- 革靴ってどうやって選べばいいの?
- 高級革靴を買うなら失敗したくない
- 後悔しない選び方が知りたい
満を辞して高級革靴を買う。買うなら絶対に失敗したくないはず。
ではどうやって選べば良いのか?
選び方は…
- 用途を考える
- ブランド・予算を考える
- サイズ・ラストを選ぶ
- 購入検討する
この順で選ぶと失敗は少ないです。
革靴歴5年の私が成功と失敗を繰り返して考えました。言ってしまうと基本的な選び方。しかし、実際の買い物では一目惚れというのもあります。
どんなに好きなデザインを見つけたとしても革靴の場合、サイズやフィット感が合わないと選ぶべきではありません。
きちんとした順序で選ぶことで失敗と後悔がない革靴を選ぶことができます。
この記事では革靴の選び方について徹底解説していきます。革靴選びの参考にしてください。
革靴の選び方
まずは革靴を選ぶ際の簡単な流れを紹介していきます。
- 用途を考える
- ブランド・予算を考える
- サイズ・ラストを選ぶ
- 購入検討する
大まかにはこんな流れで決めていきます。
それぞれ詳しく紹介していきます。
【革靴選び】用途を考える
まず失敗しない革靴選びで必要なのが…
用途を考えることです。
用途に合わなければ結局履かなくなってしまいます。それが後悔に繋がるのです。なので用途を考えることは重要です。
用途は大きく分けると3つ
- ビジネスシーンで主に履く
- カジュアルシーンで主に履く
- オンオフ兼用で履く
そして用途を決めると自ずとフォルムやデザイン、革、色が決まっていきます。
それぞれの用途で何を選べばいいのか見ていきましょう。
ビジネスシーンで主に履く
デザイン・フォルム
ビジネスシーンで主に履く方はドレスシューズを選ぶといいでしょう。
ドレスシューズは主に内羽根式と呼ばれるデザインで装飾が少なめものです。
こんなイメージです。
こちらのデザインはストレートチップまたはキャップトゥと言います。
トゥの部分に横一文字にステッチが入ったデザインとなります。
最もフォーマルなデザインのため冠婚葬祭で履くことができます。
これ以外には…
- セミブローグ(ストレートチップに穴飾りが施されてもの)
- フルブローグ(ウイングチップに穴飾りが施されてもの)
- プレーントゥ(装飾がないもの)
といったデザインから選ぶといいです。
またドレスシューズの場合、フォルムは細身になります。ブランドによって細さというのは変わってきますが、基本的にはノーズが長くなり細身に見えます。
スーツのスタイリッシュさとの相性がいいフォルムです。
革・色
冠婚葬祭を見据えて選ぶのであれば…
黒の牛革
これ一択です。
牛革にもいくつか種類がありますが、牛革の高級素材といえばカーフ。生後6ヶ月以内の仔牛の革です。高級革靴によく使われる革ですので価格は高めです。
その他には成牛の革であるステハイドなど、ブランドや価格帯によって変わってきます。
比較的安価な価格帯のものになるとガラスレザーが使われることもあります。革に樹脂加工したもので、雨に強く光沢感があります。しかし、履き皺からひび割れが起きてしまうこともあり耐久性に難があります。
長く履きたいのであれば、加工がされていない革をメンテナンスして履くことをおすすめします。
冠婚葬祭以外のビジネスシーンで履くのであれば…
茶系もおすすめです。
ネイビー色のスーツとの相性がいいです。ドレスコードが厳しくなければ、セミブローグやフルブローグのデザインを選ぶといつものスーツスタイルの印象が変わります。是非お試しを。
カジュアルシーンで主に履く
デザイン・フォルム
カジュアルシーンで主に履く方フォルムに注意しましょう。
デザインは好みのものでいいと思いますが、カジュアルの場合は外羽根のものを選ぶといいと思います。外羽根の方がカジュアルライクで、かつ、甲のフィット感を調整することができます。
そしてフォルムはトゥがラウンドしているぽってりとしたフォルムを選ぶといいです。
このようなフォルムがいいです。
どうしてもトゥが細いとビジネスシューズのイメージが強くなります。そうなるとビジネスシューズを流用していると思われてしまいます。
トゥに丸みがあるとカジュアル感がでてそんなことにはなりません。
デザインは好みで選んでいいですが、使い勝手がいいのは上の写真のようなプレーントゥです。
その他は…
- Uチップ
- ウイングチップ
- ストレートチップ
- ローファー
- モンクストラップ
などなどがあります。
下記の記事ではさまざまなデザインの革靴が見れるのでデザイン選びの参考にしてください。
革・色
革や色の種類も比較的自由に決めていいです。
- 上質な革にこだわりたいならカーフ
- 耐久性と低価格ならステハイド
- 柔らかさと経年変化を楽しみたいならクロムエクセル
- 雨や傷に強い素材ならシボ革
- 温かみのある素材ならスエード
- 光沢感と独特な履き皺を楽しみたいならコードバン
他にも色々とありますが、自分の好きな革をお選びください。
色に関しては最初に選ぶなら黒か茶色がいいです。どんなコーデにもマッチしてくれるので、間違いない色みです。ブルーやネイビーなどのカラーもありますが、意外と合わせづらかったりして後悔するかもしれません。最初は黒か茶色がおすすめです。
オンオフ兼用で履きたい方
オンオフ兼用で履きたい方は先程のドレスシューズとカジュアルシューズの中間を選べばいいです。
職種によっては履けないデザインがあったりもしますのでご注意を。
失敗したくないなら、デザインはプレーントゥかストレートチップがおすすめです。
フォルムはカジュアル寄りの方がオンオフ兼用で使いやすいです。
なので、カジュアル寄りのフォルムでドレス寄りのデザインになっているのがおすすめです。
【革靴選び】ブランド・予算を決める
ブランドを決めれば自ずと予算が決まりますし、予算を決めれば自ずとブランドが決まってきます。
おすすめは3万円以上のブランドです。
その理由は…
- 革質がいい
- 修理可能な製法
からです。
3万円以上のものにはある程度こだわりのある革が用いられています。牛革で言えばカーフが使われているものもあります。
値段が高くなればなるほど、基本的には良質な革が使われる傾向にあります。革の種類、例えば「コードバン」は10万円以上出さないと買えないものも存在します。
製法はブランドや国によって違ってきます。基本的に修理可能な製法はグッドイヤーウェルト製法と呼ばれるものです。3万円以上の革靴になるとこの製法が用いられることが多くなります。
ということで3万円以上のブランドがおすすめです。
しかしながら3万円以上のブランドは無数にあります。
どんなブランドがいいのか具体的にお教えします。
3万円前後のブランドなら…
- ジャランスリワヤ
- スコッチグレイン
- レイマー
- バーウィック
- ソロヴェアー
などがおすすめです。
どのブランドもグッドイヤー製法が使われており、オンオフ兼用でも使いやすいモデルがあります。最初の本格革靴としてもおすすめです。詳しくは以下の記事で紹介しています。
5万円〜10万円
値段の幅がありますがこの価格帯のブランドを紹介します。
この価格帯になると知名度のある有名ブランドが多くあります。イギリスやアメリカなど老舗ブランドが多く、革靴好きからは一目置かれる存在のブランドが多数です。
イギリスブランドなら…
- チャーチ
- トリッカーズ
- クロケット&ジョーンズ
- サンダース
などなど。創業から100年を超える老舗ブランドたちです。イギリスブランドは作りがしっかりしており長く愛用できます。一生モノとまでは行かなくとも、数十年と愛用できる革靴です。
フランスブランドなら
パラブーツです。
知名度でいったらパラブーツは今や革靴業界でもトップクラスです。革靴に詳しくない方でも知っている方が多いブランド。ラバーソールが採用されており、どちらかと言えばカジュアルよりなブランドです。ですがビジネスでも使えるモデルもあります。
アメリカブランドなら…
- アレンエドモンズ
- グラントストーン
アメリカ靴の特徴は実用的で最初から履き心地がいいことです。特にここで紹介した2ブランドは履き心地がいいです。アレンエドモンズは鉄シャンクを用いず、屈曲性に優れた革靴。歩き心地にこだわっています。
グラントストーンは整形学的なアプローチからラストを製作しており、こちらも履き心地・歩き心地がいいです。
【革靴選び】サイズ・ラストを選ぶ
サイズを選ぶ際の注意点としてはラストによってサイズ感は変わるということです。
これはブランド内のラストによってもサイズ感は異なります。
例えば私の所有するAldenでは…
このようになっています。ラストによって特徴が異なり、右の方がゆとりがあり、左の方がタイトなフィッテイングです。そのため、同じブランド内でもハーフサイズからワンサイズの違いが出ます。
参考までに私の革靴のサイズ感を下記の記事にまとめていますのでご覧ください。
サイズとフィット感の選び方
ここでは具体的な選び方を説明します。
まずお伝えしたいのが革靴とスニーカーのサイズ選びは異なるということです。なのでスニーカーと同等のサイズを選ぶと高確率で革靴のサイズは大きくなります。まずはその点にご注意ください。
なのでスニーカーサイズのワンサイズ小さめを選ぶといいです。といってもスニーカー基準でサイズを選ぶのは危険です。
なぜなら、革靴はラストによってサイズ感が変わるからです。
ではどうすればいいかというと…
まずは革靴専門店に行くことです。
これが手っ取り早く、かつ、正確に自分のサイズを知ることができる術です。
複数のブランドを取り扱っている方が各ブランドでサイズ感やフィット感が違うことを実感できるからです。そして革靴専門店ですと、足のサイズを測るところからスタートし、足にあったサイズを提案してくれます。
試着時に注目する箇所は…
- ボールジョイント(足の幅)
- ヒールカップ(踵のフィット感)
- くるぶしの当たり
- 甲周りのフィット感
この4点を見るといいです。
サイズ表記は目安として見るだけで実際に選ぶ際にはサイズ表記よりも自分の感覚を信じた方がいいです。
フィット感の目安としてはジャストサイズまたはタイトサイズがおすすめ。
その理由としては、革靴は馴染んでくるからです。製法によってはインソールが沈み込むことでハーフサイズほどサイズ感が変わることがあります。またアッパーの革も柔らかくなることで、試着時に違和感のあった当たりなどがなくなっていきます。馴染んでサイズが大きくなる分には紐の締め上げ強さや靴下で調節することができます。
【革靴選び】購入検討
デザインやサイズが決まるといよいよ購入検討になります。
ここで注意するのは…
どこで買うかです。
もちろん好きな場所で買えばいいのですが、購入店舗によって値段が変わってくるのが革靴です。
その理由としては、革靴は海外ブランドが多いからです。
海外ブランドの場合、関税や代理店を通すことで元値+αの値段となります。日本の正規取扱店で購入する場合はこの価格となり、有名ブランドであれば結構な値段となります。
しかしながらショップによっては、並行輸入品として仕入れている場合があります。この場合、価格は正規取扱店よりも価格が低くなります。ものにもよりますが10〜30%ほど安くなるイメージです。
並行輸入品はAmazonや楽天でも取り扱っているショップが多いため、気に入ったモデルが販売されている場合は、並行輸入品を購入するとお得に買えます。
とここまで聞くと実店舗よりもネットで買う方がいいと思いますが、店舗購入もメリットがあります。
それが…
別注品があることです。
有名ブランドは各ショップで別注品が展開されています。定番とは違ったデザインや素材を使っており、その種類は無数にあります。ネットでは購入することはできないため、これは店舗購入のメリットと言えます。
また、店舗購入の場合は実物を見ることができるのも大きなメリットです。
というのも革靴は手作業で作られる部分が多いです。そのため、よく見るとステッチが曲がっていたり、ほつれがあったりする場合もあります。さらに革の質感も微妙に違っていたり、履き心地も微妙に違ったりすることもあります。
この個体差を見られるのも店舗購入のメリットです。
個人的な見解としては…
定番モデルをお得に買うならネット
別注モデルや個体差を見たいなら店舗
といった感じで購入場所を決めるといいでしょう。
まとめ
革靴の選び方はいかがだったでしょうか。
おさらいとして…
- 用途を考える
- ブランド・予算を考える
- サイズ・ラストを選ぶ
- 購入検討する
この順序で選ばれると失敗は少なくなります。
特に用途は重要です。用途を間違えてしまうと、後悔の原因になりやすく結果的に履かなくなってしまいます。
またサイズ選びも重要です。最初に選ぶのであれば、店舗での試着をおすすめします。専門のスタッフからのアドバイスを聞いて選ばれるといいです。
そして革靴を購入した際は合わせてお手入れ用品も揃えるのをおすすめします。
お手入れの方法や必要な道具については下記の記事にまとめていますので、ご覧ください。
ということで今回は革靴の選び方についてでした。
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