【革靴比較】チーニーのケンゴンとトリッカーズのマットロック。デザインが似ている両モデルの違いを見る。

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はじめに

チーニーのケンゴン。このブログでも紹介したことのある革靴です。また、某YouTubeでも紹介され人気のあるモデルです。

トリッカーズのマットロック。トリッカーズといえばカントリーブーツを想像します。マットロック?あまり聞かないモデル名です。実はこちらのモデルはチーニーのケンゴンと似たデザインのモデルです。

今回はそんな似ている両ブランドのモデルを比較していきます。

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この記事でわかること

ケンゴンとマットロック

まずは問題です。

Q:どちらがケンゴン?どちらがマットロック?

画像の出典:BRITISH MADEトリッカーズHP

正解は…

上がトリッカーズのマットロック

下がチーニーのケンゴン

いかがでしょう。色の違いはあるものの、ぱっと見のデザインは似ていると思いませんか?

どちらとも外羽根式のストレートチップで(正確にはイミテーションキャップトゥ)、シボ革が使われています。

今回はこちらのモデルを比較していきます。

まずは仕様の比較です。

ブランドチーニートリッカーズ
モデルケンゴンマットロック
デザインイミテーションキャップトゥイミテーションキャップトゥ
素材/色シボ革/バーガンディ、ブラックシボ革/ブラウン、ブラック
ソールコマンドソールコマンドソール
製法グッドイヤー製法(ヴェルトショーン仕様)グッドイヤー製法(ストームウェルト)

仕様だけみるとほぼ同じです。デザインに関しては多少異なる点があるので写真を見ながら解説していきます。

※イミテーションキャップトゥとはプレーントゥにストレートチップのようなステッチが入ったデザインのことです。

デザイン比較

まずはデザインの違いを見ていきましょう。

画像の出典:BRITISH MADEトリッカーズHP

Front

ケンゴン

マットロック

上から見たときのデザインはほぼ同じです。イミテーションキャップトゥというデザインです。ラストの違いによる形状の違いが見て取れます。

Side

ケンゴン

マットロック

サイドを見るとステッチのデザインが異なることがわかります。

ケンゴンはアルファベットで表すとVのような感じ。

マットロックがYのような感じになっています。

ステッチがソールまで伸びているかいないかの違いがあります。

また、ケンゴンは2本のステッチです。対してマットロックは3本ステッチと2本ステッチです。ステッチ幅も異なることが画像を見るとわかります。

Back

ケンゴン

出典;Trading Post

マットロック

後ろのデザインにも違いがあります。これは画像を見るとわかりやすいです。ケンゴンは踵の部分に1枚の革が縫い付けられています。6角形のような革です。マットロックにはなく、つるんとした踵のデザインです。

Outsole & Last

アウトソールは共通してコマンドソールが使われています。耐久性が高く登山靴や軍用にも使われているソールです。厚みもありゴツゴツした感じがアウトドア感やミリタイリー感を増します。

また、ソールからラストの特徴を見てみます。土踏まずの部分に注目すると、ケンゴンの方が絞られています。ボールジョイントの幅に関してはマットロックの方が広いです。

足幅が広い方ですとマットロックの方が合いやすいと思います。ケンゴンのラストはミリタリーラストとも呼ばれているので万人に合うと思います。どちらも試着しないとわからないというのが本音ですが…

Leather

革に関しては両モデルともシボ革が使われています。革表面に凹凸のある革で傷がつきにくく目立ちにくい特徴があります。アウトドアシーンでもガンガン使える革です。

革の種類は同じですが展開されている色が異なります。

ケンゴンは

  • バーガンディ
  • ブラック

マットロックは

  • ブラウン
  • ブラック

両モデルとも2色展開となっています。

製法

製法は両モデルともグッドイヤー製法ですが、ケンゴンの場合はヴェルトショーン仕様です。

グッドイヤーウェルト製法とヴェルトショーン仕様について
一般的なグッドイヤーウェルトだとアッパーがウェルトの内側に来るのに対し、このようにアッパーをウェルトの上側に縫い付ける仕様がそう呼ばれています。
ヴェルトショーンはアッパーとの隙間がなくなるため、雨水の侵入や染み込みを防ぎ、独特の存在感を放つように仕上がります。 小石や土埃、そして雨水が入りにくいミリタリーシーンで重宝されてきた仕様です。

BRITISH MADE

このようにヴェルトショーン仕様は水が入りにくい仕様です。

マットロックはストームウェルトになっていますので、こちらも水が入りにくい仕様です。

どちらも、水が侵入しにくい構造となっています。雨が降る中でも履くことができます。

まとめ

ケンゴンとマットロックの違いはわかったでしょうか。

おそらく革靴に興味がない人から見るとほぼ同じです。私もマットロックを見せられて「ケンゴンだよ」と言われたら、ケンゴンだと思うと思います(その逆もあり得ます)

2つを並べ、比較して違いがわかりました。このように違いがわかりにくいモデルは革靴に多いです。

例えばストレートチップ。正直、インソールのロゴを見ないとどのブランドのストレートチップか判別が難しいです。

じゃ「どの革靴も一緒だからどれでもいいじゃん」と言われると、それは違うんですよね。ブランドの歴史とか、表にはわかりにく製法とか履き心地とか。それぞれの革靴に個性がありますからね。

と言った感じで今回はチーニーのケンゴンとトリッカーズのマットロックを比較して見ました。皆さんはどちらが好みでしょうか。

私は…どっちもです笑

ケンゴンは某YouTubeの影響かブリテッシュメイドの販売ページをみると予約販売中となっています。対してマットロックは在庫がまだあるようです。気になる方は販売店やオンラインストアをチェックしてみてください。

では、今回はこの辺で

次回もお楽しみに

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