中古革靴の良いところ・悪いところ | 購入の際の注意点

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はじめに

皆さんは中古で革靴を買いますか?

私は買います。

私が所有する革靴の半分くらいは中古で購入しました。しかし、中古の革靴に対して良く思わない人もいると思います。

ということで今回は中古革靴について個人的に思ったことを悪いところ、良いところに分けて書いていきます。

この記事でわかること

中古の革靴はどうなの?

私はこれまで8足ほど中古の革靴を購入しました。

そんな私が感じた中古靴の悪いところ、良いころはこちらです。

中古革靴の
  • 安い
  • 新古品がある
  • 廃盤品、レア品がある
  • エイジングされている
中古革靴の悪いところ
  • 汚い
  • 補修・修理が必要
  • サイズ
  • エイジングされている

中古靴の良いところ

中古革靴の
  • 安い
  • 新古品がある
  • 廃盤品、レア品がある
  • エイジングされている

安い

中古ですので定価よりも安いのが相場です。レア品は定価よりも高い場合があります。

数十万円もする革靴もありますので、低価格で購入できるのは魅力です。

状態やブランド、モデルによって、価格は変動します。雑誌やメディアで紹介されるようなブランドの場合はちょっと状態が悪くても良い値段で売られたりしています。特にオールデンのコードバンは値段が落ちにくい印象があります。

逆に(日本で)マイナーブランドの靴ですと需要が少なくなり割安で買うことができます。例えばアレンエドモンズはオールデンと同じくアメリカブランドのアメリカ製です。価格はオールデンよりも低く手に入れやすいと思います。

また、極端に安いものもあります。状態が悪かったり、修理が必要なものが多いです。自分で修復可能なのか、修理屋に頼まなければいけないのかを確認すべきです。

新古品がある

ここで新古品というのは、フリマアプリや中古店にある未使用品(試着程度品も含む)のことをいいます。

数は少ないですが定価よりも安いため狙い目です。定価よりも10%くらい安い印象があります。

未使用品は履き皺が入っていないので自分で一から育てられる楽しみがあります。

廃盤品・レア品がある

廃盤品やデッドストックやレア品と出会える可能性があります。

現行品にはないデザインがあったり、革の質が良かったりします。特にチャーチは、旧チャーチや旧旧チャーチと呼ばれ、プラダに買収される前のモデルは人気があります。

レア品とも出会えるかもしれません。オールデンはレアカラーと呼ばれるものがあり、店舗での購入は難しいです。中古市場で出会える可能性があります。

エイジングされている

これは人によると思いますが、個人的には良いところでもあります。革靴が増えてくると1つの靴に対して履く頻度が低くなってきます。そうなるとエイジングがなかなか進みません。革靴は履きはじめが硬く、履いていくことで足に馴染んできたり、雰囲気が出てきます。履く頻度が低ければ馴染むまで時間がかかります。

しかし、中古靴の場合はある程度履かれているため革が柔らかくなっていたり、履き古された良い雰囲気を持っていたりします。自分でエイジングしたわけではないですが、履きやすさや雰囲気が出ているのをメリットとして捉えることができます。

中古靴の悪いところ

中古革靴の悪いところ
  • 汚い
  • 補修・修理が必要
  • サイズ
  • エイジングされている

汚い

中古品全般に言えることかもしれませんが、中古ということは誰かが履いていたということになります。そのため、見るからに汚いものもあれば、見た目は綺麗でも気持ちとしては汚いと思ってしまうこともあります。

「中古靴を買ったらまずはメンテナンスです」

これが鉄則です。そして革靴の良いところはメンテナンスをすると、それに応えてきれいになってくれます。

補修・修理が必要

状態によっては補修や修理が必要となります。これは買う前にチェックした方がいいです。

  • アウトソールの状態
  • アッパーのキズ・破れ

この2つはチェック項目です。

アウトソールの状態

アウトソールは特につま先と踵の削れ具合を見るといいと思います。あまりに削れていますと、購入してから即交換となることもあります。ソール交換には数千円〜数万円かかります。中古で数千円で手に入れてもソール交換で1万円くらいかかってしまうと、お得感が薄れてしまいます。それを承知の上で購入するのはありだと思います。

また、製法によってはソール交換が不可能なものもあります。グットイヤー製法の場合はオールソール交換が可能です。ソール交換可能な製法かどうか確認した方がいいです。

製法グッドイヤー・ウェルト製法ステッチダウン製法マッケイ製法セメント製法
ソール交換可能可能2〜3回程度可能修理屋による

グッドイヤー・ウェルト製法は高級革靴で使われる製法です。複数回のソール交換が可能ですので数十年履くことができます。

ステッチダウン製法はブーツなどによく使われる製法でこちらもソール交換可能です。ブーツは履くほど味が出るのでソール交換をして長年履くのが良いと思います。

マッケイ製法はイタリア靴に多い製法です。ソール交換は可能ですが、グッドイヤー製法より回数が減ります。

セメント製法はソールを接着剤で貼り付ける製法です。ソール交換は可能ですが、修理屋によってはソール交換対象外となる場合もあります。また、革靴本体の価格が安いため、ソール交換の代金が本体価格よりも高くなる場合があります。

アッパーの状態

アッパーのキズ・破れは見た目に直結するので確認すべき部分です。トゥはぶつけたりしてキズが入りやすい箇所です。小傷程度なら靴クリームやワックスで目立たなくなります。

このようなキズもお手入れによって目立たなくなります。

破れに関しては、履き口や靴内部のライニング(裏地)を確認した方がいいです。破れは自分で修理できないため、修理屋に頼むしかありません。アッパーの破れの場合、修理した後に縫い後が残ったり、補修した革が元の色と若干変わったりして雰囲気が変わるかもしれません。

サイズ

中古靴は基本的には一点ものです。デザインや状態がよくてもサイズがないというのは往々にしてよくあることです。

例えば私のサイズはus7前後です。この辺のサイズは需要と供給のバランスが良く種類が豊富です。ですが、その分価格も少し高い印象があります。そして、ビンテージのデッドストックになると数が少なくなります。

大きいサイズは需要と供給が減るため、種類は少なくなります。しかし、価格が安くなり思わぬ掘り出し物に出会える場合があります。デッドストックも残っている確率が高いように思います。

また、中古の革靴の場合はインソールの沈み込み、アッパーが柔らかくなることでサイズ感が微妙に変化します。ワンサイズくらい変わることもあります。ネットで買う場合はサイズ表記だけでは判断が難しくなります。返品不可の場合も多いため、サイズ感に関しては経験が左右するかもしれません。

エイジング

着用されていた中古革靴の場合、エイジング(経年変化)されています。

着用数回程度のものですとそこまでエイジングされていませんが、履き皺が入っています。特にコードバンの場合は、1回でも着用されると目立つ履き皺が入ります。カーフは革の質にもよると思いますが数回程度の着用では深い皺が入っていません。

数年着用されたものですと、革の種類や質、お手入れ方法などによってエイジングの進み具合はバラバラです。店舗での購入では、直接状態をチェックすることができますが、ネットの場合は写真で判断するしかありません。写真映りで状態がよく見えたり、悪く見えたりもするので、判断が難しいです。

中古靴(革靴)を買う際の注意点

ここでは中古靴を買う際の注意点を書いていきます。

注意点
  • サイズ表記
  • ラスト
  • 革の種類

サイズ表記

これは中古靴に限りませんが、革靴を買う際にはサイズ表記に注意してください。

日本で馴染みのある靴のサイズは「cm」表記です。日本ブランドの革靴ですとcm表記のものもあります。例えばスコッチグレインはcm表記です。

アメリカブランドは「US」表記です。cmに変換することもできますが、USのマイサイズを覚えておいたほうがいいです。例えばオールデンはUS表記です。

イギリス靴は「UK」表記です。US表記とはさいずが異なります。US表記からマイナス1するとUKになりますが、これもマイサイズをUKサイズで覚えておきましょう。

イギリス以外のヨーロッパ靴は「UK」表記もありますし「EU」表記のものもあります。

ウィズも注意しましょう。ウィズは足幅のことでアルファベットで表記されますが例外もあります(トリッカーズは数字表記)日本人はDかEがあいやすいと思います。足幅は人それぞれ違うので、店舗で履き比べておいた方がいいです。

ラスト

サイズの他にラストにも注意してください。ラストはフィット感に直結します。ブランドによっても特徴があり、サイズは同じでもサイズ感が異なる場合も多いです。

中古で探す場合、ラストがわからないこともあります。特にネットで買う際はラストの確認が難しいです。ブランドによってはサイズ表記のところにラストも書いてありますが、消えている場合もあります。たくさんの種類を履いてラストごとのフィット感を把握した方がいいと思います。

革の種類

革靴で主に使われている革は牛革ですが、その他の革も使われています。ネットで買う場合、写真によって革の質感がわかりにくいことがあります。革の種類に関しては以下の記事をご覧ください。

おわりに

個人的に中古革靴の悪いところ、良いところを書きましたがいかがだったでしょうか。

革靴を好きになると欲しいものがどんどん増えてきます。しかし、1足数万円から数十万円する革靴をいくつも買うことは金銭面で難しいです。そんな時に中古の革靴は定価よりも安く5万円以下で購入することができます。

また、中古で探していくと思わぬ掘り出し物に出会うこともあります。それが中古靴を探す楽しみでもあります。マイサイズと出会った時の喜びは最高です。

私は主にフリマアプリで中古靴を探しています。ネットは検索しやすく種類も豊富にあるためおすすめですが、質感やサイズ感がわかりにくというデメリットがあります。店舗でいろんな靴を試着したりしてマイサイズなどを把握した後にネットで買うことをおすすめします。

新品は自分で育てる楽しみがありますが、中古靴は宝探しのような楽しみ方があります。皆さんも是非中古の革靴を探してみてはいかがでしょうか。

では、今回はこの辺で

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