- 歩きやすい革靴が欲しい
- ポスマンシューズってどんな種類があるの?
- どれがおすすめなの?
革靴は歩きにくいと思っている方は多いはず。
しかし、革靴の中にはスニーカーのように歩きやすいものもあります。
その代表格がポスマンシューズです。
そして有名なポストマンといえばレッドウィングのモデル。
ポストマンと一口にいってもいくつか種類があり、レッドウィングでは大きく3つのモデルがあります。
- オックスフォード
- チャッカブーツ
- サイドゴア
といったモデルがあります。基本はこのモデルで、オックスフォードについては素材違いのものもあります。
この記事ではこの3つのモデルについて徹底解説していきます。
ポストマンシューズとは?
軍人に始まり、警察官や郵便局員など、制服を着て働く公務員用の靴をアメリカではサービスシューズと呼びます。ポストマン・オックスフォード#101は、こうしたサービスシューズとして、1954年に発売されました。発売時は「ポリスマン、ポストマンまたステーションオフィサー(駅員)用の靴」とされていましたが、USPS(米国の郵便局)に採用され、全米の郵便配達員が履くようになり、「ポストマン・シューズ」の愛称で呼ばれるようになりました。
この靴が郵便配達員に支持されたのは、デザインと機能性を高いレベルで兼ね備えていたからです。制服に合うフォーマルなシェイプ、品のある光沢を持ち雨にも強いレザー、長い距離を歩いても疲れにくい靴底などの組み合わせです。特に、クッション性に富む柔らかいラバー製の厚いソールを、スマートな黒い靴に採用したのは画期的でした。このソールは、従来のカカトを別にとりつけるタイプのソールに比べて衝撃をはるかに良く吸収し、足への負担を軽減できたので、郵便物がぎっしりと詰まった重いバッグを肩にかけて毎日長い距離を歩くポストマンが待ち望んでいた靴だったのです。
このデザインと機能性の両立は、現代のユーザーにも魅力であり続けています。ビジネスライクな服装にも、ドレスダウンしたカジュアルなスタイルにも応用でき、街中をアクティブに歩きまわっても疲れにくいシューズとして、活躍の場が広い靴です。だからこそ、発売後60年経っても変わることなく愛され続けているのです。
レッドウィングより
ポストマンシューズの特徴
ポスマンシューズ(以降:ポストマン)は…
- 光沢のあるレザー
- クッション性のあるフラットソール
- オンオフ使えるデザイン
- 長く履けるオールアラウンド・グッドイヤーウエルト製法
といった特徴があります。
光沢のあるレザー
ポストマンに使われてる革はシャパレルと呼ばれるもの。
いわゆる加工革の一種で、光沢感があり、雨に強い特徴があります。
新品状態ではそこまで光沢感はありませんが、クリームを塗ってお手入れをすることで、ピカピカの光沢感がでます。
逆にマットな質感であれば、カジュアルダウンにも使えます。自分自身の好みやコーデに合わせて調整していくといいでしょう。
クッション性のあるフラットソール
革靴というと踵が少し高くなっているのを想像すると思いますが、ポストマンに採用されているのは…
フラットソールです。
フラットソールの方が衝撃の吸収性がよくなります。重い荷物を運ぶ郵便局員のための仕様ともいえます。
また、アメリカでは芝生がある家が多いため、その芝生を痛めないためにフラットソールを採用したという話もあります。理由があるディテールというのはそれだけで男心をくすぐってきます。
さらにラバーソールであるため、雨の日でもソールから水の侵入を防いでくれます。雨の日でも革靴を履きたい方にもおすすめのソールとなっています。
オンオフ履けるデザイン
革靴というのはデザインやフォルムによって、フォーマル用やカジュアル用に分かれています。
デザインは外羽根プレーントゥ。つま先に装飾がないシンプルなデザインです。
ビジネスシーンでも多く使われるデザインで、一見するとビジネスシューズのようにも見えます。
シルエットはつま先にかけて細くはなるものの若干ラウンドしています。
そのため、オンオフでも使いやすいデザインとなっています。
しかしながらビジネスシーンで主に使いたい場合だと「SR/USA」というタグが少しビジネスの場では相応しくないかもしれません。お堅い職業の方にはあまりおすすめできません。
長く履けるオールアラウンド・グッドイヤーウエルト製法
革靴の製法は大きく2つあります。
- 貼り付ける方法
- 縫い付ける方法
貼り付ける方法はスニーカーのように接着剤でアッパーとソールをくっつけます。
対して縫い付ける方法はアッパーとソールを糸で縫い付けて一体にします。
縫い付ける方法の中にもいくつかの種類があり、その中で有名な製法が…
グッドイヤーウェルト製法です。
ポストマンもこの製法で作られているため、ソールが削れて減ってきたらソールを交換することができます。
ポストマンの定番モデル3選
ポストマンの特徴もわかったところでレッドウィングが展開している3つのポストマンを見ていきましょう。
この3つのモデルについて紹介していきます。
ポストマンオックスフォード
ポストマンと言われた時に真っ先に思うデザインがこちらの…
ポストマンオックスフォードです。
定番中の定番モデル。デザインはシンプルな外羽根プレーントゥ。
カジュアルスタイルにもマッチする万能なモデルです
カジュアルなパンツを合わせるとドレスとカジュアルのバランスが良くなり、おしゃれに見えやすくなります。特に、30代以上になるとカジュアルでもきれい目なスタイルがしたくなります。
そういった時に革靴を履くと一気にきれいめな印象になります。
「おしゃれは足元から」という言葉があるように、革靴を履くだけでおしゃれに見えやすくなります。
これについては下記の記事で解説しているのでぜひ参考に。
また、経年変化するとお手入れにもよりますが、光沢が増していきます。
このように光沢感が出ます。さらには履き皺も入り、無骨な印象もあります。
経年変化してくるとよりカジュアルスタイルにマッチします
特にジーンズといった経年変化するような素材と合わせるとかっこいいのではないでしょうか。
そして、定番モデルは素材にブラックのシャパレルというレザーを使ったものです。これ以外にも色違いや素材違いでバリエーションがあるのでそちらも見ていきましょう。
ブラック「アビレーン」ラフアウト
ラフアウトのアビレーンレザーを使ったモデル。
いわゆるスエードのことを言います。
また、スムースレザーに比べるとカジュアル感が強いので、カジュアルメインで履きたい方におすすめです。
お手入れも割と簡単で、ブラッシングとスエード用スプレーをかけるだけです。
スエードのお手入れは下記で解説しています。ご参考に。
スエード靴のお手入れ方法を見る
しかし、スエードは汚れやすかったり、汚れが落ちにくいといったデメリットもあります。このモデルはブラックなので汚れは目立たないです。
毛羽立ちや埃は目立つと思うので、履く前後でブラッシングをしてあげると良いですね
よりカジュアルに履きたい方にラフアウトがおすすめです。
GORE-TEX仕様
完全防水のゴアテックス仕様
またアッパーの革も通常の「シャパレル」とは違い「ユーコン」というものを使っています。
ユーコンは少しマットな質感。また、ゴアテックスの透湿性を損なわないように通気性もプラスされています。
防水性に加え透湿性にも優れているので梅雨時期の強い味方になってくれるはずです
雨の日に履きたい方はゴアテックスモデルをお選びください。
雨でも履ける革靴をもっと見る
ポストマンチャッカ
ポストマンオックスフォードをチャッカブーツのデザインにしたのが…
ポストマンチャッカです。
光沢のあるレザーと相まって品の良いモデルに仕上がっています。
大人っぽさがありますね
チャッカブーツとなるので、夏場は履く機会が少なくなると思いますが、春秋冬の3シーズンで活躍してくれるはずです。
このようにジーンズとの相性も抜群。
パンツの種類を選ばずどんなパンツでも似合ってくれます。ブーツだからといってワークな感じがしないのもポイント。
そのため、スラックスのようなきれいめなパンツに合わせても大丈夫です。
そして経年変化も良いですね。
チャッカブーツの場合、甲の面積も多くなるため、履き皺の立体感がより強調されている感じがあります。
大人っぽい印象を与えたい方から経年変化を楽しみたい方までおすすめのモデルです
ポストマンロメオ
ポストマンの新作が…
ポストマンロメオ
サイドゴアブーツといっていいのかもしれませんがブーツというには微妙な感じ。
ブーツと短靴の中間くらいの印象です。
紐がないとカジュアルな印象が強くなるため、ビジネスよりもカジュアル使いに最適なモデルです。
光沢のある革なので、カジュアルに合わせると程よいドレスアップができるのもポイントです
くるぶしが隠れるくらいの高さも絶妙で、不思議な魅力を持っています。
また、日本は靴を脱ぎ履きする文化ですので、簡単に履けて脱げるスリッポンタイプは単純に楽です。
楽に履けて、それでいてドレス感のあるモデルですので、こういった革靴を探していた方もいるのではないでしょうか。
すでにポストマンやそれに似た革靴を持っている方はポストマンロメオに挑戦してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ポストマンはいかがだったでしょうか。
革靴の中では歩きやすさのあるポストマン。革靴は歩きにくくて毛嫌いしている方がいたらぜひ試して欲しいです。
また、カジュアルで革靴を履いてみたい方にもおすすめ。
ビジネスシーンでは、ドレスコードの厳しくない職場でしたら、履くことができるはずです。特に革靴を履いて歩き回ることが多い方は歩きやすいポストマンがおすすめです。雨にも強いですので、突然の雨にも対応してくれます。
個人的には持っていて損はないモデル。あとはこの記事を参考にデザインや素材などを吟味してお選びください。
ということで今回はこの辺で。
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