スイングトップやハミルトンジャケット。いくつか呼び名はありますが、所謂…
ジャンパーって皆さんどう思いますか?
ジャンパーって聞くと「おじさん臭い」とか「ダサい」とか「作業着っぽい」とか…
こんなイメージがあると思います。
私自身もそうでしたが、今回紹介するバラクータを手にしてからそんなイメージは払拭されました。
いやっ払拭されたというよりは、このダサい感じがかっこいいと思いるようになった感じです。
決して万人がかっこいいと思うわけではないと思いますが、大人になるとかっこよく見えてくる。そんな不思議なジャンパーがバラクータです。
今回はバラクータの定番モデルG9を紹介していきます。
目次
バラクータとは?
1937年にジョン・ミラー(John Miller)とアイザック・ミラー(Isaac Miller)の兄弟によって、イギリスのマンチェスター郊外のオールド トラフォードにて設立したのが…
BARACUTA (バラクータ)
当時としては画期的な撥水性と防風性に優れたウェアを作製していました。
1938年にはバラクータのアイコンであるフレイザー・タータンが生まれました。
1948年にはすべてのスイングトップ、ブルゾンの原型とされるゴルフジャケットモデル9、通称「G-9」が誕生しました。今なお愛されている定番モデルです。
今回はこのG9を紹介していきます。
バラクータG9レビュー
G9です。
おそらくバラクータに限らず、どこかでこのデザインのジャケットを見たことがあると思います。
広く認知されているデザインであり、バラクータのG9がその原型と言われています。
次から私の所有するG9でその特徴を見ていきましょう。
G9の特徴
- 撥水性・防風性がある
- ラグランスリーブで動きやすい
- フラップ付きのポケット
- 裏地のタータンチェック
撥水性・防風性がある
G9の素材は…
コットン50%、ポリエステル50%です。
昔はコットン100%でしたが、現行モデルは上記の通りです。(素材違いのモデルも展開されています)
ポリエステルが使われていることで、表面に光沢感があり、水を弾く撥水性があります。
光沢感と聞くとナイロンジャケットのようなシャカシャカしたイメージを持つかもしれませんが、そのような素材感ではありません。
適度に落ち着いた光沢感となっています。決して安っぽくは見えません。
そして防風性もあるため、体感温度が低くなりにくいです。保温性はあまりないため真冬に使うのはおすすめできませんが、春秋の肌寒い気温や晴れている冬場で活躍してくれます。
首元もしっかり閉めることができます。
ラグランスリーブで動きやすい
ラグランスリーブとは首元から脇にかけて斜めに切り替えしが入ったものです。
これによって肩周りの動きが制限されず動きやすくなります。肩を回した時にも突っ張る感じは全くありません。
さすがはゴルフ用のウェアとして開発されただけのことはあります。
実際にゴルフで着ても動きにくさは感じないと思います。
フラップ付きのポケット
腰の位置にフラップ付きのポケットがついています。
デザインとしてアクセントになっていますが、実際はゴルフボールなどが落ちにくいようにつけられたようです。ボタンも付いているため、確かにモノを入れても落ちにくいです。
裏地のタータンチェック
結構目を引くのが裏地の赤いタータンチェック。
前を開けて着た時に着こなしのアクセントになります。
男性の場合、無地の単色でシンプルになりがちなコーデ。そこの差し色として有効です。
赤以外の色も含まれているため、それらの色を拾って靴下やネクタイなどの小物と色を合わせるのもいいですね。
ちなみに左胸の辺りには内ポケットがあります。
その他のディティール
G9はダブルジップになっています。そのため、このように下からも開けることができます。
レイヤードした時にもインナーを見せることができたりと着こなしの幅も広がります。
バラクータG9のサイズ感
レギュラーフィットのサイズ40
身長172cm 体重72kgでサイズは…
40を選びました。
袖と着丈の長さはちょうど良く、ジッパーを全て閉めてもゆとりがあります。
気持ちゆとりがあるサイズ感です。中に厚めのニットやインナーダウンを着込めるゆとりです。
個人的にはこれがいいと思えるサイズ。
ちなみに全部閉めるとこんな感じ↓
こちらのG9は現行品でレギュラーフィット。レギュラーフィットは昔のフィットよりもスリムになっています。そのため、少し大きめでもダボっとした感じはありません。
ダボっとすると「おじさん臭い」「ダサい」といったイメージになりがちですが、レギュラーフィットですと意外とシュッとしたきれい目な感じで着ることができます。
「ダサくない」バラクータG9の着こなし
ここではInstagramで見つけたバラクータG9のカッコいい着こなしを見ていきましょう。
これを見ればダサいとは言えなくなるはずです。
バラクータG9 x ジーンズ
この投稿をInstagramで見る
リゾルトのデザイナーである林さんの着こなし。
自分の中では王道スタイルです。
ネイビーのG9に色褪せたジーンズのコントラストがマッチしています。
そしてインナーはベージュのニットで足元はブラウンの革靴。
やはり青系と茶系の色味は相性がいいですね。
コーデだけでなく色合わせも参考になります。
この投稿をInstagramで見る
こちらはインナーにシャツを合わせたコーデ。
ちなみにジーンズはオアスロウ107で革靴はオールデン。
ジーンズとG9だけだとカジュアル感があるため、そこにドレス要素のあるシャツと革靴を合わせてバランスを取った着こなし。
春頃の暖かくなるくらいの時期にちょうどいいコーデです。
マネしやすく、きれい目に見えるので30代以上の方におすすめです。
この投稿をInstagramで見る
ポロシャツにジーンズにG9。
結構ラフな着こなし。
なのにカッコいい。
これは着こなしがカッコいいのか。この人がカッコいいのか。どっちなのか。
否。両方カッコいいんです。
少しおじさん臭いコーデですが、大人になれば様になる。そんな着こなしです。
バラクータG9 x チノパン
この投稿をInstagramで見る
シャツにチノパン。
爽やかで春っぽいコーデ。
クラシックさとアイビーさがあります。
チノパンもおじさん臭いアイテムの一つですので、一歩間違えるとダサくなってしまいます。
そうならないためには細身のチノパンを選ぶのがポイント。
G9は前を開けて着ると少しボリューム感があります。そこに細身のチノパンを合わせることでYラインシルエットになります。
足元に向かって細くなることできれいでシュッとしたスタイルにすることができます。これでダサいとは言われないはずです。
バラクータG9 x 軍パン
この投稿をInstagramで見る
オリーブ色の軍パンとG9のコーデ。
軍パンはカジュアルかつ無骨な印象があります。なので太すぎないものを選ぶと合わせやすいと思います。
このコーデの軍パンは割と細身でカーゴポケットもついていません。なので無骨さが軽減されています。
ルーズな感じで軍パンを履くのではなく、ハイウエストでタックインしているのもポイントですね。これできれい目な印象になります。
ミリタリーファッションが注目されている昨今なので、この着こなしは参考になります。
この投稿をInstagramで見る
このコーデでは太めのパンツを合わせています。
ですが、シャツにニットタイ、さらに足元には革靴とドレスアイテムをミックスしバランスをとっています。
よくよく見ると、ブラックのG9とネクタイと革靴。ネイビーのタータンチェックと靴下。色合わせもしており、すごくオシャレな印象です。
そこに軍パン。これはいい着こなしですね。
バラクータG9の種類と価格
バラクータG9は大きく分けると2種類のフィッティングがあります。
それが…
- レギュラーフィット(クラシックフィット)
- アーカイブフィット
レギュラーフィットがモダンな細身のシルエット。
アーカイブフィットが少しルーズなシルエットです。
素材の定番は…
コットンとポリエステルが1:1のもの。
その他にコットン100%、コーデュロイ、スエード、サーマルなどなど、様々な素材があります。セレクトショップ別注もあるため好きな素材を探してみてください。
定番のコットン・ポリエステル素材のG9は、値段が…
50,600円
結構な値段がします。ちなみにスエードのものだと30万円するものも…
ですが、ネットで探すと3万円台から見つかります。おそらく並行輸入品です。
定番のネイビー、ベージュ、ブラックをお探しの方は断然ネットで購入した方がお得です。
まとめ
バラクータG9はいかがだったでしょうか。
ダサいと思ってた方はカッコよく思えてきたのではないでしょうか。
といっても世間一般のイメージではダサい感じは否めないとは思います。
それでも着こなし次第では、大人っぽい印象になります。
また、元々はゴルフウェアということで機能面も優れています。春秋の肌寒い時期には重宝するジャケットです。
定番アイテムとして長年愛されてきたモデルですので、一着は手に取ってみてはいかがでしょうか。
ということで今回はこの辺で。