はじめに
寒い冬の必需品といえば、ダウンジャケットではないでしょうか。
カナダグース、モンクレール、ウールリッチなど都会的なデザインでスーツとの相性の良いダウンジャケット(パーカー)は毎年人気があります。
昨今はノースフェイスのヌプシジャケットやバルトロライトジャケットのようなアウトドアよりのデザインも注目を浴びています。
日本のブランドも忘れてはいけません。デサントオルテラインは高品質なダウンを使い、スポーティな見た目ながら洗練されており、スーツにも合わせられるデザインです。
そして、インナーダウンといえば、前回紹介したモンベルです。アウターとしてのイメージがあったダウンをインナー使いできるデザインにしています。
今回紹介するブランドも日本のブランドです。
その名も
NANGA (ナンガ)です。
ではさっそく紹介しましょう。
基本情報

ブランド | NANGA (ナンガ) |
モデル | New City Light Parka |
ダウンの品質 | 760 FP |
ナンガとは
前身は、1941年に創業した横田縫製で、寝具メーカーの下請けとして炬燵布団や敷き布団の製造を手掛けていた。1960年代に入ると大手寝具メーカーの値下げ要請と生産の海外移転が強まったため、技術力を生かし寝袋メーカーの下請けとして寝袋の生産を開始。 その後寝袋も縫製の海外移転が進むと下請けとしての限界を感じた二代目の社長がメーカーとしての独立と独自ブランドの立ち上げを決断。
1990年に有限会社コスモスを設立し、1993年に株式会社ヨコタコスモスに改組した。1995年に社名を現在の『ナンガ』に変更。8,000m峰で屈指の難易度を持ち大量の死傷者を出していたナンガ・パルバット峰の名を冠することで困難に立ち向かう決意を込めたという。 現在は主力の羽毛寝袋のほかにダウンジャケットなどの衣料品、他社ブランド製品やコラボレーション商品なども増加している。
※Wikipediaより
現在は高品質なダウンを使用したダウンジャケットなどを作りアパレル業界でも活躍しています。
今回紹介するのは滋賀県を中心に展開しているセレクトショップ「ボーンフリー」の別注品です。ナンガとボーンフリーは同じ滋賀県の企業。こちらの商品は「SHIGA DOWN」と銘打って販売されています。

首元のブランドタグにはSHIGADOWNと書かれています。
他の部分も見てみましょう。
Front

ジッパーは全て止水ジッパーになっています。ジャケットを開閉するジッパーはダブルジップになっており、下からも開けられるようになっています。
表地は少し光沢のある素材が使われています。そして、この素材にも秘密があります。
表地には、ナンガのオリジナル素材であるオーロラテックスが使われています。防水透湿素材となりますが、雨の中での使用をあまり推奨しません。ダウンは濡れると保温性が低下するからです。小雨や雪の中でなら大丈夫だと思います。

そして、特徴的なのは4つのポケットです。
左右に長く伸びるポケット、胸元の小さなポケットに分かれます。

長く伸びたポケットは2つに分かれています。青丸のポケットは小物しか入りません。小銭入れや鍵などが入れられます。
赤丸のポケットは奥行きがあり、ハンドウォーマーとしての役割もあります。下の方まで伸びてるため、よくあるパーカーのポケットのように手を入れることができます。
しかも、こちらはダブルジップに加え、止水ジッパーとなっております。モノを取り出す時に便利なだけでなく、雨などの水の侵入も防いでくれます。

意外と便利なのはこちらの胸ポケット。小さいように見えて意外と奥行きがあります。
そのため、パスポートや財布、カードなどを入れることができます。リュックを背負った際にも干渉せず、さらに盗まれにくい位置にあるのもいいです。海外では重宝します。
首回り

首回りはこのように立体的に作られています。
そのため、上まで閉めても圧迫感は少ないです。フードの調整をするドローコードは首回りについていますのでここで調整します。

フードは大きめでダウンが入っています。帽子やニット帽をかぶったままでも、問題なくフードをかぶれます。
雪が降って来た時はよくがぶります。また、風が強い時は、ドローコードを使って、フィット感の調整を行えます。細部まで素晴らしいディティールです。
手元

手元はこのようにベルクロ(マジックテープ)で調整します。
冷たい空気が入らないよう手元も閉める必要があります。また、手袋をした際にもサイズ調整ができるのはいいポイントです。
腰回り

腰回りはゴムが入っており、普通に着ても裾が絞られる作りになっています。そのため、下から冷たい空気が入らないようになっています。また、風が強くなればドローコードもありますので、さらに絞ることができます。
細部までこだわりの見えるダウンジャケットではないでしょうか。モデル名にCityと入っていますが、アウトドアでも使えるディティールが盛り込まれています。
続いては、ダウンについてみていきましょう。
ナンガのダウン
ダウンの品質は申し分なく、ナンガのホームページを見るとそのこだわりがわかります。

ダウンの品質
ナンガはヨーロッパ産のダウンを使用し、日本国内で洗浄・精製されて、最上級のクオリティーを保証しています。
こちらのダウンジャケットは760FPのダウンを使用しています。FP(フィルパワー)とは、ダウンの品質を表すような単位です。
フィルパワー指数(FP)
ダウンの測定基準で「ダウンの強度」または「その圧力に対する反発力」を表すもの。760FPとは30gのダウンに通常の圧力をかけて実験した際、760立方インチ反発するということ。FP指数が高いほど良いダウンと言えます。
かさ高性(フィルパワー)
米国のIDFL(国際ダウン&フェザー検査機関)でダウンの品質検査を行い、各フィルパワーをクリアしたダウンのみを使用しています。
※ナンガ公式サイトより
550〜700FPが良質なダウンと呼ばれる中で760FPと言う高品質なダウンをアウターに使っています。
これほどのダウンをアウターに使うと、値段が高くなりますが、こちらのダウンジャケットは42,680円(2019年現在)となっています。
4万円と聞くと高く感じる人もいると思います。そして、この品質で4万円なら安いと思う人もいます。そこで、他ブランドの代表的なダウンジャケットを比較してみました。FPと価格に注目してご覧ください。
各ブランド比較
ブランド | モデル | FP | 価格 |
カナダグース | ジャスパー | 625 | ¥126,500 |
ウールリッチ | アークティックパーカー | 700 | ¥107,800 |
デサントオルテライン | マウンテニア | 700〜750 | ¥101,000 |
ノースフェイス | バルトロライトジャケット | 光電子ダウン FP不明 | ¥60,500 |
モンベル | パーマフロスト | 800 | ¥30,580 |
ナンガ | シティライトパーカー | 760 | ¥42,680 |
※こちらは全て日本国内での販売価格となっております。
ブランド力、表地の素材、ディティールなどもあるため、単純にFPと値段を比較することはできませんが、客観的にそして素人目で見てもこれだけの価格差があります。
どれを選ぶかは皆さま次第ですが、ナンガは品質と価格のバランスが良いと個人的には思います。
そして、モンベルの圧倒的なコスパ感が目立ちます。
まとめ
ナンガのダウンジャケットはいかがだったでしょうか?
個人的には品質と性能、価格の面で非常にバランスの良い製品だと思います。
10万円オーバーのダウンジャケットが欲しいでも値段が…
今流行りのノースフェイスのダウンが欲しいけど手に入らない…
モンベルはいい製品だけど、デザイン的にちょっと…
と考えている方にナンガをチェックして頂きたいです。非常に良いプロダクトであることは間違いありません。
後は試着や実物を見て、納得した上でお選びください。
ナンガのダウンジャケットはここで買える
セレクトショップで買う
ナンガは有名セレクトショップとコラボしています。寝袋は別ですが…
ですので、セレクトショップにもナンガの商品は置かれています。お近くのセレクトショップでご購入ください。
私が購入したモノは「ボーンフリー」と言うセレクトショップです。滋賀県を中心に展開しているショップですのでお近くの方は行ってみてください。また、オンラインストアもありますのでご確認ください。


他にもあるナンガのダウンジャケット
オーロラダウンジャケット
こちらはナンガの定番アイテムです。オーロラテックスと言う防水透湿素材を使っています。ダウンは760FPで、今回紹介したダウンジャケットとスペックは同じです。少しデザインが異なり、ポケットの形状と数が違います。
ナンガ×アーバンリサーチiD
表地にはオーロラテックスを採用。ダウンは760FPです。今回紹介した製品とデザインもほぼ同じです。違うの胸元の2つポケットの有無です。こちらは胸元のポケットがありません。
タキビダウンジャケット
名前の通り焚き火でも使えるダウンジャケットです。ダウンジャケットの表地にはナイロン素材が多く使われていますが、ナイロン素材は火に弱く、焚き火などでの火の粉で穴が空いてしまいます。それを防ぐために、火に耐性のある素材を表地に使っています。しかも、マットな質感ですので焚き火の時だけではなく、普段着としても取り入れやすいです。
ナンガホワイトレーベル 最強ダウン Type1, 2, 3
最強の名に相応しく、これらのダウンジャケットには940FPのダウンがたっぷり入っています。そして、表地は防水透湿素材が使われています。タイプにより、デザインが多少異なります。Type1はオーソドックスなパーカーです。Type2はパーカーのジップが斜めになっております。Type3はフードがないです。
ダウンカーディガン
インナーとして使えるダウンです。770FPで保温性も抜群です。光沢感のある質感です。
ホワイトレーベルもあります。こちらは940FPで、マットな質感です。
ナンガのダウンジャケットはいかがだったでしょうか。いろんな種類があり、用途によって使い分けできます。セレクトショップともコラボしていますので、デザイン面でも使いやすいモノが多いのは良いポイントです。
皆さまも是非ナンガの製品を手にしてみてください。
では、今回はこの辺で
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