- オールデンのサイズ、ウィズが知りたい
- オールデンの型番を知りたい
- オールデンの製造年月が知りたい

オールデンの実物を見たことがある方ならわかると思いますが、オールデンを履こうとするときに見えるこの数字とアルファベットの羅列。
なんとなく、サイズや型番が書いてあるだけで、特に気にも留めない方も多いと思います。
しかし、この数字とアルファベットの羅列を見ることで、型番はもちろんのこと、モデルの特徴や別注品なのかどうか、また製造年月などがわかったりします。
今回はオールデンをこれから買いたい方からオールデンを既に持っている方まで、知っているとタメになる情報をお伝えしようと思います。
Aldenの内側に記された番号

まずはこちらをご覧ください。
こちらに書かれた番号を大きく3つのパートに分けます。
- 左側に記された数字とアルファベット
- 2段になった番号の上段
- 2段になった番号の下段
これらの番号をそれぞれ見ていきましょう。
サイズ表記

まずは左に記された番号。
これは知っている方も多いと思いますが、こちらはサイズ表記になります。
数字がサイズ。usサイズの表記になっています。さらにハーフサイズは1/2のように表記されます。
この靴の場合だと7と1/2と書かれていることから、us7.5となりcmにすると25.5cmとなります。
そしてその下に書かれたアルファベットは、ヒールの大きさとウィズを表しています。
- 上段がヒールの大きさ
- 下段がウィズ
ウィズは幅のことを表し、A,B,C,D,Eといったアルファベットで表されてます。
日本展開モデルの多くはDウィズでショップによってはEウィズを展開しているところもあります。
幅が狭いABCウィズはほとんど見かけません。
そしてウィズが決まるとヒールの大きさが決まります。
製造年月

では次に2段になった番号の上段を見ていきましょう。
こちらは、さらに3つのパートに分けることができます。
- 最初の数字とアルファベットを使った2桁の番号
- その後の5桁や6桁の番号
- スペースを挟んだところにある1桁、または2桁の数字
ここで注目するのは最初の数字とアルファベットを使った2桁の番号です。
先頭の数字は製造年を表す
これは製造年月を表しています。
数字が西暦の下一桁を表します。
この場合だと…
2E
となっているので、2012年、2002年、1992年に該当します。
しかし、西暦の下一桁だけでは、正確な年代がわからないこともあります。
新品の革靴であれば、直近の10年以内からわかりますが、中古品では、それ以上前のものもあったりします。
それらに関しては、状態を見たり、またはインソールのロゴによっても年代を判別できたりもします。
これについては詳しい情報が載った参考資料を載せているので、そちらをご覧ください。

アルファベットは製造月を表す
2E
そして、アルファベットについても見ていきましょう。
アルファベットは製造された月を表しています。
Aから順番に
A = 1月、B = 2月、C = 3月といった感じです。
そのため
J = 9月となり、そこからK = 10月、L = 11月、M=12月となっています。
ではこの番号から、製造年月を確認してみましょう。

9M
ここで、9は西暦の下一桁を表しています。
そのため、1999年、2009年、2019年といった西暦が候補に上がります。
この靴は私が2020年に購入したものなので、この靴の製造年は2019年であることがわかります。
そしてMは製造月を表すので、Mは12月となります。
そのため2019年12月に製造されたものということがわかります。
製造年月が分かったところで、何?ってこともありますが、意外と造られた時がわかるアイテムって愛着が湧く気がします。
皆さん、ぜひ確認してみてください。
型番

では次に下段に記された番号を見ていきましょう。
こちらに記された番号は型番です。
番号が一つ違うだけで、カラーやラスト、デザインなどが変わったりするので、購入の際はこちらも併せて確認しておくといいでしょう。
特に中古品やネットでの購入の際は、モデルの仕様がわかる部分ですので、ぜひ型番の意味を知っておくといいでしょう。
型番は数字とアルファベットになっています。
大きく分けると
- 数字のみの型番
- アルファベットが先頭につく型番
- アルファベットが末尾につく型番
- アルファベットが先頭と末尾につく型番
このように分けられます。
多くのモデル、特に定番モデルは数字のみが記載されています。
数字はある一貫性がありますが、必ずしも全てのモデルに当てはまるわけではありません。
【例】975の場合

例えば、975という型番。
975は
デザインがロングウイングチップ、ラストがバリーラスト、素材がバーガンディコードバン、ソールがダブルレザーソールとなります。

そして、ここから派生して9751というモデルがあり、素材がブラックコードバンになります。
さらに9753になると素材がブラックカーフになります。
その他にも97何何といった型番のものがあり、それぞれ素材やソールなどが変わってきます。
厳密に分かれているわけではありませんが、ある程度の一貫性は見て取れます。
型番の先頭と末尾につく型番について

そして、型番の先頭と末尾につくアルファベットにも意味があります。
- A =基本的に日本を除くすべてのアジア
- D=米国
- G=カナダ
- M=ヨーロッパ
- N=日本
となります。
また、全てのアルファベットが把握されているわけでもないので、ここでは分かっているものを紹介します。
- C=コマンドソール
- D =ダイナイトソール[はい、オールデンは以前にダイナイトを使用しましたが、非常にまれです]
- F=フレックスウェルト
- H=スピードフック
これらが代表的です。
この中でも、CとFは別注品によく見られます。

ゴツゴツしたラバーソールのコマンドソール

オイルが含まれて屈曲性に優れたフレックスソール。またはウォーターロックソールとも呼ばれています。
ダイナイトソールも以前は使われていたようですが、現行モデルで見ることはありません。

Hのスピードフックはブーツに使われています。
別注品の型番の秘密

さらに別注品は、アルファベットの次に4桁の数字があり、それにも意味があります。
例えば…
D7507F
この靴の場合
D 7 5 07 F
というように分けることができます。
アルファベットは先ほども言ったように
Dはアメリカ別注を表し、Fはフレックスソールを表します。
そして数字に着目すると
左から1桁目の7は最初に作成された年の下一桁を表します。そのため、この靴は2017年、もしかしたら2007年に初めて作成されたことになります。
そしてこの数字は、この後に注文されたものにも同様の数字が使われます。
続いて左から2桁目の5という数字。
これはデザインを表しています。
- 1=タッセルモカシン
- 2 =その他のすべてのスリッポンローファー(LHSを含む)
- 3=全ての内羽根
- 4 = 外羽根プレーントゥ
- 5 =外羽根ストレートチップとウィングチップ
- 6 = 外羽根Vチップ、mocc toe、NST
- 7 =チャッカブーツ
- 8 =プレーントゥブーツ、ストレートチップブーツ、ウィングチップブーツ
- 9 =モックトゥブーツ、NSTブーツ
このように分かれています。
5は
外羽根のストレートチップを表しており、実際のモデルも外羽根のストレートチップとなっています。

続いて、左から3桁目と4桁目の数字の07
これは製造された年とその地域で何番目に作成されたかの通し番号となります。
つまり、D7507fの場合、
最初の2桁D7はアメリカと2017年を表しているので、2017年のアメリカで7番目に作られたモデルとなります。
知ってどうなるかはわかりませんが、豆知識として覚えておくと面白いかもしれません。
中古市場などで購入する際は、こういった型番に注目して、どこでどの年代に作られたモデルなのかなどを知ることができます。
まとめ
ということで、オールデンに記された番号を紐解いてきました。いかがだったでしょうか。
最後の方は結構マニアックな情報なので、知らなくてもいいかもしれませんが、オールデン好きの方なら知っておいて損はないかなと思います。
今回紹介した情報についてはAlden model projectというサイトを参考しました。
もし、ここは違うと思ったことがありましたら、コメント欄でお知らせください。また、紹介されなかった情報をお持ちの方がいましたコメント欄で教えてください。
ということで今回はこの辺で。
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