はじめに
何足も革靴を履いてくると感じるのが、ブランドやモデルによってサイズ感が変わることです。
このブランドは大きめ、このラストは細めなどなど革靴を選ぶ際に悩みます。特にネットで買う際は試着ができないため、自分が持っている革靴のサイズ感と比べたりします。
店舗で試着をすれば解決するかもしれませんが、人気ブランドは在庫がないことも多いです。
今回は私が所有する革靴のサイズ感をお伝えします。
目次
足のサイズ
靴屋で足のサイズを測ってもらった方なら経験があると思いますが、足のサイズが左右でことなることが多いです。私も若干の左右さがあります。その際は大き方のサイズで革靴のサイズを選んでください。
私のサイズは
24.5〜25.5cmです。
そして、足幅(ウィズ)は
Dです。
靴下の厚みやむくみ具合でサイズが変わります。基本的には25cm前後のサイズを試着し決めます。甲はあまり高くありません。
ということで、次からは私の所有する革靴のサイズを見ていきましょう。
所有する革靴のサイズまとめ
所有する靴の中からパラブーツ、トリッカーズ、ジョンロブ、チャーチ、オールデンのサイズを一覧表にまとめました。

ヨーロッパ靴のサイズ表記はukです。※チャーチは60と書いてありますがuk6と思ってください。
オールデンはアメリカブランドなのでus表記です。
フィット感はあくまで感覚です。
パラブーツのサイズ感
パラブーツは大きめの作りとよく言われますが、シャンボードは大きめの作りです。
特にシャンボードは甲が高くなっており、甲が低い人が履くと羽根が全て閉じます。私もそうです。
甲が低い人の場合、シャンボードは厚手の靴下、または、インソールを入れて履くことをおすすめします。
アヴィニョンはシャンボードに比べると甲が低く設計されており、さらに捨て寸も設けられています。そのため、シャンボードに比べると多くの人にあいやすサイズ感です。シャンボードと同じサイズまたはハーフサイズ下でフィットします。
ラストによって特徴が異なります。ラストに関したは下の記事でまとめています。
また、シャンボードがフィットしなくてお困りの方は、下記の記事を参考にしてください。
トリッカーズのサイズ感
トリッカーズは一足しかないため、トリッカーズの他モデルとの比較はできません。
ちなみにトリッカーズのウッドストックのラスト4497Sはカントリーブーツのモールトン(ストウ)と同じラストになります。
トリッカーズのウィズ表記は数字で表されており、通常は5です。
ウッドストックのサイズ感は薄手の靴下を履くとゆとりがあります。羽根が完全に閉じます。踵も少し大きめに感じ、大雑把なフィッティングのように感じます。
私はウッドストックを履く際は、中厚手の靴下を履きます。トリッカーズはソールが硬めですので、靴下でクッション性を持たせます。また、靴下の厚みで踵や甲回りのフィット感も増します。
薄手の靴下を履く場合はハーフサイズ下げても履けると思います。試着の際は、靴下の厚みにも注意した方がいいです。
トリッカーズの有名モデルであるバートンは所有していませんが、試着したことがあります。バートンのラストは4444ラストでウッドストックのものとは異なります。4444ラストでも4497Sと同様のサイズでフィットしたました。サイズ感は似ていますが、4444ラストの方が土踏まずが若干絞られているので、フィット感がいいです。
ジョンロブのサイズ感
ジョンロブは一足しかないため、ジョンロブの他モデルとの比較はできません。ここでは他ブランドとの比較をします。
まずジョンロブのシャンボードはサイズがuk6でウィズがEです。かなりタイトです。履きはじめは締め付けられる感覚があります。特に小指のあたりが当たっているような感覚です。履いて数十分〜数時間経つと革が馴染むのか、足の感覚が慣れるのか、締め付けられる感覚が和らぎます。
所有する靴の中でフィット感が近いのはパラブーツのアヴィニョンです。アヴィニョンはuk5.5でタイトフィットです。こちらも小指が当たる感じがあります。
ジョンロブのシャンボードはuk6でも羽根が完全に閉まらないのでハーフサイズアップでもよかったかもしれません。中古で購入したのでサイズは選べませんでしたが…
チャーチのフィット感
チャーチは一足しかないため、チャーチの他モデルとの比較はできません。
チャーチシャノンのサイズは60(uk6)でウィズはGです。チャーチのウィズはFとGがあります。Fが普通、Gが幅広となります。私の足幅は広くありませんが、中古での購入のためウィズの選択ができませんでした。
全体的に圧迫感はありません。踵の収まりもいいため、圧迫感がなく靴の中で足が動く感じもありません。ですが羽根は閉じ気味で甲が若干高いように感じます。
自分の足のサイズと同じサイズを選べばフィットするサイズ感だと思います。そして、あまりクセのないラストです。
オールデンのサイズ感

オールデンは6足所有しています。各モデルともラストが異なり、サイズも変えています。
- 【Aldenラストまとめ】15種類のラストと個人的おすすめランキングを紹介[getpost id=”5355″ title=”Aldenのラスト” target=”_blank”]
バリーラストはオールデンで1番使われているラストで幅広のラストです。
モディファイドラストは土踏まずがくびれており、アーチサポートのあるラスト。
ミリタリーラストは土踏まずのくびれがモディファイドラストの次にあり、トゥがラウンドしているラスト。
Truflareラストは昔のラストで現行モデルでは、ほぼ使われていません。バリーラストに近いラストで少し土踏まずが絞られています。
ハンプトンラストはオールデンの中でも細身のラストです。幅が狭く土踏まずも絞られています。
プラザラストは感覚的にはハンプトンラストと同じです。見た目の違いとしてトゥがスクエアになっています。
私の場合、バリーラストはus7です。フィット感はきつい感じもなくぴったりフィットしてます。長時間履いても痛くなるところはありません。us6.5でも履けそうです(実際にus6.5を試着したことがあり、履けました。数分の試着程度ですので長時間履くと痛くなるかもしれません。)
モディファイドラストはus7.5です。少し大きめのサイズですのでバリーラスト同様ハーフサイズダウンで選ぶといいと思います。ですが私の場合、中古で購入したためサイズが選べずus7.5となりました。試着ではus7の方がフィットしていました。また、モディファイドラストはアーチサポートがあるため、土踏まずの位置や形状によってはサイズを変更して選ぶ必要もあります。特徴的なラストのため、まずはショップでの試着をおすすめします。
ミリタリーラストは甲が低くなり、少し小さめの作りです。そのためバリーラストからハーフサイズアップを選ぶとちょうどいいかと思います。私もバリーラストからハーフサイズアップしてus7.5を選びました。またラウンドトゥで幅にはゆとりがあるため、幅広の足型でも対応できるラストです。
Truflareラストの63088はus7.5です。こちらは香港のTasselsというショップで購入し別注品です。初オールデンです。英語での接客と初めてのオールデンでしたのでスタッフの言われるがままにサイズを決めました。結果的には良かったと思います。幅のキツさもなく羽根も閉じません。長時間歩いても痛くなるところはありません。バリーラストに近いラストですのでハーフサイズ下げても履けそうです。機会があれば試してみたいです。
ハンプトンラストとプラザラストのサイズ感はほぼ同じです。両ラストともus7.5です、バリーラストからハーフサイズアップでウィズは同じです。幅がきついことはありません。
プラザラストのD7507Fの場合、長時間歩くと小指が痛くなります。幅がきついわけではありませんが痛くなりました。これはラストの特徴なのかモデルの特徴なのか、はっきりしません。D7505Fはアンラインド仕様でソールも柔らかいです。歩行時に足の屈曲が多くなり、小指が痛くなっているのかもしれません。ハンプトンラストではこのようなことは起きませんでした。
サイズ選びの注意点
サイズ表記にご注意
ブランドや生産国によってサイズ表記が異なりますのでご注意ください。
店舗での購入の場合、スタッフがサイズを確認してくださるので間違えることは稀です。しかし、ネットで購入する場合は自分でサイズを選びます。どのようなサイズ表記かをご確認の上お選びください。
サイズの換算表を下記に示します。こちらは男性のサイズ換算表です。
日本サイズ(cm) | 23.5 | 24.0 | 24.5 | 25.0 | 25.5 | 26.0 | 26.5 | 27.0 | 27.5 | 28.0 | 28.5 |
イギリスサイズ(uk) | 5 | 5.5 | 6 | 6.5 | 7 | 7.5 | 8 | 8.5 | 9 | 9.5 | 10 |
フランスサイズ | 38.5 | 39 | 39.5 | 40 | 40.5 | 41 | 41.5 | 42 | 42.5 | 43 | 43.5 |
アメリカサイズ(us) | 5.5 | 6 | 6.5 | 7 | 7.5 | 8 | 8.5 | 9 | 9.5 | 10 | 10.5 |
特にイギリスとアメリカのサイズ表記が間違えやすいと思います。間違えるとワンサイズほど異なるサイズになりますのでご注意ください。
経年変化によるサイズ感の変化
革靴は経年変化を楽しむことができます。そして、経年変化によってサイズ感も変わっていきます。
- アッパーの革が柔らかくなる
- インソールが沈み込む
この2つの要因によりサイズ感、フィット感が変わってきます。最初にきついサイズを選んだとしても年月と共にフィット感が良くなることがあります。その代表格がJ.M.WESTONです。万力締めと称され、最初にきつめのサイズを選び、徐々に足に馴染ませていきます。もちろんそのようなサイズ選びもいいと思いますが過度にキツイサイズを選んでしまうと履かなくなります。ある程度我慢できる、もしくは最初から痛くないサイズを選ぶのもいいと思います。後々インソールなどで調整することも可能ですので。
きついサイズの場合、ストレッチャーなどでハーフサイズからワンサイズくらい伸ばしたり広げたりすることもできます。もし、選んだサイズがキツすぎる場合はご検討ください。
サイズが大きい場合、インソールで調節できます。ですが踵のフィット感が変わったり、つま先に圧迫感が出てきたりするため、インソールの厚みなどを考える必要があります。私の場合、パラブーツのシャンボードはインソールでフィット感の調整をしています。
このように対策することができますが、過度な調整は革靴にも自分にもストレスになります。適切なサイズ、ラスト、フィット感のものを選んでください。
まとめ
革靴のサイズ感はいかがだったでしょうか。
25cm前後の方は参考にしてみてください。
革靴のサイズ選びはスニーカーのサイズ選びよりも難しいです。特に初めて買う場合は、スニーカー感覚でちょっと大きめを買ってしまうと思います。私もそうでした。大きい場合はインソールなどで簡単に調整は可能ですが、できれば最初からフィットするものを選んでいただきたいです。
高くない買い物ですので、後悔ない革靴のサイズを選んでください。
では、今回はこの辺で