Grant Stone Traveler Penny | デザイン・ディテール・サイズ感など詳しくレビュー

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革靴の中でも気軽に履けるのがローファー。

紐がなく、玄関でスッと履いて出かけやすいです。

特に夏場は、紐を結ぶだけで汗だくになることも。そんな時にスッと履けるローファーは良いですよね。

爽快なイメージもあるため、暑い時期に履きたくなります。

私の住む地域は年中暖かいので、やっぱりローファーは良い。

だけど、あまりローファーは持っていませんでした。

そこで、今回は新しいローファーを手に入れました。

それがグラントストーンのペニーローファー。

今回はそのローファーのレビューをしていきます。

グラントストーンについては下記を参照してください。

この記事でわかること

グラントストーンのトラベラーペニーについて

ブランドGrant Stone (グラントストーン)
モデルTraveler Penny(トラベラーペニー)
デザインペニーローファー
素材イタリアンカーフ
ラストAlexander last
製法360°グッドイヤーウェルト製法
アウトソールレザーソール
生産国中国厦門

こちらがグラントストーンの…

トラベラーペニーです。

デザインはオーソドックスなペニーローファー。

色はブラックを選び、THEベーシックって感じ。

どんなパンツとも合わせやすいため、シーズン通してガシガシ履けそうです。

そして、革は…

イタリアのベジタブルタンニン鞣しのカーフが使われています。

ベジタブルタンニン鞣しとは植物性の材料を使用し鞣します。手間暇がかかる鞣し方です。

ベジタブルタンニン鞣しされた革は使い込むと柔らかくなり、艶も出てきます。エイジングを楽しめます。

そして、このモデルではカーフが使用されています。

カーフとは生後6ヶ月以内の仔牛の革で、牛革の中では高級素材。

きめ細やかで柔らかさがあります。

このカーフをベジタブルタンニン鞣しという手間暇がかかる鞣し方をしているのは贅沢な感じですね。

これからいくつか写真が出てくるので、写真から質感を観察してみてください。

では詳細を見てみましょう。

トラベラーペニーの外観レビュー

Front

まずは正面から見ていきましょう。

デザインはペニーローファーということで、甲の部分のストラップにコインを挟めるような穴飾りがついています。

このように穴飾りは半円になっており、ハーフムーンと呼ばれるデザインです。

なんかジョンロブのロペスのような雰囲気も…

この他にスキャグウェイと呼ばれる鳥が羽を広げているようなデザインもあります。

この辺は好みですが、個人的にはハーフムーンのデザインが好きです。

なんかローファーの雰囲気にマッチする感じがします

さらにストラップは途中までしか伸びていないので、ハーフストラップになります。

そして、注目する点がもうひとつ。

それがモカ縫いです。

ハンドステッチのモカ縫い

モカ縫いは甲に施されたステッチのこと。

こんな感じでU字に縫われています。

そしてグラントストーンでは職人さんの手で縫われています。

いわゆるハンドステッチです。

有名どころだとオールデンの一部のモデルでハンドステッチがされています。熟練の職人さんしかできないらしく、オールデンの中でも僅かな職人しかできないようです。

グラントストーンでは厦門の職人によってモカ縫いがされています。

ハンドステッチでモカ縫いをすることで、このように立体的に見えます。

ちなみに私が持っているオールデンのペニーローファーはミシンステッチ。機械で縫われています。

そちらと比べると…

左:グラントストーン 右:オールデン
手前:グラントストーン 奥:オールデン

どうでしょうか?

ハンドステッチの方が立体的で、ミシンステッチの方は平面的に見えます。

わずかな違いかもしれませんが、この小さなこだわりに男は惹かれてしまうんです。

私はめちゃくちゃ惹かれました

Side

Outside

横から見るとこんな感じ。

コバも黒になっているため、オールブラックでまとまっています。

そして、グラントストーンの靴は主にグッドイヤーウェルト製法で作られています。

このローファーも、もちろんグッドイヤーウェルト製法。しかも、1周ぐるっと縫われている360°グッドイヤーウェルト製法です。

360°だから何が良くなるのかは正直わかりませんが…

ちなみにアメリカブランドのアレンエドモンズは360°グッドイヤーウェルト製法にこだわっています。アレンエドモンズの場合ですと、鉄のパーツを使わないこだわりがあるため、360°グッドイヤーウェルト製法で縫い付けることで、ヒール底の釘を使わないようにしています。

グラントストーンもそういった意図があるのでしょうか?

ですが、後ほど見せますが、ヒールに釘は使っているのでそういった意図はないかもしれません。

どちらかといえば、見た目の違いですかね。

革靴はステッチが多い方がカジュアル見えするので、360°グッドイヤーウェルト製法の方がカジュアルな感じがします。

また、ボリューム感も出るため、華奢に見えやすいローファーにあった製法だと思います。

Back

後ろはこんな感じ。

目立つようなステッチではありませんが、1枚の革が縫い付けられています。

ヒールの補強やヒールカップの形を保つためでしょうか。

オールデンではヒールにフォクシングステッチという台形のようなステッチを施しているモデルもあります。

私が所有するモデルはそのステッチがあります。

比べてみましょう。

左:オールデン 右:グラントストーン

このようにヒールデザインが変わってきます。

この辺りは好みかと思います。

絶対にあった方が良いディテールでもないかもしれませんね。

Outsole

アウトソールはレザーソールです。

オイルを含ませたレザーソールのようで柔軟性があるみたいです。これは履いてみないとわかりません。

そして、ヒールには化粧釘があります。きれいに整列しています。

アウトソールの形状からラストの特徴を考察してみましょう。

このローファーのラストは…

アレキサンダーラストです。

まず、適度に土踏まずが絞られています。

幅はゆとりがあるように見え、そこから先端に向かって細くなっていく感じです。つま先はシャープというよりは適度にラウンドしており、ドレスとカジュアルのバランスをとっているように見えます。

ラストの特徴に関しては、今後詳しく解説していきたいと思います。

other

真上から見てみるとこんな感じ。

先ほどのラストの特徴でも述べたとおり、ボールジョイントのところに膨らみがあり、そこから先端に向かって、少しシャープになっています。

ですが、ちょっと丸みを帯びさせたフォルムのため、ドレス過ぎません。

ローファーOKの職場であれば、オンオフ兼用で使えるのではないでしょうか。

私はもっぱらジーンズと合わせますけどね

個人的にはインソールのGRANT STONEのロゴがお気に入り。

金色で印字されているのがテンション上がります。しかもシンプルに文字だけ。

ミニマルで良いですよね。

履き口は結構狭い感じがします。

初めて足を入れる時…

やばっ入らないかも…

と思ったくらい狭かったです。

ですが足が入ったら、キツい感じはありません。程よいホールド感で、踵抜けもありません。

甲は結構低めに設計されており、甲を押さえられる感じはあります。私はそこまで甲高ではありませんが、それでも最初は痛みを覚えるほど。

なので、甲高の人は最初苦労する気がします。

かといって甲がゆるいと脱げる可能性もあるので、この辺のフィット感は難しいところですね。

私としては、馴染んだら抜群のフィット感になるのではないかと想像しています。

まだ履き始めたばかりなのであくまで想像です

履き心地の変化に関しては、また記事にする予定です。

トラベラーペニーのサイズ感

グラントストーンの情報は少ないので、サイズ感が気になる方も多いと思います。

私はグラントストーンを2足所有しています。

ブーツとこのローファーです。

ブーツとローファーでラストは違います。

  • ブーツはレオラスト
  • ローファーはアレクサンダーラスト

そしてサイズはともにus7Dです。

一応、レオラストとアレクサンダーラストのサイズ感は同じで大丈夫です。

グラントストーンの中ではレオラストが定番ラストなので、すでに持っている方はローファーのアレクサンダーラストも同じサイズがいいですね。

レオラストとアレクサンダーラストのウィズに関しても、私としては同じウィズで大丈夫でした。なので、私は両ラストのサイズとウィズは同じにしています。

グラントストーンを持っていない方のために私が所有する他ブランドのサイズも記しておきます。

スクロールできます
ブランドラスト or モデルサイズフィット感
オールデンバリーラストus 7 Dジャスト
オールデンモディファイドus 7.5 D少しゆとりあり
オールデンミリタリーus 7.5 Dジャスト
オールデンレイドンラストus 7 Dジャスト
オールデンハンプトンラストus 7.5 Dジャスト
オールデンプラザラストus 7.5 Dジャスト
パラブーツアヴィニョンuk 5.5タイト
パラブーツシャンボードuk 6甲にゆとりあり
チャーチシャノン60 G幅はゆとりあり
トリッカーズウッドストックuk 6.5少しゆとりあり

オールデンが大半。

グラントストーンのラストはオールデンに似ているので、もしオールデンを持っている方ならバリーラストと同じサイズ感が1番わかりやすいと思います。

グラントストーンはどこで買えるの?

日本ではゲットゴーイングというオンラインサイトがグラントストーンの正規取扱店です。

合同会社ゲットゴーイング
Grant Stone | ゲットゴーイング GET GOING(ゲットゴーイング)は、イギリスやアメリカの伝統を受け継ぎ、履き心地や見た目の美しさを追求している紳士靴ブランドGrant Stone(グラントストーン)製品取扱い日...

ゲットゴーイングで購入する場合、通販になるのでサイズの不安があると思います。

その不安を払拭できるように試着サービスをしています。

そういったものを上手く活用することで、通販でもジャストサイズのものを購入できます。

また、ゲットゴーイングにないモデルも本国アメリカから取り寄せてくれるので、アメリカサイトにあってゲットゴーイングにないモデルがあるなら、ゲットゴーイングに問い合わせしてみるといいです。

さらに不定期にはなりますが、レアカラーのコードバンを販売することもあります。

コードバンはオールデンと同じくホーウィン社のもの。

価格はオールデンよりも低いので、チャンスがあればゲットしたいですね。

まとめ

グラントストーンのローファーはいかがだったでしょうか。

ベーシックな黒のペニーローファーということで、どんなパンツにも合わせやすいです。

ローファー自体、楽に履ける革靴なので、気軽にガンガン履いていきたいです。

黒なので経年変化という点では、大きな変化はないかもしれませんが、黒靴ならではの光沢が出るエイジングになってくれることを期待します。

経年変化については、数ヶ月おきに紹介していけたらと思いますので、お楽しみに。

ということで、今回はこの辺で。

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