グラントストーンというブランドをご存知でしょうか?
まだ日本での知名度が低いですが、海外ではコスパの良い革靴ブランドとしてYouTubeでレビュー動画がアップされています。
そんなグラントストーンのブーツを手に入れたので、今回レビューします。
グラントストーンの中でも定番中の定番モデル。
ディーゼルブーツを紹介していきます。
Grant Stone:グラントストーンとは?
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グラントストーンは2016年創業のアメリカブランド。
革靴業界では比較的新しいブランドです。
Grant Stoneは2016年に米国で誕生した紳士靴ブランドです。しかし、Grant Stoneは数多く存在する新興ブランドの1つではありません。彼らの靴づくりのルーツは、60年前まで遡る必要があります。
1957年、世界的に有名な紳士靴ブランドであるAlden(オールデン)にて、1人の紳士がセールスマンとして働き始めます。
彼の名は、Floyd Gilmore。彼はMr.Aldenと称されるほど、誰よりもAldenについての知識と経験を持っています。(60年のキャリアをもって、2017年末に惜しまれつつ引退しました)
Floydの息子であるRandy GilmoreもまたAldenで長年働いていました。
友人が中国の厦門(アモイ)で経営している製靴工場にて、新たにグッドイヤーウェルト製法の靴づくりプロジェクトを立ち上げるため、Aldenを辞めて、厦門に移りました。それが1995年の事でした。そして、Randyの息子であるWyattもまた靴産業に参入しました。
彼は有名なDW Frommer のビスポークブーツスクールにて靴づくりの勉強をした後、父親のいる厦門の工場にて、インターンを始めました。FloydのAldenでの輝かしい実績と、Randyが育て上げた厦門での製靴技術に木型の開発、そしてWyattの起業家精神と、厦門で実際に靴づくりを行ってきた経験。
彼ら3代にわたり積み重ねられた知識や経験、そして情熱から生み出された紳士靴ブランド、それがGrant Stoneです。
※Getgoingより
実はアメリカの有名ブランド「Alden」とも関わりがあります。そのため展開されているモデルを見ているとどことなくAlden の雰囲気を感じることができます。
また、生産国は中国。つまり中国製。
しかしコストを下げるための中国製ではなく、良い革靴作りをつるための中国製です。この辺は実際に作りを見ていくとその良さがわかると思います。
その他詳しいことは下記の記事にまとめていますのでご覧ください。
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ディーゼルブーツの外観レビュー
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モデル | ディーゼルブーツ |
ラスト | レオラスト |
レザー | クロムエクセルレザー |
アウトソール | ラバーソール |
今回紹介するのはこちらの…
Diesel boots (ディーゼルブーツ)
プレーントゥのブーツでシンプルなデザインです。
そしてレザーは…
クロムエクセルレザー
ホーウィン社製のものでAldenでも使われています。
Front
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トゥは装飾やステッチのないプレーントゥ。
個人的にプレーントゥが好きなので、ブーツもプレーントゥにしました。
プレーントゥはシンプルなのでラスト形状がわかりやすいです。
ブーツなのでカジュアル感がありますが、短靴にすればオンオフ使えるようなエレガントさもある気がします。
個人的には短靴にした場合でもカジュアルスタイルで合わせたいですね。
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もう少し上から見るとこんな感じ。
先程の角度よりも、こちらの角度から見た方が少し細身に見えます。
それでもシュッと細い感じではなく、ボリューム感のあるフォルム。
ブーツの無骨さを活かしつつ、適度にエレガントさがあると思います。
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単純に好みですね
Side
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横から見ると踵部分にもう一枚革が付いています。
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また、トゥのボリュームも抑えられています。ワークブーツなどでは、トゥがぷっくりと膨らんだものや角張ったものも多いです。私はそれが少し苦手なので、このフラットに近いトゥ形状の方が好きです。
そして、靴紐を通すアイレットは4つ。その上の3つはスピードフックとなっています。
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フックと鳩目は真鍮製。
ゴールドが良いアクセントになっています。ブーツの色との合わせが気に入っています。
個人的にブーツはスピードフックが好きです。暇を緩める時に楽ですので。
そして靴紐はレザーです。最初についていたのはこのレザーの紐ですが、もう一つ普通の靴紐がついていました。
Back
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ヒールは適度に絞られておりフィット感がいいです。履き心地については別記事でレビューします。
グラントストーンの靴はグッドイヤーウェルト製法で作られています。このブーツは360°グッドイヤーウェルト製法のストームウェルト仕様。
ウェルトがぐるっと一周しているので、踵部もウェルトがあります。
またストームウェルトになっているので、雨水が入りにくくなります。
天候を気にせずガンガン履くことができます。
Outsole
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アウトソールはスタッド付きのラバーソールです。グラントストーンのロゴ付きで、おそらくオリジナルソールだと思います。
レザーソール仕様もありますが、私は雨の日も履きたいと思ったので、ラバーソールにしました。
スタッド付きのラバーソールと言えばダイナイトソールが有名です。ダイナイトソールと比べると少し柔らかめな感覚です。なのでグリップ力でいうとグラントストーンのラバーソールの方がいいです。
滑りにくいのでショッピングモールなどのツルツルした路面でも歩きやすいです。
レザー
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こちらのブーツの革は…
クロムエクセルレザーです。
ブーツや革製品が好きな方なら聞いたことがあると思います。
クロムエクセルレザーとはオイルがたっぷり染み込んだレザーのこと。これを作っている有名タンナーといえば…
ホーウィン社
グラントストーンでもホーウィン社製のクロムエクセルレザーか使われています。
そしてクロムエクセルレザーの特徴は…
ざっとこんな特徴があります。
オイルがたっぷり含まれているため、最初から独特な光沢感があります。
写真からもわかるでしょうか?
この写真は靴箱からただ出した状態。何の手入れもしていません。それでも…
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おお〜
と思わず声が出てしまうほどの艶感があります。これは実物を見た方が感動します。
次に柔らかさ。これもオイルが含まれていることによる特性です。柔らかいため足馴染みが良く、足を包み込んでくれるような感じがします。
しかし、この柔らかさ故か傷がつきやすいというデメリットがあります。でもご安心を。小傷ならブラッシングするだけで目立たなくなります。
最後は雨に強いこと。アウトドアでも使えるので、天候や場所を選ばず履くことができます。
非常に使い勝手がいいレザーです。
ラスト
グラントストーンではいくつかラストがあります。
その中で定番ラストは…
レオラスト
このブーツにも採用されているラスト。
レオラストの特徴はハイアーチ、開帳足、扁平足の方へ疲労を軽減し足をサポートし安定性を備えたフィット感です。
実際に足入れした最初の印象は…
良いフィット感
これです。
まず踵が絞られているためか、私の踵にフィットします。
トゥはゆとりがあり、窮屈感を感じさせません。
土踏まず部はそこまで押される感覚はありません。
オールデンのラストで例えるならバリーラストとミリタリーラストの中間くらいだと思います。
クセが強いラストではなく、どんな方が履いてもフィットしそうな万能ラストと言った印象です。
履き心地については別記事でレビューします。
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中国製ってどうなの?
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冒頭でも少し触れましたが、グラントストーンは全て中国製です。
中国製に対するマイナスイメージをお持ちの方も多いと思いますが、グラントストーンはそんなイメージを変えてくれます。
これは実物を手に取った瞬間にわかると思います。
思わず…
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すげぇ〜
と声が出てしまいますし、良いものを手にした時の満足感もあります。
正直、アメリカ製と言われたらアメリカ製なんだと思ってしまいます。
なぜならグラントストーンを製作している工場はアメリカの工場に匹敵しており、アメリカのアパレルブランドのOEMも手掛けているからです。
もはや作られているのが中国ってだけでそのクオリティは他の高級革靴ブランドと比べても遜色ないと思います。
なので中国製だからと敬遠せず、まずは手に取って見てみることをおすすめします。
嬉しい付属品
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シューバッグは他ブランドでもよくついてきますが、シューホーンがついてくるのは初めてでした。
小さめのシューホーンで反対側は栓抜きになっています。持ち運びに便利そうなシューホーンですのでカバンの中に忍ばせておくことができます。
グラントストーンの購入方法と価格
グラントストーンは日本の正規販売店GET GOINGから購入可能です。詳しくは下記のオンラインストアをご覧ください。
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試着サンプルやサイズ交換無料などのサービスもあるため是非ご利用ください。
私のように海外在住者はアメリカ本国のオンラインストアから購入可能です。
私は中国在住ですのでアメリカ本国のオンラインストアから手に入れました。
多くの国へ郵送してくれますが、送料と関税は国によって異なりますので注意してください。
ちなみに中国の場合は送料が$50(約5,000円)。関税が216元(約3,000円)でした。
![](https://theoldriver.com/wp-content/uploads/2021/05/98F85A4F-DC32-43EE-9433-89C75240EC4B.jpg)
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関税を取られましたが意外と安かったです
グランドストーンの革靴は日本と海外で価格差があります。これは他ブランドでも同じことです。
日本のゲットゴーイングから購入する場合…
6万円前後です。
デザインや革の種類によって値段は前後します。
そしてアメリカ本国のオンラインストアでは…
$300前後
こちらもデザインや革の種類によって値段は前後します。
![](https://theoldriver.com/wp-content/uploads/2020/12/46EDBB35-5B44-49E0-98A2-F0ADF284FE97.jpeg)
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ちなみにクロムエクセルのディーゼルブーツは$340です。
約35,000円
正直安いです。
このことから海外ではコスパのいい革靴として人気があります。
日本ではやはり関税の影響が大きいため、アメリカの販売価格と比べると高くなります。これは他の欧米ブランドも同じです。
モデルによってはAldenの半額ほどの値段で手に入れることができます。
革はAldenと同様のホーウィン社のものが使われていたり、ラストも似通っているのでおすすめできます。
もしかしたらAldenよりハマるかもしれません。
もし日本のオンラインストアにないモデルが欲しい場合はお取り寄せ可能とのことです。そうなると革の種類やデザインなど選択肢が増えます。是非アメリカサイトのラインナップもご覧ください。
まとめ
グラントストーンのブーツはいかがだったでしょうか?
個人的には求めていたブーツが手に入り大変満足しています。
- ホーウィン社のクロムエクセルレザー
- ボリューム感とエレガントさを兼ね揃えたフォルム
- 履き心地のいいラスト
悪いところが見いだせません。
あえて言うなら入手性が悪いところと知名度が低いところですね。中国国内では販売店がありません。中国生産なのに残念です。
アメリカからの輸送となり、注文から到着まで約2週間かかりました。ブラックフライデーのセール期間と被ったから2週間もかかったのかもしれません。
ちなみに発送から到着は1週間でした。
また日本でもあまり知られていないブランドだと思います。Instagramの投稿を見てもグラントストーンの靴がポストされるのは稀です。まだまだ日本での知名度は低いです。
しかしながら、クオリテイの高さと比較的手の届きやすい価格(高級革靴の中では)なのでこれからに期待したいブランドです。
この記事を読んでグラントストーンに興味を持ってくれたら幸いです。
ということで今回はこの辺で
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