- ローリングダブトリオの短靴が欲しい
- アメリカ軍のサービスシューズが欲しい
- シンプルな革靴が欲しい
個人的に好きな革靴がアメリカ軍のサービスシューズ。
しかし、オリジナルのサービスシューズは年々在庫が減少し、それに伴い、価格は上昇傾向。
デッドストック品ともなると出会うのだけでも一苦労です。
そこで私はアメリカ軍のサービスシューズをベースにした現行モデルを日夜探しています。
そんな中で見つけたものが今回紹介する…
ローリングダブトリオのマスターピースです。
1940年代のアメリカ軍のサービスシューズをベースにビスポーク職人と共同開発したもの。
非常にシンプルな見た目ながら独特の雰囲気を持つ革靴です。
この記事ではローリングダブトリオのマスターピースを解説していきます。
ローリングダブトリオについて
浅草に拠点を構えるブーツを中心として革靴を展開しているブランド。
店舗が移転して、モダンで和を基調とした店内になっています。
履き手を思いやる創意工夫がなければ
素晴らしい靴は生まれないと考える。
素晴らしい靴には、ピリピリとした緊張感と、
包み込む様な愛に満ちている。
〜 CRAFTMAN SOUL 〜
職人のこだわりやプライド、
自信が魂となり靴に宿る。
ローリングタブトリオ
マスターピース
こちらがマスターピースです。
ブランド創立10周年の際に制作した 「最良の基本靴」を形にした MASTERPIECE 。
紳士靴の機能、履きやすさ、美しさを凝縮した一足。
ラストは、目指す靴の在り方に最も近い、USネイビーのサービスシューズの木型をベースに、ビスポーク職人と共に改善を加えたものです。
短靴に本当に必要ではない要素の一切を削ぎ落とした結果、シンプル、ミニマルながら、美しく、汎用性に富む外羽根の靴となりました。
MASTERPIECE は時代を経ても変わらない、靴に求められる美質をしっかりと持つ靴になったと思っています。
ローリングダブトリオより
フロント
デザインのベースはアメリカ軍のサービスシューズ。
黒の外羽根プレーントゥです。
シンプルな見た目で、どんな服装にも合わせやすいです。
サイド
サイドはこのようになっています。
個人的に気に入っているのは外羽根のデザイン。
外羽根を見ると少し違和感があります。
こちらの外羽根にはアイレット近くのステッチがありません。
一般的だと…
こんな感じで外羽根のアイレット近くにステッチが入っています。
ステッチが入っていないとのっぺりとした感じがするため、最初は好きではありませんでしたが、今は逆に新鮮に感じています。
ミニマルさが際立って、シンプルを極めたような感じがします。
好みは分かれる部分ではありますが、こういった復刻系のサービスシューズはステッチが入っているものが大半なので、ステッチがないものを探している方ですとこのマスターピースがいいと思います。
ヒール
ヒールにはT字の革が付けられているます。
これをTバックとも呼び、オリジナルのサービスシューズにもみられるディテールです。
Tバックがあることで、サービスシューズだなってことがわかります。一般的なプレーントゥでは用いられないディテールなので、個性が出る部分でもあります。
アウトソール
アウトソールはレザーソールです。
私のものは、レザーソールにハーフラバーを貼っています。ハーフラバーを貼ることでレザーソールの摩耗を防ぐことができたり、滑りにくくなったり、また水に強くなったりします。
レザーソールは見た目がかっこいいですが、実用面を考えるとハーフラバーを貼った方が良いかもしれません。
オリジナルサービスシューズでは年代が古いものだとレザーソールになり、新しいものだとラバーソールになっています。
ヒールにはキャッツポウが付けられています。
ですので、現行のマスターピースにはキャッツポウが使われずBILTLITEのものが使われています。
現行のものはこんな感じになっています。
個人的にはキャッツポウのデザインが好きですね。
シルエット
サービスシューズがベースになっているため、つま先に丸みのあるシルエットです。
しかしながら、全体的には細身でスタイリッシュなシルエットです。
オリジナルのサービスシューズはウィズが色々とありますが、その中でも細身のウィズのものをベースにしている感じがあります。
細身のシルエットであるため、ドレスシーンでも使えそうですし、丸みのあるつま先形状はカジュアルシーンでもバッチリとハマります。
素材・履き皺
マスターピースはシーズンによって革の種類が変わります。
私が持っているものは中古で購入しており、おそらく2019年に販売されたものです。
調べてみると使われている革は…
ワインハイマー社のボックスカーフのようです。
割りとマットな感じがしますが、お手入れ次第で光沢感も出るような革です。
オリジナルのサービスシューズではガラスレザーが使われますが、そこをカーフレザーを使うことで経年変化を楽しむことができます。
皺の入り方は、こんな感じになっています。
柔らかさのある革ですので、深めの皺が入っています。無骨な雰囲気が出るので、個人的には深めの皺は好みです。
サイズ感と履き心地
マスターピースのサイズは…
us7です。
私の足の実寸は25cm〜25.5cmです。
左足 | 右足 | 左右差 | |
足長 | 253.5mm | 257.5mm | -4.0mm |
足囲 | 243.6mm | 247.1mm | -3.5mm |
足幅 | 102.3mm | 102.5mm | -0.2mm |
足の実寸からすると、マスターピースは少しタイトな感じです。
実際に足入れすると、締め付け感があり、幅に関しては初めはタイトな感じが強かったです。
しかし履き込むことで、タイトな感じ徐々に軽減され、今ではホールド感が良いと感じています。
また踵のホールド感がいいです。
少し深めで包み込まれるようなフィット感です。これは他ブランドでは、なかなか味わえないような感じです。
特に欧米ブランドだと、踵が大きめであるため、あまりホールド感を感じません。また、ヒールが硬かったりすると踵の靴擦れが起きます。
対してマスターピースは深めのヒールカップで踵を包み込んでくれるため、踵抜けの心配はありませんし、踵の靴擦れも全く起きませんでした。
この踵のホールド感はやみつきになります。
アメリカ軍のチノパンとの相性が良き
やはりアメリカ繋がりでアメリカ軍のチノパンと合わせたくなります。
太めのシルエットのチノパンは、野暮ったさがありますが、マスターピースを合わせることで、その野暮ったさを軽減してくれます。
アメリカ軍のチノパンとアメリカ軍のサービスシューズは鉄板の組み合わせです。
オリーブ系のパンツともいいです。
ミリタリー色が強くなりますが、マスターピースが全体の雰囲気を引き締めてくれます。
太めのミリタリーパンツですと、スニーカーやブーツなどボリューム感のあるシューズを合わせがちですが、以外とマスターピースのようなドレス感があるものやボリューム感が少ないものの方が個人的には好きです。
まとめ
ローリングダブトリオのマスターピースはいかがだったでしょうか。
オリジナルのサービスシューズを彷彿とさせるディテールを持ちながら、割りとスタイリッシュに改良を加えたモデルです。
スーツスタイルにもマッチしくれるような万能靴です。
また、マスターピースは定番アイテムとして、販売されているもののシーズンによって革の種類を変えています。
2023年モデルは国産ボックスカーフが使われているため、より洗礼されたキレイめな感じとなっています。
おそらく私が持ってるものと近い質感なのかなと思います。
その他には先芯がないタイプや鹿革を使ったモデルなどもあり、革によって違った表情を楽しむことができます。
価格は66,000円となり、ちょっと高い気はしますが、最近は欧米ブランドをはじめとして革靴の価格が年々上昇しているため、このクオリティの革靴が10万円以下で購入できるのはいいかと思います。
懐事情と相談しながら、購入を考えてみてください。
ということで、今回はこの辺で。
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