Aldenは10万円以上出す価値がある革靴なのか?

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人気ブランドのオールデン。

現在の価格は、カーフモデルで約11万円。コードバンモデルで約16万円です。

非常に高い値段です。

しかしながら、本当にオールデンはこの価格に見合った価値がある革靴なのでしょうか。

これについて、興味深い動画を見ました。

こちらの動画は「Rose Anvil」というチャンネルでWESTON KAYさん(以降、KAYさん)が運営しています。

オールデンの人気モデル「インディーブーツ」を半分にカットし、その中身に何が隠されているのかをみるといった動画です。

これを見て私は…

ちょっとショックでした

オールデンにどんな秘密が隠されているのか、この動画の内容をシェアしていきます。

この記事でわかること

オールデンは価格に見合った革靴なのか?

動画内では、インディーブーツの価格は…

610ドルとなっています。

610ドルと見ると割りとリーズナブルな感じもしますが、日本での販売価格になると…

117,700円と非常に高いです。

ここでは10万円の革靴としていきます。

はたしてオールデンのインディブーツは10万円の価値があるのか。

さっそく結論から申し上げますと…

KAYさん曰く…

10万円を出す価値は…

ありません

残念ながら、そうなんです。

賛否あるかと思いますが、その理由を説明していきます。

革の質が微妙

革靴ですので革の質というのは気になる部分です。

10万円以上する革靴であれば、さぞ良い革が使われているんだろうなという思いがあるはずです。

そこで、KAYさんはインディブーツの革に対してスクラッチ試験のようなことをしています。

これによると、革表面に多くの顔料が塗布されている感じがあります。

また、革の表面のきめ細かさを見るとカーフではなく、カウハイドレザーのようだと言っています。

カーフというのは、10万円以上する革靴によく使われる革。生後半年以内の仔牛の革でキメが細かく、柔らかさのある革です。質感が非常によく、牛革の中では高級品として扱われています。

そして、カウハイドレザーは、おそらくステアハイドと呼ばれるもので、成牛の革になります。成牛の革になるとカーフほどのキメの細かさは無くなります。しかし、丈夫な革となるのでブーツなど耐久性が必要な革靴に使われることがあります。

おそらくインディブーツは、ブーツという耐久性が必要となる革靴であるため、カウハイドレザーが使われていると思いますが、革の品質を評価するとKAYさん曰く一般的な革だと言っています。

一般的な革も悪くはないものの、やはり10万円以上する革靴の革が一般的な革というのは微妙な感じがします。

もちろんインディブーツ以外のモデルでは、カーフであったり、クロムエクセルレザー、コードバンといった革が使われているので、一概に全てが微妙と言い切れない点もあります。

中身が微妙

一般的には革靴の中身を知ることは難しいです。

修理をしている方ですとか、革靴を作っている方など、一部の方は見ることができますが、一般的な消費者が靴の中身を見る機会は少ないです。

そんな中で、KAYさんはインディブーツを半分にカットして、中身を余すことなく見せてくれています。

その中で気になった部分を見ていきましょう。

インソールが微妙

まずはインソールです。

革靴のインソールは基本的にレザーです。

そして、90%の革靴はインソールの表面は滑らかになっています。

しかしながら、オールデンの場合は、なぜがスムースなレザーではなく、ちょっと表面が荒れているレザーが使われています。

なぜこれを使っているのかは、よくわかりません。

見えないとこなので、まぁいいかと言えば、それまでですが、10万円以上する革靴なら見えないところまでこだわってほしい気持ちもあります。

レザーではなくレザーボードが使われている

聞きなれない言葉ではありますが、レザーボードが各所に使われています。

  • ミッドーソール
  • カウンター
  • ヒール
  • ハチマキ

こいった部分にレザーではなくレザーボードが使われています。

と言ってもレザーボードって何ってなりますよね。

レザーボードはレザーであってレザーではないんです。

どういうことかというと、レザーボードはスクラップされたレザーと樹脂を混ぜ合わせて板状にしたものです。

レザーが含まれていることで、レザーのような質感や特性もあるようですが、いわゆる本革とは少し異なります。

樹脂が含まれていることで、繊維がバラけるような感じになり、本革に比べると脆いです。

もちろん全て樹脂の素材よりは、質感などは革に近いため、レザーボードは悪くはない素材なんですが、10万円以上の革靴に使われているのは、少し微妙な点です。

オールデンの半額くらいで購入できるレッドウイングなどではレザーボードが使われているため、それを考えると、オールデンは割高な感じは否めません。

オールデンはどこで価値を高めているのか?

品質だけで評価するのであれば、オールデンは10万円以上の革靴とは到底思えません。

品質と価格のバランスが非常に悪いです。

クオリティだけで見るのであれば5万円ほどが適切な価格ではないでしょうか。

しかし、オールデンは人気がある革靴ブランド。10万円以上するにも関わらず、多くの方が買っています。

では、どうしてオールデンは人気があるのか?

そして、どこでオールデンは価値を高めているのか?というと。

やはりブランド自体に価値があるからです。

インディーブーツのように、映画内でインディージョーンズが履いていたとなると、それだけでも欲しいと思う方は多いですし、そこに価値が生まれます。

さらに歴史も長いので、その中で定着したイメージというのは、時代と共に憧れの存在となっている気がします。

そういったブランド自体に価値が生まれており、オールデンだから欲しいといった方も多くなっているように思います。

それは、実は私にも当てはまっていて、雑誌などで取り上げられているオールデンを見ると欲しくなりますし、品質が悪いという情報を聞いても欲しくなってしまいます。

品質と価格は悪いものの、そこにブランド価値がプラスされると、総合的には10万円以上を出す価値があるのかなと思います。

まぁそれでも高いですが…

オールデンを買いますか?

ここまでの話を聞いて、皆さんはオールデンを買いたくなりましたか?

人によっては、オールデンに失望してしまい、買う気がなくなった方もいらっしゃると思います。

ですが、私はそれでもオールデンが欲しいですし、買いたいです。

理由は単純。

かっこいいから

以上です。

私にとっては見た目も好みですし、醸し出す雰囲気。これが他の革靴にはない独特な雰囲気があります。

気のせいなのかもしれませんが、それは私の感覚的な部分でもあります。

品質が悪いとか、誰がなんと言おうと、かっこいいと自分が思うのであれば、それは買う価値があると思います。

なので私はこれからもオールデンは好きですし、履き続けて、さらには買っていきたいと思っています。

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