Aldenを選ぶなら、コードバンか?カーフか?どっちがいいのか徹底比較

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  • オールデンが欲しいけど…
  • コードバンが良いの?
  • カーフが良いの?

オールデンを選ぶ際に迷うのが、素材ではないでしょうか。

オールデンといえばコードバンのイメージが強く。多くの方が選ぶはず。しかしコードバンは雨に弱いという弱点があるのも事実。

ではカーフはどうでしょうか。

カーフは牛革の中で高級素材。コードバンに比べると雨にも強いです。しかし、多くのブランドが扱っている革のため特別感は少ないです。

「どちらが良いのか?」というのは人の好みによります。

ですが、私一個人の意見を言うならば…

最初に買うべきオールデンは、コードバンです。

コードバンなくしてはオールデンの本質を味わうことができないと考えるからです。

そして、カーフはコードバンの次に買うのが良いです。

カーフはコードバンに比べると柔らかい素材。オールデンの履き心地の良いラストと相性が抜群です。

コードバンよりも実用性に優れているため、靴の本質が見えてきます。

コードバンとカーフの両方を持つ私がたどり着いた答えは以上です。

この記事では、コードバンとカーフについて徹底解説します。最終的にどちらを選ぶかは読者の皆さん次第です。ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

Aldenについて

オールデンについては、解説記事もありますので…

簡単に言うと

  • 1884年創業
  • アメリカのブランド
  • 医療用矯正靴を作っていた
  • ホーウィン社と蜜月関係

となります。ここでは詳しく言及しないので詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

オールデンについて知る

オールデンは100年以上もの歴史がある革靴ブランド。アメリカで創業し、今もアメリカで生産されています。

同じくアメリカの企業であるホーウィン社ホーウィン社は革を作るタンナーで、コードバンを製造している数少ないタンナーの一つです。そのコードバンをオールデンでは使っています。

今ではコードバンはオールデンを象徴するような革です。

しかし、オールデンはコードバン以外の革も使います。

それは革靴の素材の代表格である…

牛革です。

今回はそんなオールデンのコードバンと牛革の比較をしていきましょう。

所有するオールデン

コードバンとカーフ(牛革)の比較をするには、やはりその靴を持っていないといけませんよね。

ということで、ここでは私の所有するオールデンを簡単に紹介します。

ズバリ所有するオールデンの数は…

7足

そして革の素材の内訳は…

  • コードバンが3足
  • カーフが4足

となります。

それぞれの靴の詳細は上のレビュー記事をご覧ください。

ということで私はコードバンとカーフの両方を所有しています。

どちらが良いのか?どちらも良いのか?メリット?デメリット?などなどこれから見ていきましょう。

コードバンのオールデン

ここではコードバンについて見ていきましょう。

まずはコードバンの良いところと悪いところ。

良いところ
悪いところ
  • 光沢感
  • うねるような履き皺
  • 希少性・レア度
  • 雨に弱い
  • 手入れが面倒
  • 皺入れするか迷う
  • 高価

これが個人的に思う良いところと悪いところです。

ひとつづつ見ていきましょう。

コードバンの良いところ

良いところ
  • 光沢感
  • うねるような履き皺
  • 希少性・レア度

光沢感

コードバンの特徴の一つが…

独特な光沢感です。

革靴はワックスをつけ鏡面磨きをすると光らせることができます。しかし、コードバンの場合、鏡面磨きをしなくても光沢感があります。

しかも、全体的に光沢感があります。

上の写真からもライトの光を反射する光沢感を見ることができます。これに魅了されコードバンを手にする方も多いです。

磨けば光る。

この言葉が一番しっくりくるのがコードバンだと思います。

この光沢感こそがコードバンを選ぶ大きな理由です

履き皺

コードバンは履き皺も特徴的です。

波打つような、うねるような、そんな履き皺となります。

個体差や皺入れの仕方、履き方などによって、この履き皺は変わっていきます。

新品状態よりも履いた後に大きな変化を見られるのが面白いです。そして、オリジナリティのある靴に変化します。

希少性

コードバンは年々生産量が減ってきています。それに伴って手に入りづらく、さらには価格も上昇傾向です。

また、コードバンの色によっても希少性は変わります。

オールデンでは店頭で普通に販売されているものは…

バーガンディブラックです。

私の所有しているオールデンはバーガンディコードバンです。

これは濃い赤色といった感じで、室内で見ると黒っぽくみえ、屋内で太陽光が明かると赤っぽく見えます。また個体差もあり、造られた年代によっても変わったりするようです。

外で見るとこんな感じです。

光の当たり具合で赤色の濃淡が見て取れます。

外では若干赤っぽく見えます。赤がはっきり見えると服装に合わせ辛い部分も出てくるので、これくらいの濃い赤みが良いのかなと個人的に思います。

私はこの色味が好きです。

室内ですと、これくらい黒っぽくなります。

室内の照明にもよりますが、強い光でないと黒色と見間違うくらいになります。

室内と屋外で色味が変わるため、1足で2度おいしい、そんな感じがします。

さらにレアカラーコードバンの存在もあります。

オールデンではバーガンディとブラック以外のカラーをレアカラーと呼んでいます。

  • ウイスキー
  • ラベロ
  • シガー

などなど茶系の色味や薄い色などがあります。

レアカラーコードバンはレアと呼ばれるだけあって入手が非常に困難です。私も所有していません。

いつかは手に入れたいです。

コードバンの悪いところ

悪いところ
  • 雨に弱い
  • 手入れが面倒
  • 皺入れをするか迷う
  • 高価

水に弱い

コードバンでよく言われるのが…

水に弱い

これです。

コードバンは水に濡れると光沢がなくなったり、染みができたりする素材です。そのため水に弱いと言われています。

水に弱いため、雨の日に履けない。梅雨の時期や雪が降る地域では履くのが難しくなります。

お気に入りの靴が履きたい日に履けなくなる。これはちょっと残念ですよね。

ですが、濃い色味のコードバンでしたら雨でも履けます。推奨しているわけではありませんが…

私はオールデンではありませんがブラックコードバンを持っています。

この靴は雨の日も履いたことがあります。

ブラックですと染みができにくく(目立ちにくく)雨で履いても大丈夫かなと思います。といってもわざわざ雨が降る中履くのは避けたほうがいいと思いますが…

パラブーツのコードバン

こちらが雨の中でも履いたことのあるブラックコードバンです。手入れをしているので目立つ染みや光沢が失われている感じはありません

ブラックコードバンのパラブーツ

手入れがちょっと面倒

これは私にとってはそこまで悪いところではないですが…

コードバンの場合、カーフよりも一手間かける必要があります。それがカッサ棒で革表面を擦ることです。

実はコードバンは起毛素材。スエードような素材です。この起毛している部分の毛を寝かせることでコードバンの光沢が生まれます。

つまりカッサ棒で表面を擦ることで毛が寝て、コードバン特有の艶が生まれることになります。

と言うことでこの一手間がめんどくさいと感じるかどうかになります。

私はお手入れ自体が好きなので、この一手間を楽しんでいます。

皺入れ

コードバンは履き皺が特徴と既に書きました。

この履き皺で靴の表情が結構変わったりします。

  • 左右対称な皺
  • 左右で違う皺
  • 波打った皺
  • 平面的な皺

などなど

所有者によって皺が変わってきます。

そして、この皺をどのように入れるのかが問題となります。

皺入れの儀

この言葉を聞いたことがあるでしょうか。

コードバン所有者なら一度は聞いたことあると思います。

新品のコードバンに対して、最初の履き皺を入れる儀式のことです。皺入れをすることで、左右対称的な皺や波打つような皺を入れることができます。

しかしこれをしない人もいます。自然な皺を楽しむ派です。皺入れをせず、歩いた時にできた皺を楽しみます。この場合、自分の歩き方や足の形によって左右で違った皺ができたり、思いがけないところに皺が入ったりします。

私の場合、最初に手に入れたVチップのオールデンは皺入れをせずに履きました。そのため、左右で違う履き皺となっています。

こんな感じで左右差があります。これはこれで味として受け入れています。

もう一つのコードバンのオールデンは中古で購入したため、前オーナーの履き皺が入っています。

それがこちら↓

あれっ履き皺がない⁉︎…

実はこちらのコードバンはアンラインド仕様で裏地がありません。そのため、シューツリーで伸ばすと履き皺が目立たなくなります。

履くとこんな感じで履き皺が現れてきます。

裏地がなく柔らかすぎるためか、ダイナミックなうねるようなシワではありません。

参考までにオールデンではありませんが、パラブーツのコードバンを所有しています。こちらは皺入れを行い、左右が比較的対称でうねるような皺になっています。皺入れをしたコードバン靴の参考までにご覧ください。

こんな感じの皺だとコードバンらしさが出ますね。

非常にかっこいい皺です。

皺入れをするかしないか、これは人の好みになります。どちらがいいのか。

悩む

悩みすぎて履けなくなるかもしれない。それがちょっと(悩ませる意味で)悪いところかもしれません。

高価

コードバンはとにかく高い。

高い

高い

そう高いんです。

高いのが悪いと言うわけではありませんが、購入する際に妻の了解を得るのが難しくなります…

「10万円以上する靴を買いたい」

こんなことを靴にあまり興味のない人に言ったらどうなりますか?

「無理」

この2文字で終了です。

まぁこれ以上はないです。高いから買いにくい、これも一つの悪いところかもしれませんね。

カーフのオールデン

ここではカーフのオールデンの良いところと悪いところを見ていきましょう。

さっそく良いところと悪いところは…

良いとろこ
悪いところ
  • 馴染みやすい
  • 水に多少強い
  • ヤレ感を楽しめる
  • 普通(希少性が少ない)
  • 高価

正直カーフに関しては悪いところはほとんどありません。

革靴が作られてから、ずっと使われてきた素材。ずっと使われてきたのは良い素材だから。それゆえ悪いところがほとんど見つかりませんでした。あえて言うなら上記の2つです。

と言うことで、まずは良いところから見ていきましょう。

良いところ

良いところ
  • 馴染みやすい
  • 水に多少強い
  • ヤレ感を楽しめる

馴染みやすい

コードバンに比べるとカーフの方が柔らかく感じます。

そのため使い込むことで柔らかくなり、足の形状に合わせて革が伸びてくれます。痛かったところが次第に痛くなくなる。そんな感じです。

特にオールデンのカーフはすごく柔らかい

他のブランドのカーフを何足か所有していますが、イギリス靴は少し硬めで厚みがある感じがします。

それに比べるとオールデンは柔らかくて履き馴染みが早いです。履いた日から足に馴染んでくるように思います。

水に多少強い

カーフは水に多少強い。

多少と書いたのは、完全防水ではないからです。登山靴のようにゴアテックスが挟み込まれていたら、水に強いとはっきり言えるのですがオールデンにはゴアテックス使用モデルはありません。

登山靴にも牛革が使われていることから、カーフ(仔牛革)も耐水性があると思います。また染みもコードバンに比べるとできにくです。そのため水に多少強いと言えます。

ですが私の所有するカーフのオールデンは全てレザーソールです。レザーソールは雨の中歩いていると染み込んできます。そのため完全に雨用として履きたい場合はレザーソールではなく、ラバーソールを選んだ方がいいです。

ヤレ感を楽しめる

ヤレ感

つまり経年変化を楽しむことができます。

コードバンですと光沢があり、長年履いていても綺麗です。綺麗すぎて経年変化がわかりにくい場合もあります。

それに比べるとカーフの方が皺の感じ、色が抜けていく感じなどで経年変化を感じやすいです。

こんな感じで深い履き皺が入り使い古された感じがします。

個人的にはこのヤレ感が好きです。

オールデンは道具のように履いていくのがかっこいいと思います。そんな時にカーフの方が雑に扱える。

いい意味で気を使わなくて履けます。

それがこのような経年変化につながると思います。

コードバンは少し気を使う素材なので、気を使わずに履きたいならカーフの方がいいです。

悪いところ 

悪いところ
  • 普通(希少性が少ない)
  • 高価

普通で高価

革靴の代表的な素材のため、そこまで悪いところは見当たりませんが、オールデンだから思うちょっと悪いところが2つあります。

それが…

普通で高価

そうこれが個人的に思う悪いところです。悪いと言うのはちょっとニュアンスが違う気もしますが…

カーフは基本的に高級革靴ブランドなら珍しくない素材です。

といっても、牛革にはいくつか種類があり、カーフの他にキップやステハイド、スエード、ヌバックなどがあります。

その中でカーフというのは生後6ヶ月以内の仔牛の革で高級素材として扱われています。牛革の中では希少素材です。

ですが、コードバンと比べるとやはり希少性の点でカーフは劣ってしまうように思います。

また、「オールデン=コードバン」という図式もイメージとして先行しているため、カーフって普通じゃんという先入観を持ってしまいます。

さらに値段もなかなかします。

カーフのオールデンは…

約10万円です。

コードバンが約14万円ですので、差は3〜4万円(モデルによって変動)

これを考えるとお買い得な感じもします。

ですがカーフで10万円なら他ブランドでもクオリティの高いもの、低価格のものなどライバルが多く存在します。

そんな中で予算10万円で革靴を選ぶ時、カーフのオールデンがおすすめとは言い難いです。

というのもオールデンは造りが粗い感じがします。

例えば、丁寧な造りが「品質」と考えるのであれば、オールデンよりも丁寧な造りのものは多くあります。その点で10万円出すならカーフのオールデンが絶対いいとは言い切れません。

ですが、造りの粗さを「味」と捉えて、丈夫さを「品質」と捉えるのであればオールデンはおすすめできます。

履いて楽しむ靴としてはオールデンは素晴らしい革靴です。

まぁ何が言いたいのかというと、オールデンのカーフは普通という印象を持ってしまう。オールデンらしさならやはりコードバンだと思います。

コードバンとカーフどちらがおすすめか⁉︎

ここまでコードバンとカーフについて書いてきました。

結局どちらがいいのでしょうか。

個人的に思うのは…

初めてのオールデンなら断然コードバンを選ぶべきです。

オールデンの魅力が詰まっており、他ブランドとの差別化が図れるのはコードバンだからです。

では、カーフはどうなのか。

カーフは2〜4足目くらいに買うのがいいと思います。

おそらく、何足か所有することでオールデンの履き心地の良さを実感してきます。するとコードバンでは履くことのできなかった雨の日にも履きたいと思ってきます。

そうなると考えに出てくるのがカーフ。天候を気にせず、またコードバンほど気を使わなくていいカーフは使い勝手がいいです。そのため、コードバンを経て手に入れるカーフに価値を見いだせると思います。

長々と書いてきましたが、結局最初に言った通り、どちらの素材もいいんです。

  • コードバンを持っているからカーフの魅力もわかる
  • カーフを持っているからコードバンの魅力もわかる

つまりオールデンは魅力的ってことです。

うまくまとまりませんがこんな感じです。

ということで今回はこの辺で

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