今回はAldenのコインローファーを紹介します。
Aldenのコインローファーは人気があり、特にコードバンを採用した986/987は定番品です。
そして今回紹介するコインローファーは定番モデルではなく、BROGUE別注品になります。
何が違うのか、定番モデルの986/987と比較しながら見ていきましょう。
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Alden A9203の仕様
型番 | A9203 |
デザイン | コインローファー |
素材 | コードバン(バーガンディ/No.8) |
ラスト | レイドンラスト |
アウトソール | シングルレザーソール |
別注ショップ | BROGUE |
今回紹介するのはBROGUE別注のコインローファーです。
BROGUEはカルフォルニアにあるセレクトショップ。数多くの別注品を手掛けている有名店です。
購入したのはカリフォルニアの店舗ではなく、中国の深圳にある店舗。詳細については別記事をご覧ください。
では、ここから写真と共に詳細を見ていきましょう。
A9203の詳細
Front
正面から見るとこんな感じです。
オーソドックスなコインローファーです。
ストラップにある隙間にコイン(ペニー)を挟み込んでいたことから、コインローファーやペニーローファーと呼ばれています。
このモデルのモカ縫いは、ハンドステッチではなくミシンステッチ。モカ縫いが立体的ではなく、どこか平面的になります。
また、左右で若干形が違う気がします。右足の靴の方が、若干鋭い感じがします。これもAldenではよくあることだと思います。若干検品が甘い感じがします。それなのに、何が不良なのかわからないリジェクト品が売られていたります。何が基準になっているのでしょうか?フィーリングでしょうか?
それも含めてAldenは好きなんですけどね。
Side
横から見るとこんな感じです。
内側は結構くびれがあります。
こんな感じでくびれていて、なんだかセクシーですね。これはレイドンラストだからでしょうか。
履いた感じは土踏まずを押されている感じはあまりありません。モディファイドラストやミリタリーラストで慣れてしまっているからかもしれませんが…
そして横から見るとコバにも特徴的な点が見られると思います。
それがアンティークエッジです。
ヒールがグラデーションのように若干色が変わっています。
こちらのコバの色は若干赤みのあるような感じです。光に当たるとバーガンディーコードバンの色とマッチしてかっこいいです。
太陽光の下だと、結構目立つ色味をしています。
見ようによっては悪目立ちしているかもしれませんが、個人的には好きな配色です。特別感があります。これぞ別注品の醍醐味ではないでしょうか。
Back
踵には補強のためでしょうか?単なる装飾でしょうか?甲の部分のモカ縫いと同じようにステッチがあります。
ヒールはシンプルになることが多いですが、このようにステッチが施されているのもいいですね。
Outsole
アウトソールはシングルレザーソール。
Aldenのレザーソールは柔らかな印象があります。ソールの返りもよく歩きやすいです。シングルソールですので、横から見た時のボリューム感も抑えられ、スマートに見えます。
また、こちらはレイドンラストが採用されています。
レイドンラストとは…
こちらの表を見ると、ほぼ真ん中に位置しています。
つまり、幅が狭すぎず、広すぎずといったラストです。
チャッカブーツに採用されたりするラストなので、どちらかというとAldenの中ではドレスライクな感じがするラストです。
実際にこちらのローファーもどことなく上品な感じがします。
トゥに向かって細くはなりますが、尖ったトゥにはならず丸みのあるトゥです。そのため、ドレスでもカジュアルでも使える万能なラストのように感じます。
Insole
別注品はインソールのロゴに注目したいものです。
基本的に別注品はAldenの文字と別注ショップのロゴが入ります。
そしてBROGUEのロゴは…
めちゃくちゃかっこいい。
写真のように金色で刻印されていると、最高にCoolです。
いくつか別注品のAldenを持っていますが、その中でもBROGUEが1番かっこいいと個人的に思います。
定番の986との比較
ここでは、Aldenで定番としてある986のコインローファーと比較していきましょう。
型番 | 986 |
素材 | コードバン(バーガンディ) |
ラスト | バンラスト |
アウトソール | シングルレザーソール |
素材とアウトソールは同じになります。
そして、大きく違うのがラストです。
ラストが違えばフォルムも違ってきます。そして、その他にもデザインのディティールが違っているので合わせて見ていきましょう。
ラストの違い
レイドンラスト vs. バンラスト
上がレイドンラスト
下がバンラスト
表からもわかるようにレイドンラストの方がバンラストよりも細身になります。
そのため、モカ縫いの形状も変わってきます。
バンラストだとモカ縫いの垂直下にアウトソールのエッジがきます。
レイドンラストはアウトソールのエッジが見えます。モカ縫いの形状もバンラストに比べるとシャープになっています。
またレイドンラストは先端に少し捨て寸があるので、実際のサイズよりも少し大きく見えます。足の小さい私にとっては、少し大きく見えるのは好みです。
ヒールのデザイン
ヒールのステッチワークが異なります。
A9203の方が存在感があるヒールデザインとなっています。
986は持っていないので、ステッチの違いが履き心地に影響しているのかは不明です。
ということで、簡単に986との比較をしました。
履いてみると
履いてみるとこんな感じ。
ジーンズとの相性もいい感じ。
そして、サイズに関してはus7を選びました。
Aldenはラストによってサイズを変えてます。
バリーラストがus7
ミリタリーラストがus7.5
といった感じです。
バリーラストよりも細身のラストのため、紐靴ならus7.5を選んだかもしれませんが、今回はローファーで紐によるサイズ調整が行えないためバリーラストと同じus7にしました。
サイズは薄手のソックスを履いてぴったり。小指などが当たって痛くないサイズ感です。もしかしたら、インソールが沈み込むと緩く感じるかもしれません。us6.5も試着しましたが、こちらだといっぱいいっぱいな感じ。試着なので履けるには履けたのですが、小指が若干圧迫されており、歩くと痛みに変わりそうなのでやめました。
コードバンは革の伸びが少ない印象があるので、圧迫感が消えない可能性もあります。その懸念があったのでus7にしました。
基本的にローファーもソックスを履いて着用するので、サイズ感の微調整はソックスの厚みで行いたいと思います。
まとめ
BROGUE別注のコインローファーはいかがだったでしょうか。
Aldenのローファーは初。さらにレイドンラストも初です。
前々からAldenのローファーは欲しかったので、気に入ったモデルに出会えてよかったです。
また、もう一点好きになったポイントがあります。(すごい個人的ですが…)
Aldenは型番(A9203)の上に製造番号のような番号がつきます。
こちらを見ると…
9M07 014
この文字列に意味があるのかというと、あります。
先頭の数字は製造年の下一桁を表します。
次のアルファベットは製造月を表します。(A=1月、B=2月…)
数字が9ですので、2019年。
アルファベットがM。Mは13番目のアルファベットなので13月。
13月?
実はMは年をまたいで作製されたことを示すようです。
なので2019年12月〜2020年1月にかけて作られたモノです。
と、ここまでは好きになった理由ではないです。
では何が気に入ったのか?
それは数字です。
単純に私の誕生日と妻の誕生日の数字が含まれているのです。
私の誕生日が7/9。妻の誕生日が7/14。
この数字が製造番号に含まれていました。
妻と一緒に結婚記念日に購入したモノですので、なんだか運命のようなものを感じました。
すごい個人的な理由ですが、意外とこういう理由でモノが好きになることもありますよね。
値段
値段も気になると思いますので。記載しておきます。
こちらは中国の深圳で購入したモノです。
海外は日本より革靴が安い(適正価格)なのをご存知の方も多いと思います。
それは中国にも当てはまり、日本で購入するよりも安いです。
参考までに日本でコードバンモデルは…
約14万円です。
そして今回購入したコードバンのローファーは…
6000元
約9万円です。
結構な価格差がありますね。
BROGUE別注というのもあり、日本で入手できないのも考えるといいモノを手に入れた感じがします。
皆さんも深圳にお立ち寄りの際は、購入して見てはいかがでしょうか。
ということで今回はこの辺で
コメント
コメント一覧 (2件)
コメント失礼致します。
私もBROGUEの別注モデルは沢山所有しており、いつか行ってみたいお店です。
一点だけ、今回ご紹介していたローファーはモカ縫いではなく、ミシンステッチです。
職人が少ないので、モカ縫いからミシンステッチのモデルが増えてきております。
モカ縫いと比べて立体感がなく、平坦に見える事が特徴です。
凄く素敵なブログなので、誤った情報が流れるのが残念だと思いコメントさせていただきました。
どうぞ宜しくお願い致します。
ご指摘ありがとうございます。
こちらのモデルはミシンステッチなんですね。
初めて知りました。勉強になります。
ブログも修正します。
今後もよろしくお願いします。