はじめに
おそらく、最初に欲しいと思った革靴はパラブーツのシャンボードです。
欲しいと思ってから数年経ち、ようやく手に入れました。
どうしてこれまで買わなかったのか。
どうして今回購入したのか。
など書いていきます。
目次
パラブーツシャンボードとは
もはや説明不要なほど革靴界では知名度があります。
多くの雑誌、メディアで取り上げられており、その人気は未だに衰えていないと思います。
どうして人気があるのか?
個人的にはこう思います。
- カジュアルに合わせやすいUチップ
- ラバーソールで滑りにくくクッション性がある
- 雨に強いレザー
- 堅牢な作りで長年履ける
カジュアルに合わせやすいUチップ
こちらがシャンボードのデザインです。
甲の部分にモカ縫いと言われる縫い目があります。これがU字になっていることからUチップと呼ばれています。
また、トゥに向かって細くなっておらず、寸胴的な形状も特徴です。細身の靴はスーツに合いますが、カジュアルな服装に細身の靴だと仕事靴を私服でも着ているような感じになります。
カジュアルな服装だとスニーカーのようなぽてっとしたフォルムの靴の方が合います。その点でシャンボードのデザインは革靴でありながカジュアルな服装に合わせやすい靴だと思います。
革靴というとスーツに合わせるイメージが先行します(少なくとも私はそうです)ですが、こちらのシャンボードはデニムに合わせるなどカジュアルな服装と合わせる人が多いです。
特にリゾルトというジーンズです。
リゾルトのデザイナーである林さんがリゾルトとパラブーツのシャンボードを合わせています。
細身のジーンズにぽってりとした形のシャンボードがよく合います。
ラバーソール
Paraboot:パラブーツ
こちらの記事を読むとパラブーツの歴史がわかります。
そして、パラブーツはラバーソールときっても切り離せない関係性があります。というのも名前の由来がラバーを輸入しているパラ港から来ているからです。
そして、現在のシューメーカーでも珍しいラバーソールを自社生産しているブランドでもあります。ラバーソールに対するこだわりが他ブランドよりも大きい感じます。
特にシャンボードに使われているラバーソールはクッション性に優れています。スニーカーのようなクッション性まではいかないにしろ、革靴の中では優れたクッション性と言えます。
雨に強いレザー
パラブーツに使われているレザーはリスレザーと呼ばれています。
リスレザーの特徴はオイルがたっぷり含まれていることです。
オイルが含まれていると何がいいのでしょうか?
それは、「水に強くなる」です。
オイルは油ですので、水と交わらない性質があります。つまり、オイルが含まれている革は水を弾き、浸透しにくくなります。さらに、水染みもできにくくなります。
雨の日に履ける革靴として重宝します。
堅牢な作り
シャンボードはノルヴェージャン製法で作られています。
登山靴などにも採用されている製法で、水が侵入しにくい特徴があります。アウトドアシューズをルーツに持つパラブーツらしい製法です。
これにより、滑りにくいラバーソール、水に強いリスレザー、水が侵入しにくい製法と3拍子揃った雨に強い革靴となります。
パラブーツは私の革靴のイメージを変えた
シャンボードのにで会う前の革靴のイメージは
こんな感じの黒のプレーントゥやストレートチップ。その時は内羽根式や外羽根式もわからず、どれも同じだと思っていました。
しかし、某ファッション雑誌で紹介されていたシャンボードを見た時、こんな革靴もあるんだと驚き、と同時に革靴ってスーツ以外でも履くんだと思いました。
当時、靴といえばスニーカー。履きやすさと機能性重視でした。でも、「モノ」が好きだった私は機能性があるアウトドアウェアなどに惹かれていました。
そして、シャンボードはアウトドアシューズをルーツに持つことを知りました。雨に強いレザー。滑りにくいラバーソール。耐久性のある作り。
私の心をくすぐる魅力がシャンボードにありました。
買わなかった理由
シャンボードが欲しかったですが、買わなかった。いやっ買えなかった。やっぱりネックとなったのは値段。靴一足に約6万円。当時の私には手が出ませんでした。
それでも試着はしました。だけど、買うつもりのない試着でしたので、フィット感などは気にせず記念試着に留まりました。
ここから時が経ち、パラブーツを買うための試着をしに行きました。そこで、パラブーツの試着をし、シャンボードのフィッテイングを知りました。
そこで感じたことが、
でっでかい。
大きめの作りと聞いていましたが、私の足に対して大きすぎました。というのも、シャンボードは甲高の作り。私の足は甲が高いわけではありません。そのため、シャンボードを履くと羽根が全て閉じてしまったのです。
欲しかったシャンボードを一旦ここで諦めることとなります。
しかし、パラブーツには他にも様々なモデルがあります。Uチップですとシャンボードの他にアヴィニョンというモデルがあります。
シャンボードが合わなかった私。アヴィニョンはというと…私の足に合いました。ということで私はアヴィニョンを買うこととなりました。
【Paraboot Avignonレビュー】フランス本国の人気Uチップモデル。カジュアルスタイルにマッチする革靴。
- 高かった
- サイズが合わなかった
買った理由
シャンボードを諦めきれない私は日々Instagramでシャンボードの投稿に「いいね」を押し続けていました。
また、だんだんUチップの靴が増えてきました。Uチップが増えたといっても、それらは全てスプリットトゥというデザインです。
U字の先端にステッチが入ったデザインです。

スプリットトゥのないUチップはシャンボード以外にもありますが、私は購入しませんでした。心のどこかでUチップはシャンボードと決めていたのでしょう。
時が経ち、お金にも少し余裕が出てきてきました。シャンボードを買えなくもない。しかし、フィッティングが合ってない靴を買うのは如何なものかと買うのを躊躇っていました。
そこで、ある考えに達しました。

中古であれば、新品価格よりも安い。うまくいけば半分以下や1/3以下で買うことができます。
といことで、中古市場を探していました。
中古を買う際に決めていたことがあります。
まず価格が低いこと。具体的には2万以下くらい。
次にマイサイズの6であること。
この2つです。色はなんでもいいと思っていました。
そして、今回2つの条件を満たしたシャンボードを見つけました。
それがこちらです。

価格は
800元(約13000円)
そしてサイズが
6
色は黒です。
条件を満たし、中古靴としてはいい個体であると考え購入しました。
実際に届いて実物を見た感じも良かったです。着用は2年ということですが、目立つ傷もなくパラブーツの緑のタグもきれいに残っています。
ということで、念願のシャンボードを手に入れました。
おわりに
ついにシャンボードを手に入れました。
パラブーツは3足目になります。しかも全部Uチップ。
どんだけUチップ好きなんだよというくらいUチップの靴が増えてきました。靴のデザインが偏っています。革靴あるあるでしょうか。
今回はシャンボードの購入理由などを書きました。
今後の記事では中古のシャンボードの詳細などを見ていきます。
ということで、今回はこの辺で
