『MAKERS/メイカーズ』コードバンシューズを展開する魅惑のブランド‼︎【日本の革靴ブランド】

コードバンの革靴と聞いた時に、革靴好きなら最初に思い浮かぶのがオールデン。

では次に思い浮かべるブランドは?

と聞かれると…

これは人によって違う意見が出ると思います。コードバンモデルを展開している革靴ブランドはいくつかありますが、それを前面に打ち出しているのはオールデンの他にないのではないでしょうか。それくらいコードバン=オールデンの図式は確固たるものです。

そんな中で、実はコードバンを前面に打ち出しているブランドがあります。

しかも…

日本のブランド

それが…

MAKERS(メイカーズ)

今回はそのメイカーズというブランドは何か。そしてどんなコードバンモデルを展開しているか見ていきましょう。

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MAKERS:メイカーズとは?

デザイナーである手嶋慎がショップスタッフやバイヤーを経験した後に、2009年S/Sよりスタートさせた国産のシューズブランド。 何十年先にも、自身の靴が古着、古靴屋に並ぶに相応しい物造りをバックコンセプトに置き、シンプル且つ印象的な靴を提案し続ける。 現在では、スタイル問わず国内外の様々なショップに販路が拡がっている。 2018年の8月より浅草にアトリエ兼事務所をオープン。

※メイカーズより

皆さんはメイカーズを知っていましたか?

メイカーズは日本のブランド。2009年からスタートしたとあって、ブランドとしては新しいです。正直いうと知名度は低いのではないでしょうか。

私がこのブランドを知ったきっかけは、「コードバンの革靴」というキーワードからです。

冒頭でもお話ししていますが、メイカーズはなんとコードバンを使用したモデルをいくつか展開しています。

しかも…

ホーウィン社のコードバン。

ホーウィン社のコードバンといえばオールデンで使われていることで有名です。それと同等のものがメイカーズでも使われているのです。しかも、レアカラーと呼ばれるウイスキーや幻のカラーと呼ばれているNo.4も使われています。

マジです

「レアカラー」と聞いてピンとこない方に説明すると、コードバンで一般的なカラーはブラックとバーガンディ。ともに色の濃いカラーです。革表面の傷が目立たないように濃いカラーになっています。

つまり、革表面に傷がない選ばれた革だけが色の薄い「レアカラー」と呼ばれるものになるわけです。希少と呼ばれるコードバンのさらに希少な傷のないコードバンを使っています。

これをオールデンで手に入れようとすると…

普通には無理ですね

中古市場で見つけるのが最も簡単な手に入れ方ですが、新品を店舗から手に入れるとなると、その店のお得意さんにならないとだめだとか。しかも、入荷するのに数年待たないといけないとか…

信じるか信じないかはあなた次第です

そんな貴重なレアカラーコードバンをメイカーズでは使用しています。それだけでもコードバン好きからするとたまらないです。

今回はそんなコードバンを使用した、コードバンラインのモデルを紹介していきます。

では見ていきましょう。

V TIP LOAFER

こちらはメイカーズが最初に手がけたコードバンモデル。

ローファーということで普通な感じがしますが、実は珍しいデザインをしています。

それが…

Vチップ

通常のコインローファーも甲にモカ縫いが施されていますが、形状はUチップになっています。

一般的なコインローファー

それがメイカーズのローファーはVチップ。UよりはVに近いシャープなモカ縫いの形状でさらにトゥにステッチがあります。スプリットトゥと呼ばれるもので、こらがあることでさらにシャープな見た目になっています。

このように正面から見るとシャープさがわかると思います。

皺が入るとこんな感じになります。

シャープなデザインに皺が入るとまた違った雰囲気。少し無骨さが入り混じった感じです。

あまり見ないデザインのローファーですので、他とは違ったローファーが欲しい方におすすめです。

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V TIP BLUCHER

シャープな見た目のVチップ。

Vチップといえばオールデンですが、それに似た雰囲気を持ちます。

そしてデザイン的な特徴としてアイレットの数も欠かせません。こちらのモデルは…

7アイレット

靴紐を通す穴の数が7つあります。一般的に4〜6が主流だと思いますが、それが7つ。

写真のように平紐にすると存在感があります。さらにアイレットが多い方が甲のフィット感が良くなるというメリットもあります。個人的にはアイレットが多い方が好みです。カジュアル感が強いので。

こちらはメイカーズとオールデンのVチップを並べた写真。

メイカーズでもオールデンと同様、モディファイドラストが使われています。しかし、ブランドは違うので若干形状に違いがあります。メイカーズの方が幅が広く、ヒールカップが小ぶりな感じがします。

より日本人の足型にあったラストなのではないでしょうか。

モディファイドラストとは?

モディファイドラストを使ったブランドはオールデンが代表的。土踏まずが絞られていおり、アーチサポートがあるのが特徴。本来はハイアーチの方の矯正靴でしたが、現在ではフィット感の良さから履き心地のいいラストとして愛されています。

【関連記事】【革靴】Aldenのモディファイドラストってどんなラスト⁉︎特徴と履き心地を見てみよう。

また、デザイン的にも羽根のステッチから甲のモカ縫いが流れるようにつながっています。流線型で非常に綺麗です。これはメイカーズのラストがなすステッチワークなのでしょうか。

この角度から見ると美しい。流れるステッチワークです。

Vチップ好きの私からするとたまらなく欲しい一足です。

STRAIGHT BALMORAL

内羽根のストレートチップ。

黒のストレートチップといえば、最もフォーマルなデザインです。そのため、スーツスタイルにはいいですがカジュアルスタイルはあまりマッチしないデザインです。

しかし、メイカーズのストレートチップはカジュアルでも履けるようなディティールです。

ストレートチップはトゥの部分に横一文字でステッチが入っているのが特徴。そこにメイカーズはトリプルステッチをダブルで施しています。これによってドレスとカジュアルでも履けるようなディティールにしています。

フォルムもシュッとした感じよりは、少しぽてっとした感じがします。これもカジュアルで履ける要素となっています。細身のジーンズなんかと合わせてもいいのではないでしょうか。

オンスタイルよりのモデルですが、オフスタイルでも活躍してくれるモデルです。

内羽根が気になっている私には欲しい一足です

PUNCHED CAP BLUCHER

外羽根のパンチドキャップトゥ。

ストレートチップにパンチング(穴飾り)が施されたデザインです。全体的なデザインはミリタリーのサービスシューズをもとにしています。

先ほどの内羽根のストレートチップよりもカジュアルライクなモデルですので、カジュアルで履きたい方におすすめモデルです。

そして特徴的なのはアイレットの数。

なんと8つもあります。

平紐にするとすごい存在感。脱ぎ履きが若干めんどくさそうですが、ブーツのような感じがして無骨な印象を持ちます。パンチドキャップトゥのドレス感と8アイレットのカジュアル感のバランスがよくオンオフで活躍してくれるモデルです。

アイレットの数だけでも心を奪われます

PLANE SHOES

やはりコードバンシューズといえばプレーントゥは外せません。コードバン特有の履き皺を堪能できるのに最適なデザインです。

シンプルなデザインであるため、他ブランドの靴と違いがわかりにくくなりますが、メイカーズでは以下に拘っています。

本来のプレーンシューズの要素の一つでもある、甲部分とベロ部分の繋ぎ目を無くししっかりとウエストバンプ部分にも履き皺が入るような作りにし、ベロ裏にはREGINA同様フェルトを縫い合わせてあります。羽根部分は敢えて開き気味に設計し、紐下部分の皺が見えやすいように製作致しました。

コードバン特有の履き皺を考えた、コードバンシューズだからこそのこだわりです。

こんな感じでエイジングすると素晴らしいですね。

皺の入り方は人それぞれ。自分だけの皺をつけられるのはコードバンの醍醐味です。

癖のあるモデルが多いメイカーズの中では、だいぶシンプルにしたモデルです。どんなスタイルでもマッチしてくれる万能モデル。最初の一足としてもおすすめできます。

SINGLE MONK

ストラップで留めるタイプのモンクストラップ。

ストラップがひとつなのでシングルモンクストラップ。

よく見るのはストラップが2つのダブルモンクストラップです。

ダブルモンクストラップ

ダブルモンクはパラブーツやジョンロブで展開されているウィリアムが有名です。

シングルモンクもいくつかのブランドから展開されていますが、コードバンとなるとオールデン以外は見かけたことがないですね。

シングルモンクはストラップが一つのため、甲の面積が広くなります。そのためコードバン特有の履き皺を存分に堪能できます。

写真のような履き皺どうですか?

素晴らしいですね

このダイナミックな履き皺が楽しめるのもシングルモンクの特徴です。

また、スリッポンタイプになるので、脱ぎ履きも楽。ローファーとは違いストラップの金具がアクセントとなり、ローファーよりエレガントに見えます。脱ぎ履きが楽できれい目な靴をお探しの方にはおすすめです。

ROUND TIP OXFD

2019年登場の新しいモデル。

Uチップモデルでこれまでの中でもボリューミーなフォルムです。カジュアル使いに最適なモデルです。

U字に施されたモカ縫いは少し小ぶり。Uチップの代表格であるパラブーツのシャンボードとは違った印象を受けます。なのでシャンボードの代わりになるかといったら微妙です。

【関連記事】【革靴紹介】Paraboot Chambord Review:パラブーツの定番シャンボードを紹介。

シャンボード

メイカーズの方がUチップでもスタイリッシュに見えます。デザインは好みになりますが、すでにシャンボードのようなUチップを持っているのであれば、異なるデザインとして選ぶのもいいと思います。

また、このモデルはメイカーズのコードバンモデルとしては初のゴムソールが取り付けられています。耐久性があり滑りにくいソールなので日常使いに最適です。横から見た時にもソールの厚みがあり、ボリューム感があります。

ジーンズなどと合わせてカジュアル使いがいいと思います。

メイカーズの良さ

すでに冒頭でも述べているようにコードバンの種類の豊富さがメイカーズの良さです。

ホーウィン社のコードバンをブラックとバーガンディ以外から選べるのは正直…

贅沢

手に入れることさえ難しいコードバンを、どの色がいいかなと選べるのは最高です。

特にこのカラー。

幻のカラーと呼ばれる

No.4です。

オールデンで僅かしか展開されなかったカラー。それ故、幻のカラーと呼ばれています。バーガンディコードバンよりも赤みがある色味。これを手に入れられるのは素晴らしい。しかもネットで探すと在庫があったりします。

めちゃくちゃ欲しいです

さらにコードバンはエイジングもいい。特に履き皺はたまりません。

このように新品と並べると一目瞭然。履くことで生まれるこの皺。モコっとした皺。

これぞコードバンって感じですね。

しかし気をつけたいのは、コードバンの皺は元に戻らないこと。形状を記憶するので最初の皺付けが重要です。

皺入れの儀で綺麗な皺を入れるのか。それとも皺入れをせずにナチュラルな皺をつけるのか。

それを決めるのは所有者の特権です

人によって皺が異なるのもコードバンの特徴。自分だけのオリジナルにできるため、愛着が湧きやすいです。

さらにコードバンの光沢も忘れてはいけません。

磨けば光る

この言葉通り、コードバンはお手入れすれば光ってくれます。

これもコードバンが人々を虜にする理由ですね。

また、メイカーズのコードバンモデルは全てグッドイヤーウェルト製法。これはソール交換が可能な製法です。

そのため、ソールがだめになっても大丈夫。アッパーをそのままにソールだけ新しく交換することができます。コードバンを長く堪能することができます。何十年とお楽しみください。

そして、ラストにも注目したいところ。

(左:メイカーズ 右:オールデン)

メイカーズのラストはモディファイドラストが使われています。これは土踏まずの部分にアーチサポートがあるもの。そして幅はゆとりがあります。

日本人向けに改良しており、土踏まずを少し低くし、甲を高く設計しています。海外ブランドの革靴が合わない方には試してみる価値があるラストに仕上がっているはずです。

メイカーズの良さが伝わったと思いますが、では「悪いところは?」と聞かれると…

雨の日に履けないってことですね。

これはメイカーズというよりはコードバンの弱点です。コードバンは水に濡れると染みになりやすいため、極力雨の日には履かない方がいいです。特にレアカラーの薄い色味は染みが目立ちやすいと思います。梅雨の時期や雪の降る冬は出番が少なくなります。雨や雪が多い地域にお住みの方は、気をつけた方がいいですね。

これ以外は特にメイカーズの悪いところはありません。

コードバンシューズが気になっている方は是非メイカーズを検討ください。

まとめ

メイカーズはいかがだったでしょうか。

コードバンといえばオールデンの印象が強い中、日本のブランドであるメイカーズがオールデンと同等のコードバンを使用しています。しかもレアカラーも展開しています。

コードバンが欲しい方には是非検討して頂きたいブランドです。

個人的な一押しは…

パンチドキャップトゥ

やっぱりあのアイレットの数とドレス感のあるキャップトゥのデザイン。この組み合わせにオリジナリティを感じます。ヴィンテージシューズのような出立ちも私の心を掴んできます。

もちろん他のモデルもそれぞれいいです。

皆さんはどれが気になったでしょうか?

といったところで今回はこの辺で

【関連記事】【革靴】コードバン靴を手に入れるならこのブランド5選。

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