浅草を拠点としている日本の革靴ブランド5選

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  • 日本の革靴ブランドが知りたい
  • こだわり持った革靴ブランドが知りたい
  • 日本製の革靴が欲しい
  • 履き心地の良い革靴が欲しい

皆さんは日本の革靴ブランドをいくつ知っているでしょうか?

以外と片手で数えるくらいしか知らないのではないでしょうか?

やはり革靴というのは欧米の革靴ブランドが有名です。

そんな中で日本の革靴というのは、少し注目度が低い感じがあったり、欧米ブランドに比べると見劣りしている印象があります。

しかし、日本の革靴ブランドも欧米の革靴に匹敵するくらいの造り、履き心地、デザインのものがあります。

  • 日本人特有の繊細で丁寧な作り込み
  • 日本人の足型を考えて作られたラスト
  • 欧米の革靴を取り入れたデザイン

この記事ではこういった特徴を持った日本の革靴ブランドをピックアップしました。個人的に注目しているブランドです。

この記事でわかること

日本の革靴ブランド

浅草は日本の代表的な観光地の一つです。

日本らしさを持った街ですが、実は浅草は靴の街でもあります。

靴に関係する工場であったり、部材を卸すお店などが多くあります。

そのため、浅草を拠点とする革靴ブランドもいくつかあります。

今回は浅草を拠点としてる革靴ブランドを紹介していきます。

ブラザーブリッジ

ブラザーブリッジのディレクターである鈴木氏

ブラザーブリッジは大人の普段靴をテーマに高品質な革靴を展開している日本の革靴ブランドです。

ワーク、ミリタリー、スポーツといった流行に捉われない普遍的なを革靴のデザインに落とし込んでいます。

革靴というと高級なもの、ドレスシューズといったイメージがあり、どこかとっつきにくいイメージもありますが、ブラザーブリッジの革靴はそういった感じはありません。

高品質でありながら、カジュアルコーデに馴染むデザインになっており、上質なものを求める大人の普段靴となっています。

ブラザーブリッジの特徴

やはりブラザーブリッジの特徴は…

ワーク、ミリタリー、スポーツ、トラッドといった普遍的なものから革靴をデザインされているところにあります。

ブラザーブリッジを代表するモデル「HENRY(ヘンリー) 」は、スポーツシューズの起源でもある古いアスレチックブーツを元にしています。

見た目はスポーティさや無骨さがありながらも、シャープなシルエットにすることでドレス要素をミックスし、ドレスとカジュアルのバランスをとっています。

また、屈強性にも優れ、履いた時には革靴の硬いイメージを払拭してくれます。

エイジングされたものをみると雰囲気が抜群にいいです。

柔らかな革が使われていることもあり、いろんな箇所に皺が入ります。

スポーツルックな見た目に皺が入り、ヤレた感じがめちゃくちゃいいです。

人気モデルであるため、売り切れになることも多いので、気になる方は早めにチェックした方がいいです。

ブーツは他にも展開があり…

ミリタリーテイストなプレーントゥブーツがあります。

こちらは先芯がなく、ペタッとしたつま先。経年変化も面白いです。

試着をしましたが、履き口がしっかりとしており、履くのに苦労しました。

ガッチリとした固定感がありますが、最初は足首が痛くなりそうな感じはあります。

こちらのモックトゥのブーツは新作。

以前も展開していたようですが、3年ぶりにリニューアルしたモデルです。

こちらも先芯が入っていません。

モックトゥブーツは、割りとボリューム感があって、ゴツいイメージもありますが、先芯がなくつま先が潰れいくので、このモデルに関しては割りとシャープな印象もあります。

そして、短靴としておすすめしたいのは…

こちらのパンチドキャップトゥです。

DALERU(ダレル)というモデルです。

1940年代のUSNサービスシューズをベースにパンチドキャップトゥのデザインにしたものです。

私が所有しているものです

少し丸みのあるシルエットでカジュアル感があり、パンチドキャップトゥにすることでドレス要素も加わっています。

カジュアルコーデにはもちろん、ビジネスシーンでも使うことができる一足です。

ダレルはスエードを使ったモデルもあります。

オリジナルのサービスシューズにはスエードを使ったものはないので、他と差別化を図りたい方はスエードもいいと思います。

ラッドシューズ

2018年からスタートした新鋭の革靴ブランドです。

独自の視点で創出したデザインと、熟練した浅草の靴職人の技術を融合させたGoodyear Welt(グッドイヤーウェルト製法)とHandsewn Welted(ハンドソーンウェルテッド製法九分仕立て) を展開する靴ブランドです。ドレスシューズの中にワークやミリタリーといった様々なディティールを落とし込み、再構築することで、靴全体に変化が生まれ、新しい価値を感じる革靴に昇華するという考えのもと生み出されたのが、The Ruttshoes &Co. です。

ラッドシューズより

ラッドシューズの特徴

ラッドシューズの特徴は…

  • ホーウィン社のコードバンを使用
  • 履き心地と見た目にこだわったラスト
  • ハンドソーンウェルト製法

これらが挙げられます。

ラッドシューズでは、革のダイヤモンドと言われる「コードバン」を使用したモデルがあります。

しかもラッドシューズでは、このコードバンを上の写真の状態から、自分で選ぶことができます。

THE FIVE COUNTという取り組みで、革を選ぶところから始まり、デザインを決め、製法などを決め、オーダーすることができます。

コードバンのカラーもいくつあり、定番のバーガンディーやブラックをはじめ、ブラウン系の色味やグリーン、ブルーといったカラーも選ぶことができます。

コードバン好きならオーダーしたくなるはずです

そして、ラストにもこだわりがあります。

1940年代のミリタリーラストをベースに、“ 曲線の美しい靴 ” を追求して製作した木型です。

メリハリの効いたラスト形状で、曲線美も非常に美しく仕上がっています。

履いた時のフィット感もよく、特に土踏まずの部分はフィット感は素晴らしいです。

そして、このラスト形状をしっかりと表現するために製法にもこだわりがあります。

その製法が…

ハンドソーンウェルト製法です。

名前の通り、手作業で作る方法です。

この製法にすることで、ラスト形状に沿った形になります。

これについては下記の記事で解説しているので、よければそちらをご覧ください。

グッドイヤーウェルト製法でも作っていますが、グッドイヤーウェルト製法とハンドソーンウェルト製法を比べたときに形状に違いが現れます。

左:グッドイヤーウェルト製法 右:ハンドソーンウェルト製法

このように見比べると形状の違いがよくわかると思います。

ハンドソーンウェルト製法の方が、ラストに沿った形状となり、シェイプの効いた形です。

ラスト形状にこだわったことで、そこから製法にもこだわり、より良いものへと進化しています。

この角度からも見ても違いがわかると思います。

左がハンドソーンウェルト製法で作られたものです。

プレーントゥのデザインはシンプルなデザインであるため、シルエットに注目したいところ。

その点で言えば、ラッドシューズのハンドソーンウェルト製法モデルは、非常に美しいシルエットです。

個人的には究極のプレーントゥだと思っています。

そしてラッドシューズのアイコン的なモデルと言えばVチップ。

こちらはコードバンを使っています。

Vチップのコードバンは憧れを持っている方も多いのではないでしょうか。

ラッドシューズはVチップのモカ縫いが独特です。

革に切れ目を入れて、そのサイドを縫うといった独特のモカ縫いになっています。他ブランドでは見たことのないモカ縫いで立体的でありながら形状としてはV字のシャープさを出しています。

他のデザインでいうと、パンチドキャップトゥもあります。

こちらは昔のAldenで採用されていたデザインのようです。

サイドを一直線に伸びるステッチワークが特徴的です。

どのデザインでもラストは共通していて、168Mラストが使われています。

多くのブランドがデザインによってラストを変えている中、ラッドシューズは一つのラストで戦っているのは面白いです。

まだ新しいブランドのため、これからもより良い方向へ進化していくと思います。

レンド

レンドは2013年にスタートしたブランド。ブランド開設と同時にレンドショップもオープンしています。

RENDOは東京・浅草にあるアトリエ兼ショップを拠点に活動するシューズブランドです。

企画はアトリエ内でオリジナルの靴型を製作することから始まりました。靴のフォルムやデザイン、フイッテングの両面において重要な意味を持つ靴型。RENDOの靴は履き心地を一番に考慮し、日本人の足の特微を踏まえ、足形の採寸データをもとに何度も検証を繰り返しながら削り上げられた靴型がベースです。靴の印象を決めるつま先は主張しすぎないバランスのとれた形状を持ち、流行に左右されない上品な足元を演出します。

またその靴型の背景を熟知する制作者が、自らのパタンナーとしての経験と技術をもとに、クラシックな意匠を型紙に落としこむことで、靴型の意図を損なうことなくより一貫性が保たれ、更に洗練されたラインを持つデザインを生み出しました。

RENDOの靴は浅草の熟練した職人技を持つ工場に生産をお願いしています。ブランド名の由来である「連動」をテーマに、自らが企画の段階から何度も工場に足を運び、円滑にものづくりができるよう職人のみなさんと話し合いを重ね、試作と検証を繰り返すことで、よりイメージに近く高いクオリティーを持つ靴が出来上がりました。

熟練した職人の技術で作られたその高品質でありながらも、自社店舗及びインターネット販売に限定することで押さえられた価格は、紳士靴のエントリーモデルとしても、またワードローブの一足として幅広く長くお使いいただけます。

レンドより

レンドの特徴

やはりレンドの特徴は履き心地にこだわっていること。

実際に私も履いてそれを感じました。

デザインも冠婚葬祭で履ける黒のストレートチップから、カジュアルで履けるUチップまで幅広く展開されており、自分の好きなデザインを選べます。

他ブランドで、気に入ったデザインがあったけど履き心地の面で購入に踏み切れないものがあったら、レンドショップに足を運んで、似たようなデザインのものを履いてみると良いかなと思います。

私自身はカジュアルなデザインのものが好きなので、個人的におすすめしたいのは…

  • Uチップ
  • コインローファー

この2つです。

まずはUチップ。

この手のデザインの有名な革靴ですとパラブーツのシャンボードが挙げられます。

しかし、シャンボードは甲が高めに設計されており、甲が低い方からすると合いにくいです。

その点、レンドのUチップは甲が割りと低めに設計されています。

なので、甲がそこまで高くない私が履いても、ちゃんと甲の押さえつけを感じます。甲の押さえつけがあることで、履いた時のフィット感もグッとよくなる感じがします。

なかなか他ブランドのUチップが合わない方はレンドのUチップを試してみる価値はあります。

次にコインローファー。

ローファーもサイズ選びが難しい革靴の一つです。やはり紐がないため、フィット感の調整が行えないという点がネックです。

レンドのローファーは少し細身のシルエット。カジュアルデザインのローファーですが、ドレスの雰囲気も少しあります。

ビジネスシーンでローファーってのも職種によってはNGかと思いますが、オフィスカジュアルが推奨されている職場であれば、履きたくなるデザインです。

そしてフィット感もいいです。

特に甲のフィット感が絶妙です。甲の押さえつけが甘いと脱げやすくなりますし、逆にキツイと甲が痛くなります。

その点でレンドは甲の押さえつけが弱すぎず強すぎずでした。もちろん私の足に対してはというのはありますが…

しかし、こちらのローファーはパターンオーダー品で、オーダーする際に甲のフィット感の調整を行なってくれます。

サンプル靴を試着し、そこで甲周りのフィット感について相談しながら決めるってことができます。

ローファーが足に合わず敬遠してきた方におすすめしたいです。

その他にもフォーマルな靴も数多く取り揃えています。

ビジネスシーンで使える革靴も多いですので、履き心地のいい革靴をお探しの方にもオススメです。

さらに、楽に履ける革靴もあります。

こちらは踵に芯材が入っておらず、全体的に柔らかな履き心地となっています。

サンダルのような気軽さがあり、コンフォータブルな革靴です。

ローリングダブトリオ

浅草に拠点を構えるブーツを中心として革靴を展開しているブランド。

店舗が移転して、モダンで和を基調とした店内になっています。

履き手を思いやる創意工夫がなければ

素晴らしい靴は生まれないと考える。

素晴らしい靴には、ピリピリとした緊張感と、

包み込む様な愛に満ちている。

〜 CRAFTMAN SOUL 〜

職人のこだわりやプライド、

自信が魂となり靴に宿る。

ローリングタブトリオ

ローリングダブトリオの特徴

ローリングダブトリオの特徴はなんといってもユニークなデザイン。

中でも人気があるのは…

コペンというショートブーツ。

コッペパンを連想させるような丸みのあるシルエットが特徴です。

可愛らしいシルエットながら、経年変化すると男らしさが増してきます。

ブーツというとどこか無骨で男らしさを感じるアイテムですが、コペンは程よく愛らしさを加えたような感じがします。

ショートブーツでもあるため、ブーツだけど履きやすいです。

その他にも…

紐ではなく、サイドにジッパーがついたブーツ。

うちばねだけど、どこかワーク感を漂わせるブーツ。

端正な顔立ちで、綺麗めに見えるブーツなど、ブーツのバリエーションは豊富です。

このような尖ったブーツも展開しており、普通のブーツに飽きてきた方はハマるブランドです。

個人的には、そこまでブーツ派ではないので…

このサービスシューズをモチーフにした短靴が気になりました。

先芯がなく、つま先がペタッとした感じ、このあたりにローリングタブトリオのちょっと他とは違うオリジナリティを感じます。

店内にはエイジングされた革靴も置かれているので、経年変化をイメージしながら選ぶのも楽しいです。

しかし、あまり在庫がなかったりするので、スタッフ曰く…

ショールームのような店舗とも言っていました。

気になるモデルがあったら早めにチェックして購入することをおすすめします。

NGSM products

2022年11月に初めて受注会を開いた、新しい日本の革靴ブランド。

店舗はなく、HPもなく、Instagramのみでブランドの情報発信をしています。

まだまだ謎が多いブランドですが、私なりに考察している記事がありますので、詳しく知りたい方はそちらをご覧ください。

NGSM PRODUTSの特徴

NGSMの特徴はなんといってもつま先の形状です。

この丸みのあるつま先は他ブランドにはない、オリジナリティを放っています。

丸みがあることでつま先にボリューム感が出るためカジュアル使いもしやすくなっています。

形状的にはビルケンシュトックに似ています。

これはビルケンシュトックのロンドンというモデルです。NGSMと見比べてもつま先に形状は似ていると思います。

足の方に沿うようなシルエットで、履いた時につま先の圧迫感も少なくなります。

サイドから見るとこんな感じです。

つま先にボリューム感に比べるとサイドは割りとすっきりとした感じに見えます。

また製法は360°グッドイヤーウェルト製法となるため、ヒール部までウェルトのステッチがあります。

ヒールのデザインはTバックというものです。

アメリカ軍のサービスシューズに見られるようなデザイン。

無骨さをプラスした感じがします。

全体的に黒のプレーントゥということでアメリカ軍のサービスシューズの雰囲気がありながら、つま先の丸みが強いことで、柔和な感じも見てとれます。

これまでありそうでなかったような、そんな不思議なデザインです。

まだ発足してまもないブランドであるため、謎めいたところも多いですが、そういった謎があるという部分にも惹かれます。

気になる方はぜひチェックしてみてください。

まとめ

浅草を拠点としている革靴ブランドはいかがだったでしょうか。

今回紹介したブランド以外にも浅草の革靴ブランドはあります。

今回紹介したブランドは、実際に店舗に足を運び、取材ができたブランドを紹介させていただきました。

今後も取材ができたらブランドを追加して紹介していきたいと思います。

ということで今回はこの辺で。

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