Alden : オールデンについて。歴史・モデル・ラストを知る
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1. 基本情報

  • ブランド名 :Alden  オールデン
  • 国     :アメリカ
  • 生産国   :アメリカ
  • 創業年   :1884年
  • 創業者   :Charles H. Alden

2. ブランドヒストリー

創業から現在まで

1884年に創業。マサチューセッツ州ミドルボロウで誕生。

初期はカスタムメイドブーツや受注生産の紳士靴を製造・販売。

1892年。マサチューセッツ州ノースアビントンに拡張した工場を建設。ブランドが発展した。

1931年。マサチューセッツ州ブロックトンに工場を移す。

1970年代。マサチューセッツ州ミドルボロウに工場を再び移す。現在のオールデンはここで作られている。

4度の工場移転を経て、1970年代にグッドイヤーウェルテッド製法の靴を生産。医療用矯正靴の開拓。

ホーウィン社との関係

オールデンと言えば、コードバン。そのコードバンを供給しているのはホーウィン社だ。1960年代まで複数のコードバンのタンナーがアメリカ国内には存在した。しかし、1960年代後半になるとホーウィン社だけが残った。その背景として、欧州でカーフレザーが高級靴の素材として支持されたからである。ホーウィン社もその煽りを受けいよいよかと思われた。その時、当時のオールデン社社長であるアーサー・ターロウ氏が動いた。コードバン靴に愛着を持っていたターロウ氏は、オールデンのラインナップにコードバンが必要不可欠であると信じていた。そこで、生産中止を検討していたホーウィン社を説得。2年分の革材をオーダーするなどフォローを実施。その結果、ホーウィン社はコードバンの生産中止を食い止めることができた。現在、ホーウィン社が作り出す上質なコードバンは、オールデンが優先的に使うことができる。それは、オールデンがホーウィン社を救った経緯からであろう。今日、我々が手にするオールデンに魅力されるのは、このような背景があったからである。

ホーウィン社とは

1905年にシカゴにて創業。コードバンの他、クロムエクセルなどのオイルドレザー、野球のグローブに使われる革素材などを生産している。

3. 定番靴

モデル名:54321 Algonquin Oxford

ラスト:モデファイド
素材:コードバン

コメント:日本では定番モデル。通称Vチップと呼ばれる。モデファイドラストを採用しているのが特徴で、革のダイヤモンドと呼ばれるコードバンを使用している。土踏まずにあるアーチサポートは、他のラストとは一線を画す。多様な足型にフィットする。

モデル名:990 Clipper Oxford

ラスト:バリー
素材:コードバン
コメント:1930年代には誕生していたと言われるバリーラストを採用。安定感のあるラストは多くのモデルに使用されている。繋ぎ目のない、一枚革のコードバンで作られるこの靴は、トラッドの王道デザインといった印象。プレーントゥのため、コードバン特有のウネリのある履き皺を堪能できる。

モデル名:664 Tassel Moccasin


ラスト:アバディーン
素材:ブラックコードバン
コメント:タッセルローファーの始まりはオールデン。俳優のポール・ルーカスの要望に応える形で誕生した。1950年に製造ラインに加わり、1957年にブルックスブラザーズのために特別なタイプを製造開始した。細身でドレッシーなラストのアバディーン。足元にエレガントさを演出する。

4. 定番ラスト

BARRIE 【バリー】

特徴:1930年代に完成した木型。土踏まずの絞りはやや浅め。ヒールカップも浅め。安定感のあるフォルム。多くのモデルに採用されている。

主要モデル:CLIPPER OXFORD, CHUKKA BOOTM LING WING TIP

MODIFIED【モディファイド】

特徴:1963年に誕生。O脚やX脚を矯正する目的で作られたラスト。土踏まずの部分が大きくえぐれるように絞られており、足裏の中心から吸い付くようにフィットする。靴の前方はゆとりがある。土踏まずのフィット感、足幅を考慮に入れ、フィッティングする必要がある。

主要モデル:Algonquin Oxford

ABERDEEN 【アバディーン】

特徴:オールデンのドレス系ラストでは最古と呼ばれている。ゴルフを趣味に持つ当時のオールデン社社長がスコットランドにあるゴルフ場の名前からラスト名をつけた。細身でドレッシーなラストは、足元をエレガントに演出する。

主要モデル:Tassel Moccasin

5. コメント

オールデンの魅力とは

コードバンを使っているのは魅力のひとつである。コードバン特有の輝き、履き皺は唯一無二の存在である。年々少なくなるコードバンは、稀少価値も高くなる。手に入らなくなる可能性もあると言われれば、購買意欲もそそられる。また、コードバンの色も良い。定番は、ダークバーガンディとブラック。そして、レアカラーのラベロやシガー。年によって、色のばらつきもある。個体差やバラツキ、一歩間違えれば不良とも言えるが、これを味と捉えられるのはオールデンだからではないだろうか。

履き心地を追求したラスト

医療用矯正靴を製造していた過去を持つオールデン。そのノウハウは、現代社会では履き心地に繋がっている。また、多種多様な人種が住むアメリカにおいて、どの人にも合う靴を製造してきた。欧米人に比べ、日本人の足型は甲高、幅広と一般的に言われている。そんな私達でも、オールデンは足にフィットする。靴幅が狭ければ、小指や親指が当たり痛くなる。ヒールカップが大きければ、踵抜けや擦れが起きる。履き口の形状によっては、踝が当たることもある。このような問題が起きにくいラストがオールデンにはある。

デザイン

オールデンのデザインは芸術的というよりは、実用的という印象である。使うことでオールデンと言う靴が完成する、といった感じがする。履き下ろした初日の靴よりも、何年も何十年も履いたオールデンは魅力的に見える。そして、オールデンは何十年の使用に耐えることができる。一生モノと言うと大袈裟かもしれないが、一生愛することができるモノである。

参考文献

1)Alden shoe co.,  "HISTORY OF ALDEN SHOE COMPANY", Alden, http://www.aldenshoe.com (2019/10/16)

2) 2nd, ”やっぱりオールデンが好きなんだ”, 2018, vol.137, エイ出版社.

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