- 中古靴を買ったけどちょっと汚い
- どうやってメンテナンスすればいいの?
- 必要な道具は何?
新品で革靴を買うと高いので、中古で革靴を買う方も多いはず。
私も中古で革靴を買うことが多いです。これまで10足以上は中古の革靴を買ってきました。
しかしながら、中古靴は汚いことも多いです。最初にメンテナンスすることは必須です。
基本的には革靴のお手入れ道具一式を持っていれば大丈夫。
この記事ではお手入れ道具から実際の手順まで解説していきます。
- 中古靴のお手入れ方法
- お手入れに必要な道具
- お手入れの手順
中古靴を買ったらまずは外観check
購入前に写真で確認していますが、それだけではわからない部分もあります。届いてから、写真で見えなかったとこに傷があったりもします…
私の場合は、届いた革靴の製造番号が左右で違うことがありました。まぁ許容範囲だったので良かったですが…
ということで外観を見ていきましょう。
外観check!!
写真では割愛してますが、左右見てます。
全体的に見た感じ、目立つ傷はありません。アウトソールもラバーとトゥスチールが取り付けられており、まだまだ履き込める状態です。
嫌な臭いもありません。そこまで履き込まれていない感じがします。
全体的な評価は
Good condition!! です。
では、メンテナンスをしていきましょう。
中古靴メンテナンス
道具を用意する
必要なモノはこちらでも紹介してます。
ここでも簡単に紹介します。
クリーナー
汚れ落としに使います。
アルコール
靴内部の消毒に使います。
デリケートクリーム
革の栄養・保革に使います。
コードバンクリーム
コードバンへの栄養・保革、補色、艶出しに使います。
馬毛ブラシ
埃落としに使います。
豚毛ブラシ
クリーム塗布後のブラッシングに使います。
シューツリー
靴の形状を保つため、皺を伸ばすために使います。
布
汚れ落としと乾拭きに使います。Tシャツの切れ端などでもいいです。
コバインキ
コバの補色に使います。
かっさ棒
コードバンの毛を寝かせるために使います。持ちやすい形状のものをお選びください。
メンテナンス手順
手順は以下になります。
- 靴内部をクリーナーで汚れ落とし
- 靴内部をクリーナーで除菌
- 靴内部にデリケートクリームを塗布
- シューツリーを入れる
- 馬毛ブラシで埃落とし
- クリーナーで汚れ落とし
- デリケートクリームを塗布
- コードバンクリームを塗布
- かっさ棒で整える
- 豚毛ブラシで艶出し
- 乾拭き
- コバインキでコバを補色
靴内部の汚れ落とし
- クリーナー
- 布
クリーナーを布に少量つけ、靴内部を拭いていきます。中古靴ですので、汚れを落とした方が気持ちよく使えます。
靴内部を除菌
- アルコール
- コットン
こちらのスプレーにアルコールが入っています。靴内部をアルコールで除菌します。スプレーした後は女性が使うコットンなどで拭いていきます。
靴内部にデリケートクリームを塗布
- デリケートクリーム
指で塗る
靴内部も革ですので、デリケートクリームで栄養・保革をします。クリームを指に取って満遍なくなりましょう。
シューツリーを入れる
- シューツリー
靴内部の洗浄、保革が終わりましたので、表の革のお手入れをしていきます。シューツリーを入れ、履き皺を伸ばしましょう。
やっぱりオールデンにはオールデンのシューツリー。
馬毛ブラシで埃落としに
- 馬毛ブラシ
馬毛ブラシを使って埃落としをします。豚毛よりも柔らかく毛足が長いので、コバの間の埃などを掻き出すことができます。
クリーナーで表面の汚れ落とし
- クリーナー
- 布
古いクリームを落とします
布にクリーナーをつけ、革表面を軽く拭いていきます。白い布を使うと汚れが付くのでわかりやすいです。革を痛めないよう、ゴシゴシするのではなく、軽く拭きましょう。
デリケートクリームを塗布
- デリケートクリーム
トロトロしたクリームです
デリケートクリームを指に取り、全体的に満遍なく塗り込んでいき、栄養・保革をします。ペネトレイトブラシを使って塗っていくのもいいかもしれません。私はクリームの色によってブラシを使い分けるのが面倒なので指で塗っています。
コードバンクリームを塗布
- コードバンクリーム
コードバン用クリーム バーガンディのクリーム
こちらのコードバンクリームは
キズやひび割れから皮革を保護するために特別に作られたコードバン革専用のクリームです。
保革・栄養効果の高いニートフットオイル(牛脚油)、上品なツヤを生み出すビーズワックスをベースに、コードバン特有のツヤと風合いを保ちます。※サフィール公式サイトより
クリームを塗ると写真の左のように、マットな感じになります。ここからブラッシングしていくと艶が出てきます。
かっさ棒で整える
- カッサ棒
かっさ棒は水牛のツノです。これを使って、コードバンの毛羽立ちを整えます。実は、コードバンはスエードのように短い毛があります。そちらが毛羽立っているとコードバン特有の艶が現れません。かっさ棒で毛羽立ちを整えることでコードバン特有の艶が出ます。
履き皺など艶が出てなかったところを中心にかっさ棒で擦っていきます。そうすると、こんな感じになります。擦った後が見えますね。ここからブラッシングすると艶が出ます。
ちなみに、このかっさ棒は中国のお土産屋さんで買ったモノです。確か10元(160円)くらいで買ったモノ。中国のお土産屋さんで唯一欲しいと思ったモノです笑
豚毛ブラシで艶出し
- 豚毛ブラシ
馬毛ブラシでブラッシングする人もいますが、私は豚毛ブラシでブラッシングしてます。特に理由はないですが…
ブラッシングをすると写真のように艶が出ます。左右で見比べると全然違いますね。
この艶がコードバンの魅力です。
乾拭き
- 布
乾いた布で、革の表面を拭いていきます。余分なクリームを取っていきます。余分なクリームは汚れにもなりますし、ズボンの裾を汚すこともありますので、しっかり拭き取っておきましょう。
コバインキでコバを染色
- コバインキ
コバの色落ちや傷などによる剥げが気になる場合はコバインキで染色します。
今回は気になるほどではありませんでしたが、とりあえず塗っておきました。
完成
メンテナンス終了した靴がこちら↓
見事な艶です。写真ではあまり伝わりませんが…
この後に鏡面磨きをしてもいいですが、今回はしません。 理由としては、アンラインドが思ったよりも柔らかかったからです。
「つま先も芯材が入ってない?」ような感じです。鏡面にした場合、つま先とサイドの鏡面が割れる恐れがあると思い、今回はしないことにしました。
鏡面磨きをする方はこちらの記事を参考にしてみてください。
おわりに
中古靴のメンテナンスはいかがだったでしょうか?
普段のメンテナンスとさほど変わりませんが、私の場合は靴内部の洗浄・消毒をきちんとします。やっぱり他人が履いた靴ですからね。
臭いが気になる場合や汚れ、雨染みがひどい場合は水洗いをします。何回かしましたが、コードバンではしたことがありません。コードバン脱皮なるものがあるようですが…
水洗いする時はこちらのサドルソープを使います。
これは革靴用の洗剤と考えていいと思います。サドルソープには革の潤いを保つ成分が含まれていますので、乾燥させた後もある程度、潤いが残ります。乾燥後はデリケートクリームなどでケアします。
水洗いに関しては機会がありましたら、記事にしていきたいと思います。
今回は中古靴をメンテナンスした、ということで終わりにします。
これから履き下ろして、レビュー記事も書いていきますので、次回もお楽しみに。
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