- 機械式の腕時計が欲しいけど値段が…
- 機械式腕時計の入門モデルを探している
- SARBシリーズの後継機を探している
腕時計は大きく2つの種類があります。
- クオーツ
- 機械式
クオーツは世間一般的に使われているもので、電池を必要とするもの。秒針が1秒1秒、カチッカチッと動くものです。
対してもう一つは機械式。名前の通り電池を必要とせず、機械だけで動かすことができます。ゼンマイを動力源としています。秒針は比較的滑らかにピッピッピッと動くのが特徴的です。機械式は生産コストがかかるため、高級腕時計に採用されています。
今回は機械式腕時計にフォーカスします。
時計に興味を持つとやはり欲しくなるのが機械式。しかし、10万円以上のものが多く高い。最初からそんな高いものに手が出ない人も多いはずです。
そこで、おすすめしたいのがセイコーです。セイコーは日本を代表する時計ブランド。クオーツ時計を開発したブランドとしても時計業界の歴史を刻んでいます。
そんなセイコーから比較的安価な機械式腕時計が展開されています。
有名なのはSARB033
これはコスパ最強の名品と呼ばれるモデル。何と3万円くらいで購入できます。
そして、見た目からプアマンズグランドセイコーと呼ばれています。シンプルでオンオフ兼用で使える魅力的なモデルです。
しかし、現在は生産終了しているモデル。手に入れることは難しいです。
この記事では、そんなコスパ最強と呼ばれたSARB033の後継機に近いモデルをピックアップ。10万円以下で購入可能なコスパの良い機械式腕時計を徹底解説します。
SARB033とは?
セイコー・メカニカルシリーズという今はなきシリーズから展開されていたモデル。
定価は45,000円で実際に販売されていた価格は3万円前後。
この価格で…
- ケースの材質はステンレス
- 風防はサファイアガラス
- ムーブメントは6R系
というスペック。
時計をよく知らない方やセイコー初心者の方にはちょっとよくわからないかもしれません。
簡単にいうなら、10万円クラスの現行モデルと同スペックということです。
他ブランドで販売したら同スペックなら10万円以上、または、20万円してもおかしくないと思います。
もちろんデザインやブランド力で時計の価格は全く違うので一概には言えないですが、スペックのみを見た場合、とても3万円で購入できるものには見えません。
しかしながら、すでにSARB033は廃盤。手に入れることはできません。
そこで、今回はSARB033の後継に近いモデルをピックアップしました。
大きく2つに分けます。
- 5万円前後で購入可能なモデル
- 6R系ムーブメントを使ったモデル
機械式の入門としておすすめなのは5万円前後のモデル。そして、そこから素材と性能をアップグレードしたのが6R系ムーブメントを搭載したモデルです。
セイコーのHPを見ると多くの種類があり、迷ってしまうため、ここでは4モデルに絞って紹介します。
コスパの良い機械式腕時計おすすめ4選
ここで紹介するのは…
- SARY149
- SZSB012
- SARX057
- SARX035
それぞれのスペック等をまとめた表が以下になります。
SARY149 | SZSB012 | SARX035 | SARX057 | |
ケース材質 | ステンレス | ステンレス | ステンレス | チタン |
ケース径 | 38.3mm | 39.9mm | 40.8mm | 40.8mm |
ガラス材質 | デュアルカーブサファイア | ハードレックス | サファイアガラス | サファイアガラス |
ムーブメント | 4R35 | 4R35 | 6R15 | 6R15 |
その他 | シースルーバック | シースルーバック | シースルーバック | シースルーバック |
定価 | 60,500円 | 52,800円 | 110,000円 | 143,000円 |
販売価格 | 4万円前後 | 4万円前後 | 9万円前後 | 11万円前後 |
5万円前後のモデル【初心者向けの入門機】
SARY149
ケース材質 | ステンレス |
ケース径 | 38.3mm |
ガラス材質 | デュアルカーブサファイア |
ムーブメント | 4R35 |
その他 | シースルーバック |
定価が60,500円のモデルです。実質販売価格ですと4万円前後です。
ケース材質はSARB033と同じくステンレス。
しかし、腕が細い方やスーツに合わせる時は小さめの径の方が収まりが良いはずです。
私もそこまで腕が太いわけではないので、腕時計は40mm以下のものをつけることが多いです。
参考までに…
こちらはSARB033の着用例。SARB033はケース径が38.5mm。
個人的にはこのサイズ感が収まりがよく好きです。デザインもシンプルなので、上品な印象もあります。
デザインに注目すると…
針は少し丸っこくなっています。これはちょっと好みがわかれそうですね。フェミニンな印象を持ちます。
ムーブメントは4R35。機械式ではありますが、6R系のムーブメントの下位といった感じです。
SARB033と比べてしまうと少し高い感じがしますが、現行モデルで5万円以下で選ぶとなるとムーブメントは4R系となってしまいます。
SZSB012
ケース材質 | ステンレス |
ケース径 | 39.9mm |
ガラス材質 | ハードレックス |
ムーブメント | 4R35 |
その他 | シースルーバック |
こちらはネット流通限定モデルです。
価格は定価で52,800円
実質販売価格は…
4万円前後です。
SARB033に非常に似ています。
デザイン的な違いとしては、SSB012には竜頭ガードが付いているところです。竜頭ガードがつくことで誤作動を防ぐことができます。実際なくても誤作動した事はほとんどありませんが…。
先程のSARY149は針が丸っこくなっておりフェミニンな印象もありました。それに対してこのSZSB012は男らしさを出したい方におすすめです。
ムーブメントは4R35。この価格帯ではやはり4R系のムーブメントになります。
ムーブメントの事は気にせずデザインの好みで選ぶ事をお勧めします。
6R系ムーブメントを使ったモデル【10万円前後のモデル】
SARX035
ケース材質 | ステンレススチール |
ケース径 | 40.8mm |
ガラス材質 | サファイアガラス |
ムーブメント | 6R15 |
その他 | シースルーバック |
こちらもSARB033とよく似たデザインのモデル。ムーブメントは同じく6R15。
さらにケースの材質もステンレスで同じです。
異なる点は針のデザインとケース径です。
SARB033のケース径が38.5mmに対して、SARX035は40.8mmとなります。
また、この価格帯になると風防のガラスがサファイアガラスになります。高硬度で割れにくく、傷が付きにくい素材。
高級腕時計にも使われており、他の素材よりもコストがかかります。この価格帯だからこそ採用された素材と言えます。
ですが、3万円前後で販売されていたSARB033にもサイファイアガラスが使われていたんですよね…SARB033のコスパの良さを再確認できます。
価格は定価で…
11万円
実質販売価格は9万円前後です。
SARB033の定価の2倍ほどです。比較すると高く感じますが、材質や素材を考えると妥当な値段だと思います。
SARX057
ケース材質 | チタン |
ケース径 | 40.8mm |
ガラス材質 | サファイアガラス |
ムーブメント | 6R15 |
その他 | シースルーバック |
見た目はSARB033とほぼ同じです。そしてムーブメントは同じです。
デザインの違いはほとんどありませんが、違いとしては針のデザインと文字盤の文字、材質があります。
SARX057の針は全て金属で塗料が塗られていません。暗い場所では光りません。
金属の針ということで高級感がグッと増した印象です。
文字盤にはPRESAGEと書かれています。このことからPRESAGEのシリーズであることがわかります。
また、チタンは人体への親和性があり、金属アレルギーを引き起こさない金属となります。金属アレルギーでアクセサリー類がつけられない方にはこちらのモデルをお勧めします。
そしてチタンというと高価なイメージを持たれるかと思いますが、実はチタン自体は安価です。しかし、強度があるため加工が難しく製品にする際に高くなります。
そのためこちらのモデルは定価で…
143,000円となります。
実質販売価格は11万円ほどです。
SARB033の定価と比べると3倍近くの差があります。SARB033のコスパの良さが再確認できます。
まとめ
コスパの良い機械式腕時計はいかがだったでしょうか。
今回はSARB033の後継機に絞って紹介しました。そのため、比較的デンザインがシンプルなものです。
ちょっと遊びがない一方で、1本持っていると重宝します。
初めての腕時計を何にすればいいかわからない方は、今回紹介した中から選ぶと間違いありません。
私も最初に選んだ機械式腕時計はセイコー
何度も出てきていますがSARB033です。
当時、他のモデルと散々比較して選んだのを覚えています。
結果的に選んで正解でした。就職活動にも活躍しましたし、私服とも合わせていました。その後も仕事で使ったりと使う場面を限定しませんでした。
今は他の時計も持っているため、使う頻度は低くなっていますが、たまにつけたくなります。
そんな時に機械式だと電池切れの心配がなく、時刻合わせするだけですぐ使えます。
機械式はどうしても、使っていくうちに時間が狂ってしまうのですが、それを修正したり、ゼンマイを巻いたり、そんなひと手間に愛着を湧きます。
ということで、機械式時計に興味を持った方はぜひともこの記事を参考にしてください。
では今回はこの辺で。
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