- レプリカジーンズを探している
- ヘビーオンスが欲しい
- ジーンズ特有のゴワゴワ感が苦手
ヴィンテージを再現したレプリカジーンズは色々とあります。ブランドによって何にこだわるかが微妙に違います。
ディテールを完全再現していたり、再現しながらも現代的にアップデートしていたり。
そんな中で皆さんはフルカウントというジーンズをご存知でしょうか。
再現にあたり注目したのがコットン。
フルカウントでは超長綿のジンバブエコットンを使っています。これにより、コットン100%のデニム生地なのに程よい柔らかさが出ます。
穿き心地が良くなり、ジーンズ特有のゴワゴワ感が苦手な方にも穿きやすいジーンズに仕上がっています。
この記事ではヘビーオンスモデルのフルカウント1108xxを徹底解説していきます。
Fullcountについて
ジーンズが生まれたのは1800年代後半。
炭坑夫や金坑夫など肉体労働者のための作業着として、アメリカで誕生しました。原点は、できるだけ安いコストで丈夫な物を作ろうという実用性重視の発想にありました。
1940年代~50年代になると、ハリウッド映画の影響も相まって、ジーンズは若者を中心にファッションとして穿かれるようになります。それが一般に定着してくると、商業製品として進化し始めたのです。
1960年代~80年代にはアメリカのみならず世界中に需要が拡大し、大量生産により均一化されていきました。
・・・しかし、その過程において何か忘れられていったものはないだろうか?
ジーンズにおけるベストクオリティーとはなんだろうか?現在のジーンズの改良すべき点を追求していくと、答えはおのずと1940年代~50年代に見い出すことができます。
実用性とファッション性を兼ね備え、長く愛用できる物づくりが試されていた時代。FULLCOUNTではそうしたジーンズ本来の良さを求め“物”としての価値を再構築したいと考えました。
ジーンズが人々を魅了する一番の理由は、それを購入し初めて身に付けた時点からジーンズの寿命が来るまでの間、その人の人生と共に輝きを増していくからなのです。
※フルカウント公式HPより
ヴィンテージジーンズを現代に再構築したのがフルカウントのジーンズです。
昔の生地の良さと現代のシルエット、ファッション性を併せ持っています。
そんなフルカウントのジーンズは糸にこだわっています。
ジンバブエコットン
繊維長が細く長いのが特徴です。これにより繊維同士のつなぎ目が少なくなり、柔らかな糸となります。さらに、旧式の力織機でゆっくり織られることで柔らかな生地へとなります。
これについては下記の動画で詳しく解説されています。私はこの動画でフルカウントに興味を持ちました。
フルカウント 1108XXの紹介
フルカウントには5型の定番モデルがあります。
その中で私の所有するのは…
1108XXです。
1108は5型のなかでも人気の高いモデル
太すぎず細すぎず
それゆえ、最初に選ぶには最適なモデルだと思います。
そして数字の後につくXXにも意味があります。
それぞれのモデルにはXXがつくものとつかないものがあります。
例えば…
- 1108
- 1108XX
この違いは生地のオンスです。
数字のみは、13.7oz
XXがつくと、15.5oz となります。
と言うことで、1108XXは15.5ozの生地が厚いモデルとなります。
それでは詳細を見ていきましょう。
Front:オーソドックスな5ポケットジーンズ
1年ほど穿いていますが、まだ色が濃いです。
着用頻度はあまり高くありません。
「じゃなぜ買った?」
そんなことは聞かないでください。欲しかったから買ったのです。
他のジーンズ(リゾルトやオアスロウ)と比べても色が濃いです。
そのため、穿き始めは色が手の平につきます。
「なぜかフルカウントを穿くと手の色が青っぽくなって、血色が悪く見える」
きつめのサイズを選んだので、最初はキツくて血が止まり、手の血色が悪くなっていると思っていました。
しかし、手を洗うと色が取れるので「あっデニムの色か」と気づきました。それくらい色がつきます。わかりにくいですかね。
1年穿いても、まだ若干色がつくのでエイジングが進みにく印象です。
現に写真を見ても色落ちはほどんどしていないように思います。ですが、ヒゲやアタリなどが少しづつ出てきたと思います。
近づいて見てみましょう。
腰回りにヒゲがうっすら
ヒゲがうっすらと現れています。
もう少し色落ちが進むと濃淡としてヒゲがはっきり見えてくるかと思います。
生地が厚い分、メリハリあるヒゲになることを期待しています。
コインポケットのパッカリングはない
コインポケットには特にパッカリングは出ていないです。
これから出てくるのか、出てこないのか今後のエイジングに期待しましょう。
ボタンフライ仕様
1108XXはボタンフライ仕様です。
最初は開閉する時、硬かったです。今は生地が馴染んできたのか、単純に慣れてきたのか開け閉めに苦労しません。
緊急時も対応できます。
Back:特徴的なポケットのステッチワーク
後ろ姿です。
膝裏のハチノスがいい感じに出てきているくらいで、フロントと同様、あまり色落ちはしていません。
ハチノス
こんな感じでハチノスが現れています。
ヒゲと同様に色落ちが進むと濃淡が現れ、かっこよくなるのを期待しています。
バックポケット
バックポケットにはリーバイスに似せたステッチが入っています。
これによってフルカウントのジーンズであることが一目でわかります。
ステッチつきが欲しい場合は、旧モデルを手に入れてください。
右手側のポケットにはスマホを入れているので、ポケットの入り口のステッチがほどけていたり、若干色が落ちています。
ポケットの左側には赤タブがついています。®️の文字が入っています。
革パッチ
革パッチが採用されています。
パッチには2頭の竜がいます。そしてその下には高品質保証と書かれています。品質に自信がなければこんなことは書けませんね。
Lotは型番の1108XX。その横にはサイズ表記があります。
穿き心地は柔らか
まずサイズとしては、ジャストフィットです(ちょっときつめ)。
リゾルトを持っている人にはわかると思いますが、リゾルトを選ぶときのサイズ感で選びました。
理由としては、ジーンズは伸びるからです。
よく縮むと言われますが、これは「リジット状態のものを洗うと縮む」ということです。
そこから穿くことで、ジャストサイズでも数インチ伸びます。なのでジャストサイズを選びました。
最初に穿く時は確かにキツかったです。最後のボタンが閉めれるか閉めれないかのサイズ。これはトイレの時に苦労するなと思いました。
しかし数時間後、トイレの時に意外とすんなり閉められました。数時間でも多少伸びが出てフィットする感じがしました。
さらに15.5ozという生地。厚みがありごわつきがあったり、動きにくさ、座りにくさがあると思いましたが、これもそこまで感じません。
コットン100%の生地ですがストレッチ感がある気がします
ストレッチ素材のようなストレッチではなく、弾力がある感じです。
これが穿き心地の良さに繋がっていることがわかりました。
シルエット
穿いてみるとこんなシルエットです。
太くなく、細すぎるわけでもないシルエット。テーパード感もあまりなくストレートシルエットになります。
いろいろな服に合わせやすいシルエットです。
フルカウントの中でも人気がある理由がわかります。裾は裾上げ済みです。
靴に裾がかからない丈感にしてます。
ちょっと短すぎたかなとも思いましたが、革靴などに合わせるとジーンズ特有の野暮ったさがなくなり、すっきりします。
こんな感じで革靴と合わせてます。
シャツとジーンズと革靴という組み合わせが多いので、これくらいの丈感ですっきりとした印象を持たせるのが私は好きです。
ジーンズに合う革靴を見る
新旧モデルの違い
これまでも多少のマイナーチェンジはあったようですが、今回は大きな変更をしました。
そこで新旧の違いを見ていきましょう。
まず変わっていないのは生地です。
ジンバブエコットンを使った生地で、13.7ozと15.5ozがあります。
次に変更点。
見た目で大きく変わったのは2つあります。
- バックポケットの飾りステッチと赤タブの廃止
- シルエットの変更
バックポケットの飾りステッチと赤タブの廃止
バックポケットのステッチと右ポケットの赤タブがなくなり、匿名性が出てきました。
一見するとどこのジーンズかわかりません。
これは、生地、製法、シルエットで勝負するというこだわりから廃止しています。
ステッチの有無によらず、フルカウントのジーンズはフルカウントのジーンズ。
すでに所有している人達でも、もう一度穿き込みたくなるジーンズに仕上がっているようです。
自信がなければ、アイコンでもあったステッチを廃止することはできませんね
新モデルも穿いてみたくなります
シルエットの変更
パターンを再構築し、各モデルとも新しいシルエットになっています。
大きな変化と書きましたが、実際は穿き比べ比較しないとわからないと思います。
ですが、フルカウント側としては大きな変更点。
よりきれいなシルエットになることは穿く側としても嬉しいことです。
細かな変更点
革パッチ
革パッチの質感が変わりました。
最初からあめ色のような光沢感があります。
縫製
縫製の糸や方法などを変更しています。
素人目からすると気づかない変更点ですが、こういう細かな変更をする辺りにこだわりを感じます。
まとめ
フルカウントのジーンズはいかがだったでしょうか。
個人的にフルカウントは…
アメカジのジーンズ
だと思います。
リゾルトのようなジャケットでも合わせられるようなスタイリッシュさよりも、Tシャツ、スウェット、スカジャンなどに合わせたくなる王道のジーンズです。
もちろん、シルエットは細身のものもありスタイリッシュなシルエットですが、質感的にはアメカジに合うと思います。
穿き心地が良いため、15.5ozでも動きづらさはそこまで感じません。ヘビーオンスに挑戦したい方でもストレスなく穿けます。
ということで、今回はフルカウントのジーンズについてでした。
ではこの辺で
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