやタンパッドで履き心地はだいぶ変わるのでフィット感で悩んでいる方はぜひお試しを

歩き心地が良い

インソールを入れても甲周りにゆとりがあるため、フィット感で言うと私にとってシャンボードはイマイチです。

ですが、歩き心地がいいです。

パラブーツといえばラバーソールです。シャンボードに使用されているテックスソールはパラブーツの中でもクッションに優れたものです。そのため、歩行時にはスニーカーに近いクッション感があります。

他の革靴ではあまり味わえない感覚です。

また、ラバーソールは厚みがあり路面の凹凸を捉えにくい特徴があります。

レザーのシングルソールですと砂利道のような凹凸のある路面だと足の裏を押されて痛く感じます。(足裏マッサージでツボを押されている感じ)それが、ラバーソールだとほとんど感じません。これはいい点です。

さらに、グリップ力も良く滑りにくいです。ツルツルした路面、特に地下鉄構内やショッピングモールなどで歩きやすいです。雨の日にもしっかりと路面を捉えてくれるので滑りにくいです。

歩行性だけを考えるとシャンボードは優秀です。シャンボードがフィットとする方には最高の革靴だと思います。

シャンボードはこんな方におすすめ

個人的にシャンボードがおすすめの方は…

  • 甲高の方
  • 天候を気にせず履きたい方
  • クッション性のある革靴を履きたい方
  • カジュアルな服装に合わせたい方
こんな方におすすめ

です。

革靴はフィッティングが重要です。そのため、甲高で足に合う靴が見つからない方にはシャンボードを試して欲しいです。

甲高ではない方にはインソールなどで足にフィットさせる必要があると思います。

リスレザーとラバーソール、ノルヴェージャン製法によって天候を気にせず履くことができます。天気が不安定で雨の多い梅雨の時期は強い味方です。

デザイン上、スーツには合わせにくいと思います。どちらかといえばカジュアルな服装に合わせた方が良いです。特にデニムとの相性はいいのでおすすめです。私もよくリゾルトのデニムと合わせます。

シャンボードのエイジングサンプル

実際に履くとこんな感じです。

おわりに

パラブーツのシャンボードはいかがだったでしょうか。

超定番の革靴ですので、すでに持っている方も多いと思います。

まだ持っていない方はこの記事を参考に購入検討してください。

カジュアルで革靴を履きたい方に特におすすめです。しかし、ちょっと気になるポイントもあるので、そちらは注意してください。

価格は7万円ほどするため結構お高め。長く履けることを考えれば結果的にコスパが良くなります。ですが、サイズやフィット感が合わないと履かなくなることもあります。

まずは店舗で試着することがおすすめ。それができない場合は、ネットショップで返品交換可能なところから購入すると良いでしょう。

さらに不安な方は中古で購入もおすすめ。中古なら低価格で買うこともできますし、インソールやタンパッドなどでサイズ調整も抵抗なくできます。フィット感がイマイチでなかなか購入に踏み切れない方は中古で買ってみてはいかがでしょうか。

実際、私はシャンボードのフィット感がイマイチで、新品での購入を踏み切れませんでした。結果的にはアヴィニョンというモデルを新品で購入。その後、諦め切れずシャンボードを中古で購入しました。

中古なら結構いろんな挑戦がしやすいので、中古での購入がベストだったと思います。ぜひ中古での購入も検討してみてください。

ということで今回はこの辺で。

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