はじめに
小学生の頃から眼鏡を掛けはじめ、眼鏡は体の一部のような存在です。
最近はJINSやZoffのような1万円以下で購入できる眼鏡もあります。私もJINSを使っていました。
しかし、今は眼鏡にも多少のこだわりを持ち「良い眼鏡」を掛けるようになりました。
ということで今回は、私の愛用する眼鏡を紹介します。
目次
金子眼鏡
皆さんは眼鏡を掛けていますか?
これを見ている方は、眼鏡を掛けていると思います。
そんな皆さんに質問です。
金子眼鏡を知っていますか?
私が愛用している眼鏡はこの金子眼鏡のものになります。
そして金子眼鏡の中でも職人シリーズというモデルの…
恒眸作です。
職人シリーズとは
職人シリーズというのは、その名の通り職人の名前がついたシリーズです。
金子眼鏡では4種類の職人シリーズがあります。- 泰八郎謹製
- 恒眸作
- 井戸多美男作
- 與市
この中で私が持っているのは…
恒眸作です。
恒眸作とは
恒眸作は職人シリーズのひとつで
山崎恒眸氏によって作られた眼鏡です。
サンプラチナというメタル素材を使っているのが特徴です。また、テンプルにセルロイドというプラスチック素材を組み合わせた眼鏡も作製しています。
私が掛けているのはサンプラチナとセルロイドを組み合わせたモデルです。
ではさっそく見ていきましょう。
恒眸作 T254

こちらが恒眸作のT254というモデルです。カラーはブラックです。
サーモントと呼ばれるデザインで上側がプラスチック素材で下側がメタル素材となっています。
また、ブリッジと呼ばれる鼻の部分はメタル素材、テンプルと呼ばれる耳に掛ける部分の素材はプラスチックとなっています。
素材について
プラスチック素材はセルロイドを使っています。
セルロイドを知っていますか?
プラスチック素材は大きく2種類あり、セルロイドとアセテートがあります。
最近の眼鏡のほとんどはアセテートが使われています。JINSなどの低価格帯のものは全てアセテートです。もちろん数万円するような眼鏡にもアセテートは使われています。透明感があり、軽くて燃えにく特徴があります。
それに対してセルロイドは、アセテート以前に主に使われていた素材です。堅牢で艶があるのが特徴です。しかし、170度前後で発火するという燃えやすい素材でもあります。
もちろん日常生活において燃えやすいわけではなく、工場で作る際に燃える可能性がある素材となります。また、硬い素材である故に加工(磨き)が難しく、職人の手によって磨かれます。
そんなセルロイドを恒眸作では使用しています。
さらにもうひとつの素材がメタル素材のサンプラチナです。
サンプラチナはニッケル、クロム、銀からなる合金です。
身体との親和性に優れ、かつ、耐食性にも優れた素材です。変色もほとんど見られず、白金色に似た光沢を放ちます。
恒眸作の外観
Front

サーモントと呼ばれるデザインです。
ちょっと古臭いデザインかもしれませんが、長く愛せるデザインだと思っています。購入から3年ほど経過していますが、このデザインはお気に入りです。
Side

テンプルにはセルロイドが使われています。セルロイドは光沢感のある素材ですが、使っていくとその光沢は失われていきます。汗や整髪料の油分によって光沢が失われていくようです。
3年も使うと光沢感がほとんどなくマットな質感です。もみあげが当たる部分は白く濁っていたりします。

このように白っぽくなっています。まぁ仕方ないです。
ですが、ポリッシングクリームを使うと光沢が戻ります。詳しくは下記の記事で解説しています。
そして蝶番の部分も見ていきましょう。ここは眼鏡を折りたたむ際に稼働する部分。
下の写真を見ると隙間なくぴったりくっついてることがわかります。
さらに振ってもパタパタとせず、しっかりしています。低価格の眼鏡ですと隙間があったり、使っていくうちにパタパタしてきます。この辺は職人技でしょうか。

Others

見えないと思いますが、耳に掛ける部分には「恒眸作」と刻印されています。新品ですと銀文字で刻印されています。
さらに反対側には「手造」と刻印されています。こちらも見えないと思います。

ちなみに新品ですとこんな感じで見えます。

恒眸作を買うに至るまで
恒眸作を買うに至るまで、あまり眼鏡にこだわりがありませんでした。
そのため、基本的にJINSを使っており1〜2年おきに買い替えていました。買い替え理由は、度数が合わなくなったり、デザインを変えたくなったり、単純に壊れたりなど。
低価格のためか、そこまで愛着はなく、数年で買い換える「消耗品」として使っていました。
また、学生の頃は部活でスポーツをしていたこともあり、眼鏡が壊れるリスクもあることから、高い眼鏡に手を出しづらかったこともあります。スポーツ中に数本の眼鏡を壊したこともあります。
そんな私が恒眸作のような高い眼鏡を買いたくなったのは社会人になってからです。学生の頃よりもスポーツをする機会が減り、眼鏡が壊れるリスクは各段に減りました。また、視力も安定していることもあり、頻繁に眼鏡(レンズ)を変える必要がなくなりました。
良い眼鏡を探していたときに見つけたのが金子眼鏡の職人シリーズです。単純に「職人」というワードに惹かれました。
そこから調べていくとセルロイドやサンプラチナという素材を使い、職人の手で作られていることがわかりました。そういったこだわりを見つけてしまうと、だんだんと欲しくなり、気づけば購入していました。
これまでJINSの1万円以下の眼鏡を買っていた私にとって、恒眸作は高級品でした。
レンズ込みで約5万円。
JINSなら5〜6本くらい買える値段です。
でも数年毎に買い替えてたことを考えると、5万円で長く愛用できるものを1本買う方が結果的には良いのではと思います。
そんなこんなで恒眸作を買い、気づけば3年ほどが経過していました。
これまで不具合はほとんどありませんでした。ひとつあったのはネジが緩みレンズが外れたくらいです。これも、ドライバーで自分で直すことができました。
これからも、体の一部として長く愛用していきたい眼鏡です。
恒眸作の取扱店
恒眸作は金子眼鏡から販売されているものですので、金子眼鏡の直営店から購入することができます。
また、金子眼鏡以外ですと「PORKER FACE」というショップでも取り扱っています。こちらではPOKER FACE別注品もあるので是非チェックしてみてください。
価格は税込で
41,800円(フレームのみ)です。
レンズが1万円〜3万円(レンズの種類によって変動)を考えると
6万円前後で作ることができます。ちなみに私が購入した時よりも恒眸作は値上げしているようです。
職人シリーズは職人が作っているため、職人が引退したら販売は無くなると思います。まだ販売されている内に気に入ったモデルがあったら手に入れてください。
おわりに
金子眼鏡の恒眸作はいかがだったでしょうか。
思えば10年以上前は、眼鏡って結構な値段していましたよね。それがJINSやZoffの台頭によって、眼鏡は安く作れるものに変わってきた気がします。私自身もその波に乗り、低価格帯の眼鏡を使ってきました。そして使い捨ててきました。
しかし、恒眸作に出会うことで眼鏡に対して愛着を持てるようになりました。そして眼鏡は使い捨てるものではなく、長く愛するものであると考えが変わりました。それもそうですよね。
眼鏡は私にとってはなくてはならない体の一部。それを使い捨てるなんてできないですよね。腕が痛いから、腕を捨てようとはならないですし…ちょっと違いますかね。
まぁ何にせよ。
眼鏡っていいものですね。
これが言いたかったです。
ということで今回はこの辺で