- コードバンの革靴が欲しい
- コスパの良い革靴が欲しい
コードバンが使用された革靴となると価格が高いイメージがあります。
日本で購入するなら15万円近く…
中には20万円以上するモノもあります。
10万円以下のコードバン靴を探してもなかなか見つからない…
だけど、実は10万円以下で買えるコードバン靴があるんです。
しかも10万円ギリギリではなく…
79,200円
約8万円で購入できるんです。
そして、それを展開しているブランドは…
Berwick 1707
1991年に創業したスペインの革靴ブランド。工場一貫生産によって3万円台から購入できる本格革靴を作っています。
そんなバーウィックは以前からコードバン靴を展開していましたが、2023年10月からコードバンモデルをリニューアルしました。
この記事ではリニューアルされたバーウィックのコードバンモデルを紹介していきます。
バーウィックのコインローファー
型番 | 4545RDJRBR |
ラスト | HO184 |
製法 | グッドイヤーウェルテッド製法 |
ソール | バスタン オークバークレザーソール |
素材 | ROCADO(ロカド) コードバン |
価格 | ¥79,200 |
こちらがコードバンモデルの…
コインローファーです。
コインローファーは紐のないデザイン。甲の部分のストラップにスリットがあり、そこにペニーコインを挟んでいたことからペニーローファーやコインローファーと呼ばれています。
この記事ではコインローファーと呼んでいきます。
まずはデザインを詳しく見ていきましょう。
フロント
コインローファーの特徴は紐がなく、ストラップにスリットがあることです。
さらに甲の部分にモカ縫いと呼ばれるステッチがU字になっているのが特徴的です。
2本のステッチで摘むように縫っていることからつまみモカとも呼ばれています。
ステッチがあることでカジュアル感が出るので、カジュアル履きとしてもモカ縫いがあるデザインはおすすめです。
サイド
サイドはこんな感じです。
ストラップはアウトソールまでは伸びていません。このデザインはハーフストラップと呼びます。
そしてステッチは最小限に抑えられており、ヒール部分にもステッチワークはありません。
ステッチが少ないことでスッキリとしたデザインになり、この部分はドレスライクな感じに見えます。
土踏まずは絞り込みがあり、この部分の流れるようなフォルムも美しいです。
コードバンの光沢と相まって、この内側のシルエットはとてもきれいです。
バック
バックには一枚の革が貼り付けられています。
他のローファーでは、ヒール部分にステッチワークがあったりします。
アウトソール
アウトソールはレザーソールです。
そしてこのソールは「バスタン」社のレザーソールです。
ソールは1892年にフランスで設立された「バスタン」社のレザーソール採用。
バーウィックHPより
「バスタン」のレザーソールは8ヶ月もの時間をかけて仕上げられていることで耐久性や快適性を実現。
長い工程によって作られたレザーソールは革の柔軟性を持ちながら、耐久性も高くなっているようです。
とはいっても、これは実際に履いてみないとわからない部分でもあります。
また、バーウィックの他モデルでは有名ソールブランドのものを使っていたります。
- レイデンバッハ社
- ビブラム社
- ハルボロ・ラバー社のダイナイトソール
など。革靴好きなら聞いたことのあるソールが採用されています。
3万円台で購入できるブランドですが、こういった有名ソールメーカーのものを採用している部分にバーウィックの品質に対するこだわりを見ることができます。
シルエット
全体的なシルエットはこんな感じです。
ノーズが真っ直ぐと伸びる感じで、少しノーズが長めです。
印象としてはドレスライクな印象があり、きれいめなファッションとの相性は良いかと思います。
業種によってはスーツに合わせて履くのもありかと思います。
またジーンズスタイルなどカジュアルパンツと合わせることできれいめな印象をプラスすることができます。
少し他ブランドとも比べてみます。
Aldenと比較してみます。Aldenはアメリカのブランドでカジュアル感のある革靴を展開しています。
そんなAldenと比べてみるとシルエットに違いがあります。
Aldenの方が割りとぽってりとした見た目になり、つま先部の丸みもあります。ちなみにこのAldenのラストはレイドンラストでAldenのラストの中では、細身な方です。
そのAldenと比べてもバーウィックの方がシュッとした印象があります。
カジュアル感よりもドレス感が好きな方はバーウィックの方を選んでみるといいと思います。
ちなみにこの2足はどちらもコードバンです。
Aldenのコードバンは17万円ほど。そしてバーウィックは8万円ですので、倍ほど違います。
コードバン靴が欲しく、さらにドレス感があるものが欲しい方はバーウィックを選ぶ価値ありです。
コードバン
コードバンは馬の臀部の革からコードバン層を削り出し、鞣した革になります。
希少素材の一つでもあり、素材自体が高価でもあります。
そんなコードバンの特徴は、美しい光沢感です。牛革にはない光沢感で、これを求めてコードバンを選ぶ人は多いです。
そして、コードバンを展開するタンナーは少なく、有名なタンナーは2つ。
アメリカのホーウィン社と日本の新喜皮革
この2つのタンナーのコードバンを使っている革靴ブランドが大半です。
しかしバーウィックはこの2つのブランドではなく…
イタリアの「ロカド」社のシェルコードバンです。
コードバンのタンナーとしては個人的にあまり聞き馴染みがありません。
「ロカド」は1982年にイタリア・トスカーナ州で創業したタンナー。タンニンなめしで製造されるロカドのコードバンは特有の張りがありながらも、なめらかな素材感で経年変化を楽しめる。
バーウィックより
ロカド社のコードバンの経年変化は情報が少なく、どういった経年変化を見せてくれるのかは未知数です。
経年変化については、エイジングレポートとして記事にしていこうと思います。
履いてみる
履いてあとはやはり履き皺が入ります。
履き皺が入るとこんな感じです。
やはりコードバン特有の波打った皺が入ります。
これぞコードバン。コードバンの醍醐味を味わうことができます。
横から見てもモコっとした皺がわかります。
ジーンズに合わせるのもいいですが、チノパンに合わせてもいいですね。
ブラウンコードバンですので、チノパンとの色味のコントラストがあまり出ません。
トップスが重めになった時にはチノパンとブラウンコードバンで、足元をスッキリとしてみてもいいです。
まとめ
ブラウンコードバンのバーウィックはいかがだったでしょうか。
コードバンといえば10万円オーバーのイメージが強いですが、バーウィックでは10万円以下の8万円で手に入れることができます。
展開しているデザインは…
- プレーントゥ
- Uチップ
- チャッカブーツ
- ストレートチップ
- セミブローグ
- コインローファー
- タッセルローファー
と意外と豊富なラインナップ。
カラーはブラック、バーガンディ、そしてブラウンの3色展開。
コードバンといえば、バーガンディカラーが定番ですので、最初に手に入れるコード版としてはバーガンディカラーはおすすめです。
しかし、コードバンは水濡れするとシミができやすい側面もあるので、そういったものが気になる方はブラックを選ぶとシミが気にならないと思います。
そして、ブラウンコードバンは、ブランドによってはレアカラーとなるので、コードバンをすでに持っていて、ブラウンカラーが欲しいという方は選んでみるといいと思います。
私はブラックとバーガンディを持っていたので、ブラウンカラーを選びました。
もちろん好きなカラーを選んでいいと思います。ぜひ店舗に足を運んで、実物を見てみてください。
ではこの辺で。
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